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話し合い3
町長はそう言うと、テーブルの上のご馳走を下げさせた。
そして、部屋を出ると書斎へと向かった。
「意外とあっさり行ったな」
学がそう言うとあやのは厳しい顔で答えた。
「問題はここからです」
「そうそう、どんな資料が出てくるかおっかないねえ」
書記である翼から言われると、とても不安になる。
「まあ、これだけごねずに資料を出してくるとは」
老婆は喋り続けた。
「流石に奴もまずい事になっていると自覚していたんじゃろ」
4人は顔を見合わせると苦笑いをした。