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第六話

「止まれ!」


エレミアは門番の言葉に応じ馬車を止めた。


「見かけない顔だが旅のものか?すまないが〈ステータスカード〉をみせてくれ」


エレミアは持っているが俺はもちろん持っていない。


「すみません、田舎から出てきたばかりで〈ステータスカード〉を持っていないんです。彼女のほうは持っているんですが」

「なに?どういう関係だ?ちょっと詰め所まで来てもらおうか」


頷いて俺達は門番についていった。



「さて、どうゆうことか話をしてもらおうか」


俺は田舎から街に働きに出る所だったこと。その途中で馬車に出会い、乗せてもらおうとしたら襲われたこと。なんとか撃退したら木箱にエレミアが入っていたこと。〈契約魔法〉でエレミアと主従関係になったことなどを話した。


「こちらがその犯罪者達の〈ステータスカード〉です」

「………うむ、確かに犯罪者の称号だな。こいつらは〈隠蔽〉スキルで好き勝手やっていたらしい。身分が保証されたら懸賞金を渡そう」

「じゃあ、街には入れるんですね」

「ああ、ただし、冒険者ギルドで〈ステータスカード〉を作るまでは私が同行する。いいね」

「はい、もちろんです」


俺達は街に入っていった。



「ここが冒険者ギルドだ。早速だが登録を済ませよう」


冒険者ギルドは3階建ての建物で、お役所的な雰囲気だった。しかし中には鎧を着た人達や、ローブを着た人達などがいるので、間違いなく冒険者ギルドだろう。

門番の人は誰も並んでいない男の受付に進んでいく。


「おい、アラン、この坊主を登録してやってくれ」

「珍しいな。ピーター、おまえが来るなんて。この坊主になんか見所でもあんのか?」

「うるさい、黙って仕事しろ」

「へいへい。………いらっしゃいませ。冒険者ギルドへようこそ!登録ですね。それではこちらの装置に血を垂らしてください」


そういって針のついた石版みたいなものを取り出す職員。


「こうですか?」

「はい、ありがとうございます。傷口にはこちらの軟膏をお塗りください。すぐ治りますので………少々お待ちください」


そういって奥に引っ込んでいく職員。そのまま5分ほど待つと、奥から職員がでてきた。


「お待たせしました。こちらがあなたの〈ステータスカード〉になります」

「よし、さっそくだがみせてもらっていいか」

「かまいませんよ」

「〈ステータス〉」


〈クウヤ・カザオカ〉

年齢:17

Lv.7

種族:人間

職業:学生

ギルドランク:F


レアスキル

〈アイテムボックス〉


スキル

〈剣術〉

〈回避〉

〈火魔法〉

〈魔力操作〉

〈契約魔法〉


加護

なし


称号

なし



「名字持ち………?」

「ああ、俺は〈異世界人〉の血を引いてるらしくて、それで名字があるんですよ」


これはエレミアと相談して決めたことだ。下手に隠そうとするよりも関わりを臭わせたほうが変に思われずにすむだろう。


「なるほど、その黒髪黒目はそういうことだったのか。………うむ。君の身の潔白は証明された。ようこそ、スニアの街へ!これが懸賞金だ」

「ありがとうございます!」


懸賞金はなんと白金板2枚、2000万円だった。


「まだ名前を名乗ってなかったな。俺はピーターだ。この町にいる間はなんでも頼ってくれ」

「改めましてクウヤ・カザオカです」

「エレミアと申します」

「うん。冒険者活動頑張れよ。じゃあな!」


おっとその前に〈鑑定〉。


〈ピーター〉

年齢:35

Lv.30

種族:人間

職業:槍聖

体力:5400/5400

魔力:3000/3000

筋力:1140

耐久:640

器用:540

敏捷:900

智慧:300

精神:300


スキル

〈槍術〉Lv.6

〈体術〉Lv.6

〈回避〉Lv.6

〈剛腕〉Lv.6

〈俊敏〉Lv.6


加護

なし


称号

〈守護者〉



〈槍聖〉

容量50の職業。体力、筋力、耐久、器用の成長率を80%上昇させる。


