初めての英語(まっさん)
僕に起きたことをすべてまっさんに話した。
なんで図書館の前にいたか、携帯を盗まれたこと、割れた瓶を押し付けられたことなどすべてを
まっさんは警察の聞きたいこと、そして僕が言ったことを
教えて、伝えてくれて警察は理解し満足してくれた。
僕もなんで連れて来られたのか理解して満足した
何より取られた携帯帰ってきてるし、怪我も結局してないし
事情聴取も無事終わってすべて丸く収まった。
最後に、警察はこの件日本の警察に連絡しますか?って聞いてたらしいけどそれは断った
それこそめんどくさいことになってしまう。
確かにテレビには出たい
が、そんな出方じゃなく
「最近話題の海外で暮らしたイケメン俳優です!!」
みたいなカッコいいテレビ初出演をしたいので、またの機会に場を温めておくことにした。
通話を切る前に最後にまっさんに礼を言いたくてかわってもらった
「まっさん今回は本当にありがとうございました。本当の本当に感謝してます」
「大丈夫ですよーワーホリしてる子で警察沙汰になるなんて1人もいなかったから、逆にいい経験でした。」
まっさん本当にいい人や
もし異性だったら「ありがとう」と言いに会いに行ってた。
もし好みだったら何としてでも、口説いて英語を手取り足取り教えてもらって
優しい愛で膨らみに触れて、かすかな吐息で聞こえないように
滑らせる手であなたを惑わせr...cut!
警察署からの帰りは親方の車、ブルンとエンジンがかかった
「儂の友達に英語しゃべれる人おってよかったなー」
「本当に感謝してますよ。親方、まさかこんな形で
警察のお世話になって手を煩わせてごめんなさい」
「いいってことよ。でも服装が観光客やもんで絡まれたんじゃ
次からもっと身なりをニュージーっぽくするんよ」
なるほど
確かにニュージーでおしゃれな人なんていないし
服装もジーンズTシャツみたいな感じで無難
色は日本ではあんまり見ない色の服装が多かった。
オブラートに包まないでいうならダサい。
「よし、絡まれないためにダサくなります」
「かっかっかっ、がんばるんじゃぞ」
親方もダサいとおもっていたのか
ダサイって僕が言ったことについての否定はなかった。
このヤンキーに絡まれたこと・まっさんの英語を聞いたことで僕の中の何かが変わった。
僕は今まで日本人で流暢に英語を話せる人の英語を聞いたことがなくてまっさんには本当に驚いた。
英語では伝えられなかったが日本語ならスラスラと伝えられる。
母国語はこんなに便利で、人はコミュニケーションだけ取れたら生きていけるなって事を感じた。
親方とは日本語で生活してて、たとえ海外でも苦労はない
だが...
英語しか喋れない今回のようなヤンキー(外国人)相手だと会話にならない。
それでお互いストレスたまるし
今回はこうやって助けてもらえたけど
日本人(英語が話せる)がいなかったら僕は何も出来ず終わってただろう。
コミュニケーションもままならないでこのまま生きていくのは英語を学ぶよりもつらい
休学したのに英語を話せないのは笑えない。
僕は本格的に英語の勉強をするのと共にある考えを思いついた。
それは親方を半分裏切ることになる。だが僕はその道を選ぶ。
ワーホリは自由なのだから 人生で一回しかできないのだから
車は家の前に着いて、僕らは車を降りた。




