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~ kwakwhay ~  作者: MiYA
1/4

~ 水 ドロボー ~

真夜中に 目が覚めて …


夜風に でも あたろうかな って …


本当に 深い意味なんて無くて …



私は こっそり 家を 抜け出した …



そぉっと … そぉっと …


足音 を 忍ばせてね …



家を出たら


直ぐ裏にある 湖へと向かったの …



夜空を 見上げたら …


星達 の 囁きが 今にも 聞こえてきそう …



湖 に 映る


月 と 星 …


ゆらゆら 揺れて …



月 も 星 も 歪んだ … ?



「 えっ ? 」



私は 自分の目を 疑った …


突然 月が映る 湖 の 真ん中に


ポッコリ と 穴が開いて …


湖 の 水 を ゴォーッ!と 飲み込んだ …



「嘘でしょ ?」



吸い込まれるみたいに


飲み込まれて行く 水 …


ピチピチ と 小魚達が 跳ねる …



私が 立てる程 に なった


湖面 を 歩き


私は 恐る恐る 穴へと 近づく …



「ねぇ ! 誰かいる ? あのっ … お水 返してくれない ? 明日は パパ と ジミーが 魚釣りするの ! ねぇ お水 返してよ !ドロボー !!」



弟のジミー は 足が悪くて …


車椅子で 生活してるの …


月に 一度 …


パパ と 一緒に 魚釣りをする事を


何よりも 楽しみにしてるわ …


だから …


辛い リハビリも 頑張っているのよ !



「返せ! 水 ドロボー !!」



私は 夢中で 穴に向かって 叫んだの …



そしたら …



「あれっ ? キャッ ! 何 ? 何なの? イヤァ~ !!」



得体の知れない ヌルヌルが …


足を動かして …


私を 穴に 落としちゃったの …



「キャッ ! イヤァ~ ~ !!」



洞窟みたいな


岩や砂壁の 地層を滑り落ちて …



ザップ~ン ッ!



と 大きな 湖 に 落ちたの …



「誰か~ あっぷっ ! 助けてぇ~!!」



私は 必至に 助けを呼んだわ


だって 全てが 突然で


もう パニックって感じだったの …



ザップンッ! !



て 音が 聞こえて …


誰かが 私を抱き抱えてくれて


やっと 陸に上がれたら …



「あっ 熱っ! 何これ~! 熱いっ!」


その 陸の熱さと言ったら


まるで フライパンの上の


目玉焼きの 気分だったわ …


私が 片足づつ 上げて


何だか ダンスみたいに なっていたら…


そっと …


私の足元に 靴が置かれたの …


私は 慌てて靴を履いたわ


それから …


「ありがとう … って … 貴方 … 誰 ? …と言うか … 何人 ?」



小麦色の肌に 黒髪 …


腕に タトゥーを入れ


筋肉質な躰の …


その 男性は …


何処かの部族の …


戦士のように見えた…


彼 は ニコリ ともしないで …



「何シニキタ … 」



と そう聞いたの …


何しに来たって そんな 言い方って …


私 は 頭に来て …



「湖の水 返してよ !」



って 言ってやったわ


そうしたら …


「ソレハ 無理ダ ! 地球ガ決メタ事ダカラ…」



って 怒ってるみたいに そう言ったの …


何 この 失礼な 男 ! って


そう 思ったわ …


私 何て言えばいいのかを 考えていたら…


「ナァ … 女 … 地上ッテ ドンナトコ?」


って 彼が 聞いたの …


私は 先ずは 名のりなさいよっ!


って思って …



「私は カナン ! 貴方 お名前は? 」



って 聞いたの


だって 女って 言い方 失礼でしょ!



「名前? 呼ビ名 ? … NlYOL(ニーヨル ) … 」



笑顔一つ 浮かべない …


取っつきにくい 男っ!


私 彼の事 そんなふうに 感じていたの …



だけど …


NlYOL は 私 に 聞いたわ



「カナン … 地上ノ風ハ … 心地良イト巨人カラ聞イタ … 本当カ ? 」



此の人 …


何言っているんだろ?って思ったけど …


NlYOL の 瞳が真剣 だったから…



「あっ あのね … そう言う日もあるし 風が強くて 困る日もあるわ … でも 何で 風の事なんか 聞くの?」



私は NlYOL に 聞いた …



「NlYOL … 風トイウ意味 … 俺ハ地底カラ出タ事ガ無イ … ダカラ … 地底ノ入リ口ニ暮ラス 巨人達ノ話シカ知ラナイ … 聞ケテ良カッタ … kwakwhay(クアクェイ)… 」



NlYOL は そう言って 微笑んだ …


私は NlYOL が


最後に言った 言葉が解らなかったけど …


何となく 聞けなくて …


頷いただけだった …




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