〈剛腕〉Lv.6

筋力をLv.×100上昇させる技能。


〈俊敏〉Lv.6

敏捷をLv.×100上昇させる技能。


〈守護者〉

10年以上1つの土地を守り続けたものの称号。耐久が100上昇する。



〈スキルコピー〉。

っていうかピーターさん強いな。


「あの~、まだ説明が終わっていないのですが」

「あっ、はい、すみません」

「クウヤ様は冒険者ギルドについてどこまでご存知ですか?」

「ランクがF~Sまであって、カードが色分けされているというのは知っています」

「そうですか。では依頼についてとランクの上げかたについてご説明します。依頼には、一般人がギルドを通して出すものと、ギルドが直接出すものの2通りあります。前者は街中での仕事や、街の外での採取依頼などがあります。後者は〈迷宮〉での魔石の回収が主な仕事になります。ランクの上げかたですが、これは依頼を達成することでもらえるギルドポイントを上げることでランクアップします。ただし、カードの色が変わるときは昇格試験を受けていただきます。これは主に戦闘力の有無を判断する試験になります。また、奴隷になってしまった場合はギルドランクはFからやり直しになります。Lv.1に戻ってしまいますから。なにか質問はありますか?」

「あの、彼女は奴隷になってしまったんですが」

「そうですか。では〈ステータスカード〉をお預かりしてもよろしいですか?………はい、お預かりします。少々お待ちください。………はい、手続きは完了しました。こちらが新しい〈ステータスカード〉になります。他に何かありますか?」

「今、手持ちにヒーリン草とマナヒーリン草があるんですが、依頼にありますか?」

「はい、2つとも常駐依頼としてあります。よろしければお預かりしますが。………はい、ヒーリン草10束とマナヒーリン草10束ですね。状態は………あまり良くないので、最安値での買い取りとなります。ヒーリン草10束100円、マナヒーリン草10束200円、ギルドポイントが合計3ポイントになります。他にご用はありませんか?」

「はい、ありません」

「では、冒険者ギルドの説明を終わります。あなたの冒険に幸あらんことを!」

「はい、ありがとうございました。………少し、ギルドの中を見学していってもいいですか?」

「はい、いいですよ」

「ありがとうございます」


俺は早速目の前のギルド職員から〈鑑定〉する。………Lv.30、〈魔術師〉か。この人も強いな。新しいスキルはないか。一応〈スキルコピー〉しておこう。スキルレベル上がるし。

俺はギルドを見学する振りをしながら片っ端から〈鑑定〉と〈スキルコピー〉をした。手に入った新しいスキルはこれだ。


〈解錠〉

鍵開けを行う技術を補正する技能。


〈罠発見〉

Lv.×10メートルまでの仕掛けられた罠を発見する技能。


〈罠解除〉

仕掛けられた罠を解除する技術を補正する技能。


〈盾術〉

盾の心得と盾を扱う技術を身につけたものの技能。盾を持っている時に耐久にLv.×1%の補正。


〈斧術〉

斧の心得と斧を扱う技術を身につけたものの技能。斧を持っている時に筋力にLv.×1%の補正。


〈槌術〉

槌の心得と槌を扱う技術を身につけたものの技能。槌を持っている時に筋力にLv.×1%の補正。


〈武器防御〉

武器を使って相手の攻撃を受け流す技術を補正する技能。


「そろそろお暇しようか」

「はい、そうですね」

「今日は色々な生活雑貨を買いに行こう。さすがに犯罪者達が使っていたものをそのまま使いたくはないからな」

「わかりました」


俺達は雑貨屋を巡り、犯罪者達のものを売り払って、新しいものに買い直した。ついでに馬車も売り払ってしまった。


「次は服屋だな。エレミアもなにか買うか?」

「えっ、よろしいのですか?」

「大丈夫だ。問題ない」

「ありがとうございます、ご主人様!」


俺達は服屋にいた。犯罪者達の服を売り払って、俺の服や下着、靴は買えたのだが………。


「ご主人様!これとこれはどっちがいいと思いますか?」


エレミアよ………その質問は俺にとって鬼門だ!


