久々の日本語インタビュー
そのお店は炎(HONO)という名前の居酒屋
ここはBritomart駅から歩いて徒歩10分圏内の近い場所で
北海道にも炎という安い居酒屋があって
もし炎(HONO)で働けたら炎でも働いたことになるな
なんてどうでもいい事がシナプスへ電気信号を送った
自動ドアと暖簾をくぐりお店の中へ進む
高い天井と木をベースとした店内は清潔感に包まれている
黒をベースとしたオープンキッチンがなおそれを誘い
数十段の階段で1階,2階とフロア分けされてる店内
それでも閉塞感はなく、開放感を感じさせるのは高い天井の賜物で
いいお店と感じたのが僕の第一印象
そして、ここで働けたらいいなと思った
「Hiいらっしゃ...いらっしゃいませ。1名様ですか?」
僕が日本人だと気づいて接客を日本語でしなおした
顔によって国籍の違いに気づけるのは本当にすごいなと感心してしまう
「はい!1人ですけど今仕事を探していて、ここで働けたりしますか?
「お、仕事探してる人ね。いま店長を呼んでくるね」
「はい!お願いします!!」
少しの待ち時間の後
少し背の高い若い人が出てきた
「こんにちは、いまから面接したいんだけどできる?」
面接できるらしい!今日初めての言葉に胸が躍った
「はい!レジュメもあります!」
「わかった。空いてる席でするからついてきて」
僕は店長の後を追って空いてる席に腰を掛けレジュメ(履歴書)を渡した
「映画館で働いてたんだ。すごいね。ポップコーンとか売ってる人してたの?」
映画館でバイトした事ある人ならあるあるだと思うんだけど
必ず肯定的な意見を言ってもらえるよね?
だからおすすめだよ。働いてて楽しいし
映画館のバイトをお勧めする僕が
「僕がしてたのはマイク使って開場したりする人で主に接客です」
「なるほどね。飲食の経験はある?」
「フードコートでなら軽くあります!」
「お、したら経験者なのね。ここは英語を使う国で接客は全部英語になるわけ」
この前ぶりはオチを簡単に予想させる...
「厨房に入るにしても日本人以外も働いてるから英語を話せないといけない」
この続きの言葉は...
心の声「だから...」
店長「だから...」
心の声「英語話すことできる?」
店長「英語で面接をしよう」
声帯からの声「え?」
店長「英語で面接をしよう。できる?」
想像の倍、難しい質問が来た
「え、うん、とりあえずしてみます」
「おっけ、じゃ Let`s get start it」(始めようか)
僕の人生で初めての日本人相手に英語で面接が始まった




