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第十七話

「よし、恒例の一緒にお風呂タイムだ!」

「かしこまりました」

「うう、尻尾はもう勘弁してほしいであります」

「なに?お風呂タイム?」

「”一緒に”お風呂タイムだ。家の風呂はいいぞ。広いし、なにしろ温泉だ。美肌効果もある。まあ、迷宮都市全体に温泉はあるんだがな。」

「温泉!?美肌!?な、なにか凄そうね。そういえば、2人の肌がずいぶんと綺麗だと思ってたのよね」

「一緒に入ってくれるな?」

「え、ええいいわよ、もちろん」

「よし、入ろう。すぐ入ろう、今すぐ入ろう」

「な、なんだか嫌な予感がするのだけど………」

「気のせいだ」



俺達はお風呂場に来ていた。


「わああ、広いお風呂ねえ」


そういうリサはサキュバスに戻っていた。その背中には羽根がパタパタと動き、お尻には尻尾が揺れていた。………今度は羽根と尻尾か。


「リサ、お風呂に入る前にお前の体を洗わせてくれ」

「え、やあねえ、恥ずかしいわ。でも、マスターならいいよ」


俺はリサの体を隅々まで洗った。羽根を洗おうとすると


「ん、はあぁん」


とか言ったり、尻尾を洗おうとすると


「ひゃん!んはあぁ」


とか言ってとてもエロかった。なのでつい、


「リサはサキュバスだけあってナイスバディだよな。スリーサイズはいくつなんだ?」


と質問してしまった。


「んふぅ、え?スリーサイズは、91・55・87よ。アンダー65のGカップ、うふぅん」


うん、ここで襲いかからなかった俺を誰か褒めて欲しい。


「そ、そうか、凄いな。よし、洗い終わったぞ」

「ありがとう、とっても気持ち良かったわ。………じゃあ、今度はあたしがマスターを洗ってあげる!」


そういうとリサは泡が着いたままの体を近づけてきた。そのままその豊満なおっぱいを使って俺の腕を挟み込んできた。

ぱ、ぱふぱふだと………


「リ、リサ、それは………誰に教わったんだ?」

「誰にも教わってないわよ?ただなんていうか、サキュバスの本能みたいので男の人が喜ぶことがなんとなくわかるのよ」


恐るべし、サキュバスの本能恐るべし!


「むー、リサさんズルいです!私もご主人様にご奉仕します!」

「じ、自分もするであります!」


すると、2人も体を押し付けてきた!泡まみれの3人によって泡まみれにされる俺。至福である。しかし、ここで襲いかかっては全てが台無しになる。耐えなければ!


「んふふ、ガチガチね。………逞しい胸板が」

「はい、ガチガチです………逞しい二の腕が」

「ええ、ガチガチであります………逞しい足が」


筋肉のことだ、これは筋肉のことなんだ!

そうしてしばらくのあいだ生殺し………いや、至福の時は続いた。



俺達は風呂に浸かっていた。


「ふー、落ち着くなー」

「そうですねえ」

「落ち着くでありますー」

「なんだか眠くなってきたわねえ」

「なんの、今夜は寝かさないぜ」


先程の復讐………いや、お礼をしなければ。


「いやん、ご主人様ったら」

「は、恥ずかしいでありますよう」

「相変わらず直球ねえ。………そういえば、エレミアはエルフにしてはおっぱい大きいわよね。」

「は、はい。なんだか急に大きくなってきてしまって………」

「実は、自分もこの20日で1センチ大きくなったであります」

「へえ~、エレミアは?」

「わ、私はこの20日で2センチ大きくなったみたいです」

「え?それってもう少しでDカップってこと?まさか、エレミアは伝説の巨乳エルフなのかしら」


………ちょっと待て。


「巨乳エルフの伝説があるのか!?」

「え、ええ。なんでも1000年前、初代勇者に嫁いだエルフは巨乳だったらしいわ」


な、なんということだ。こんなところに先達がいたとは。………絶対エレミアが最初の巨乳エルフだと思ったのに。いや、まだ希望は残されている!


「ちなみに、その巨乳エルフは何カップだったかわかるか?」

「確か………Fカップだったと思うわ」


それならば、エレミアの成長スピードならばいける!


「そうか、ならもしエレミアがGカップ以上になったら、伝説の巨乳エルフ………いや、奇跡の爆乳エルフだな」

「さすがにそれは無理ですよ、ご主人様」

「自分もそう思うであります」

「そこまでいかれたらサキュバスの名が廃るわよ」


いや、俺は絶対に奇跡の爆乳エルフを作り出して見せる!



