~ 電気信号 ~
その後の事は 霧の中 …
目を覚ますと …
私は フラフラと歩き出し …
家から 20㎞ 離れた 場所で
3日後に保護された …
名前も 解らない …
住所も …
家族からの
捜索願いが出されていたので
自宅に戻る事が出来た …
湖 の 水は …
私が いなくなった日に
忽然 と 消えたと …
パパ が 言った …
あれから 半年経ち …
時々 …
偏頭痛のような 痛みが走り
何か …
思い出しそうになるのだけれど …
空白の 3日間を
未だに 何も 思い出せない …
今日は 良く晴れていて
心地良い 風が吹いていたので …
水の消えた 湖を散歩してみた …
蝶 が …
ヒラヒラと優雅に
私の 目の前を過って …
ふわり と 優しい風が
私の 髪を靡かせた …
「風 … 蝶 … 」
「風 … 風 … Nl… YOL ?」
パァ ~ ン !!
私を包む
殻のようなものが 弾け飛んで
キラキラ と 光の粒が 舞った …
私の 頭の中が
グルグルと回りだし …
NlYOL や イワヲ …
地底で 起きた
全ての出来事を 思いだした …
「 kwakwhay … kwakwhay … ? NlYOL! kwakwhayって? NlYOL ! 」
湖の真ん中に立って
今は消えてしまった 穴の辺りに
何度も 何度も 叫んだ …
ビリッ ビリリ …
痛くはない 怖くもない
その 電気信号は …
私の 足元から 脳に伝わり …
「Kwakwhay … アリガトウダヨ … カナン… 」
と そう教えてくれた …




