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生徒会長殿は疲れていた  作者: 茜カナコ
スライムを倒せ
11/78

「ここじゃ」

町は本当にすぐそこにあった。

ただ、町というよりも広場があり、その周囲に民家や商店が立ち並んでいるだけだった。

壁は所々へこんでいて、落書きもあり余り治安は良さそうではなかった。


「ひどいですね」

あやのはそう言いながら、ほつれた髪をかきあげた。

翼は欠けた石畳に足を取られ転びそうになった。

学は住人と冒険者達の様子を冷静に見つめている。

どうやら冒険者達もピンキリで、住人とうちとけているもの、反感を買っているものどちらもいるようだった。

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