若干のぼせた俺達は寝室にいた。


「じゃあリサ、こっちに来てくれ」

「いよいよね………サキュバスの私に勝てるかしら?」


俺はリサの唇にむしゃぶりついた。



目を覚ますと、何かが俺に乗っかっていた。………リサだった。


「んふぅ、おはよう、マスター」

「おはよう………ってなにしてるんだ?」


リサは俺にぴったりくっ付いており、おっぱいが俺の胸板で潰れているのが卑猥だ。さらにぴったりくっ付いているのは体のある部分も同じで………。リサはくっ付きながら緩やかに前後に動いている。


「んはあぁん、なにって………ナニ?」

「ナニ?じゃねーよ。いつからそうしてるんだ?確か昨日は………気絶したから、ちゃんとベッドに寝かしつけて置いたよな?」

「はっはっ、30分くらい前からずっとよ。ひどいじゃない、あたし、目を覚ましたらエレミアの隣で寝てて、マスターの隣じゃないのが凄い悲しかったんだからね?」

「そ、それは悪かったが、俺の隣は2つしかないんだから、仕方がないだろう」

「ぅんはっ、それよ。それ。マスターの隣で寝る権利は私にもあると思うのよね。公平に順番を決めるべきだわ」

「………それがこの状態となんの関係があるんですか?」

「エ、エレミアさん?」

「………関係ないのであります。ご主人様はいつまでそうしているのでありますか?」

「シ、シルヴィアさん?い、いや、これ寝技が極まってて抜け出せないんだ。本当だぞ?」

「それで、どうなんですか、リサさん?」

「んゃぁあん、こ、これはね、練習よ、練習。隣に寝る順番を公平に決めるのに、シフト制にしてもいいけど、どうせ最後まで起きていた人が隣で寝たいだろうし。それなら………」

「それなら?」

「はぁぁぅん、さ、最後まで気絶していなかった2人が、隣で寝る権利を得るっていうのが公平だと思うのよね」

「そ、それで負けないために練習してるってわけか?」

「ぅぁん、け、経験ではどうしても劣るから、こうして長くシてるんだけど………激しいのもいいけど、ゆっくりとスルのもだんだんと階段を登っていくみたいでいいわね。これもサキュバスの本能かしら?………あっ、も、もう限界かも。スパートかけるわよ」

「え?ちょ、ま、待て」

「待・た・な・い!それっ」


リサが前後運動を激しくした!俺は我慢出来なかった。


「「ッ~~~~~~!!!」」

「はあっはあっはあっ、しゃいこぉ~~~」

「はあっはあっ、俺も、いままでで一番だったかも………」

「「ご主人様………」」

「ハッ、ち、違うんだ、2人とも、これには、深いわけが………」

「ご主人様、私負けません!だ、だから今度は私とゆっくり………」

「エレミア殿、ズルいであります!自分も、ご主人様とゆっくりシたいであります………」


なにやらウットリとした顔をしているが、これは助かったと考えてもいいのか?