「エレミアならどっちも似合うと思うけど………右手に持っている方が涼しいイメージでいいんじゃないか?」

「そうですか?言われてみるとそうかも知れません。ではこちらをお願いします」


フー、どうやら何とかなったみたいだな。


「それじゃあ宿を探そうか」

「はい。わかりました!」



宿を探してウロウロしていると、畑のあるほうにでてしまった。


「参ったな。素直に誰かに聞けば良かった」

「ご主人様、あそこで農作業している人に聞いてみてはいかがですか?」

「そうだな。おーい!すみません、お聞きしたいことがあるんですが」


農夫は作業の手を止めてこちらを振り返った。


「なんだぁ、オラになんがようだべか」

「すみません、俺達は旅のもの何ですが、宿を探していたら道に迷ってしまって。どこかいい宿はないでしょうか」

「それならー、あの丘の上に5階建ての建物があるべや。そこがこん街じゃあ1番じゃ。目立つ所にあるから、迷うこともないじゃろ」


あれ、宿屋だったのか。庁舎かなにかだと思ってた。


「ありがとうございます!助かりました!」


さて、宿屋に行く前にっと〈鑑定〉。おっ新スキルだな。〈スキルコピー〉………って、


「えぇぇ!」

「どうしたんですか?あの人がなにか………〈性技〉と〈精力増強〉?」

「あっいや、けしてわざとではっ。というか農夫がなぜこんなスキルを………」

「の、農夫達は基本的に生めよ増やせよですから、生殖活動に必要なのではないかと………」

「そ、そうか、なるほどな、エレミアは物知りだなーアハハハ………」

「………」

「………」

「さ、さあ宿屋に向かうか!」

「そ、そうですね、いきましょう!」



「ああ、いらっしゃい、梟の止まり木亭にようこそ!何名で泊まるんだい?」

「ああ、2人です」

「2人部屋は食事付きで1泊1万円になるよ」

「じゃあそれで」

「はい、それじゃ、部屋に案内するね。ついてきな」


俺達は宿屋の女将さんについていった。


「ここが、お客さんの505号室だよ」


中に入るとそれなりの広さだった。部屋の隅には大きなダブルベッドが………。


「ってダブルベッドぉ!?」

「あら、大丈夫だよ。5階は防音の魔道具使ってあるから」

「いやいやいや、そういうことじゃなくて!」

「夕食は6時~8時まで。お風呂は7時~9時までだよ。部屋の灯りは10時には消えるから、気を付けな。………頑張るんだよ。男の子なら根性見せな!」


そう言い残して、女将さんは去っていった。


「………」

「………」

「と、とりあえず、飯食いに行こうか」

「………はい」



俺は風呂に浸かっていた。


「あ~、極楽極楽」


しかし、いきなりダブルベッドは驚いたな。どうすべきか………いや、俺が床で寝ればいいんだな。でも、一応体をよく洗っておこう。これまでの旅で汚れているかもしれないしな!それだけだ!他意はない。ないったらない!

俺は体を洗い終えると気合いをいれて部屋に戻るのだった。



部屋に戻るとエレミアが俺を待っていた。………下着姿で。

俺は驚くよりも先に見とれていた。白い肌が目に眩しく映り、腰のくびれから足にかけて艶めかしい曲線を描いている。………じゃなくて!


「え、エレミアさん?ど、どうされたんですか?」

「ご主人様………私を抱いてください」

「え、エレミア………」

「大丈夫です。スレイ達に乱暴はされていないので」

「それならなおさら、そういうのは大事にした方が………」

「ご主人様………私達は〈一生一緒にいる〉のでしょう?それに私は………あなたのことが………」


えーい、女の子にここまで言わせていいのか、これ以上は情けないぞ、覚悟を決めろ俺!


「待って、エレミア。俺から先に言わせてくれ。エレミア。好きだ!ぶっちゃけ一目惚れだ!」

「私もお慕いしています、ご主人様!」

「エレミア………」

「ご主人様………」


俺はエレミアに口づけた。

その夜はとある2つのスキルが大活躍したとだけ言っておこう。

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