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スライムの巣1
「なるほど、スライムだらけですね」
草むらの奥に林があり、地面が見えないほどのスライムが蠢いている。
「燃やして見る?」
翼はそう言うと両手をスライムの方に向けて念じた。
2、3匹のスライムが燃えて消えた。
しかし焼け石に水といったところか、まだまだスライムはたくさん残っている。
あやのは言った。
「凍らして見ましょう」
右手をかざし「凍れ!」と言った。
それでもやはり2、3匹のスライムが凍り消えたくらいだった。
残りのスライムはまだ100匹はいそうだった。
学は言った。
「まず石を探しましょう」
「俺は町に帰るぜ」
町長はそう言うと踵を返した。
学達はそれを止めなかった。
3人は林の中へと入っていった。