「うふふ、本当にスゴかったわよ。天にも昇るっていうのはこのことかっていう感じ」

「天にも昇る、ですか」

「はわわ、スゴそうであります」

「あー、皆さん仲がよいのは宜しいんですが、そろそろどいてもらえませんかね?」

「あら、ごめんなさい。………うわあ、ベッドが滅茶苦茶ね。クリーン。………生活魔法って便利ね」

「あー、でも、俺達も汚れちゃったな。………朝風呂に入るか」

「いいわね、2人っきりで続きをしましょう」

「ダ、ダメです!」

「自分達も入るであります!」

「うふふ、冗談よ、冗談。4人一緒に入りましょう」


と、いうわけで俺達は4人揃って朝風呂に入り、装備を整えて冒険者ギルドに向かった。



「ご主人様、冒険者ギルドでは登録名の変更が出来ます。リサさんの名前を変更しましょう」

「登録名を変更すると、ステータスも変わるのか?」

「少なくとも、〈ステータスカード〉の表記は変わります」

「よし、やってみるか」


俺達はギルドの職員にリサの登録名の変更と、パーティー登録を頼んだ。


「………はい、リサさんの登録名変更とパーティー登録は完了しました。こちらが新しい〈ステータスカード〉になります」

「ありがとう」

「よし、さっそくラビリンスに潜るか。リサの冒険者ランクを上げるには、また1層から30層まで攻略しなければいけないんだよな?」

「はい、そのはずです。」

「面倒だが、ランクが上がらないと転職できないからな。仕方ないか」

「これも修行の一巻なのです」

「あたしのためにごめんなさいね」

「いや、いいさ。それじゃあ行こうか」


そうして、俺達はラビリンスに潜るのだった。



今日は7月26日日曜日。ラビリンス攻略は休みの日だ。


朝目が覚めると、またリサが俺の上に乗っかっていた。


「マスター、おはよう!」

「ああ、おはよう、リサ。なんでまた乗っかってるんだ?昨日も負けた腹いせか?」

「違うわよ。今日はぴったりくっ付いてはいないでしょ。そんなことより、今日は休日なんでしょ?今まではどんなことしてたの?」

「ああ、魔法の訓練をしたり、シルヴィアと木剣で模擬戦したり、街を適当にぶらぶらしたり、いろいろだな」

「それよ。マスター、デートしましょう!」

「デ、デート?」

「そう、デートよ。なんだかんだいっても、マスターってちゃんとデートしたことないんじゃない?」

「うっ、そ、そういえばそうかもな」

「あたしは迷宮都市はよく知らないんだから、ちゃんとエスコートしてよね」

「………いいですね。デート。私も楽しみです」

「………自分達も行くであります。いいでありますな?ご主人様」

「あ、ああもちろん。みんなで一緒に行こうか」

「ふう、まあ、仕方ないわね」


というわけで、デートにいくことになった。………大丈夫か?俺。



「えー、ここが南区の商店街だ。大抵の物はここで手に入る。ショッピングにはうってつけだな!」

「ここはもう充分知っているのではないですか?ご主人様」

「そうでありますな。目新しい物はないであります」

「そうねえ、面白みには欠けるわね」

「ま、まあまあ、なにか掘り出し物があるかもしれないし。あっ!あそこのアクセサリーショップなんかいいんじゃないか?」


そのアクセサリーショップには意外な先客がいた。


「うーん、このシルバーのアクセサリーはなかなかのできねー。でもこっちのもなかなかー………お姉さん困っちゃうわー」

「あれ?ギルドマスター?」

「あらー?あなたは………クウヤ君じゃないのー。お久しぶりねー。どれくらいぶりかしらー?」

「1ヵ月ぶりです。ギルドマスターはここでなにを?」

「今日はオフなのー。だからギルドマスターじゃなくてナターシャってよんでねー。それよりも、クウヤ君こそ可愛い女の子を3人も連れてどうしたのー?もしかして、デートかしらー?」

「ええ、まあ。そうだ、ナターシャさんはこの辺にいい場所がないか知りませんか?正直迷宮都市に来て間もないんで、困ってたんですよ」

「うーん、そうねえー、今の時期なら、水遊びなんてどうかしらー。東区は観光区画になっていて、プールがあるのよー」

「プールですか!」

「ぷーる?ってなんですか?」

「んー、簡単に言うと、人工的に作られた池みたいなものかしらー。そこで泳いだりして遊ぶのよー。大きな滑り台みたいのがあったり、川みたいに流れのあるものとか、海みたいに波のあるものとかがあるわー。入場料を取られるけど、楽しいところよー」


入場料あんのか。ウォータースライダーに、流れるプールに波のプールまであるとなれば、プールというよりレジャー施設だな、こりゃ。


「むむむ、確かに楽しそうな場所でありますが、水場で泳ぐには服を脱がなければならないであります。人前で裸にはなれないでありますよ」

「大丈夫よー。プールの前のお店には、水着も売っているからー」

「水着………っていうのは、泳ぐ時に着る濡れにくい下着みたいなものよね。聞いたことはあるわ」

「そのとおりー!さらにいえば迷宮都市産の水着はポリエステル・スネークという魔物の残す革で出来ていて、防水性は100%!着け心地も最良の素材を使っているから万全よー。どう?行く気になったなら案内するわよー?」


うん、それはもはや革じゃなくてただのポリエステルじゃないかな。


「そうですね………みんなはどう思う?」

「いいとおもいます」

「楽しそうでありますな!」

「確かにそこでなら楽しめそうね」

「決まりだな。ナターシャさん、すみませんが案内よろしくお願いします」

「お姉さんにまかせなさいー!ちゃんと面倒見てあげるわよー」


こうして、俺達はプールという名のレジャー施設に行くことになったのであった。

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