第1話
俺の名前はリョウ。ダンジョンマスターだ。
な… 何を言っているのか わからねーと思うが(ry
まあ、いわゆる転生ってやつだ。
俺はもとは日本の学生で、日々生きにくいと感じていたら、神さんが異世界に召喚したらしい。
ファンタジー世界でダンジョン経営をしろってさ。
俺のダンジョンは、まだただの洞窟だ。奥行10メートルくらい。
なんせ入口から入った光が、最深まで届いているしな。
奥にぽつんと祭壇みたいなのがあり、そこには魔石と操作盤が埋め込まれている。
俺は、まずダンジョン経営に当たり、方針を設定することにした。
方針といってもといってもざっくりと、『世界征服』することだ。
異世界召喚されたら絶対こうしようと思ってたんだ。
地球の世界情勢ではもう無理っぽかったし。
とりあえずチュートリアルをみて、マスター強化からはじめることにした。
ダンジョン維持にポイントがかかるのってもったいないし……
とりあえず、定番のスキルを獲得しようと思ったんだが、
万能鑑定眼 100000000P
無限アイテムボックス 100000000P
……まあ、確かにチートスキルだからな。
諦めた俺は、
『人間共通語 1000P』
『世界についての常識(人間版) 1000P』
『ダンジョン鑑定眼 10000P』
を獲得した。
常識ってスキルなのか?とは思わないでもないが、検索したら出てきて便利そうだったから獲得した。
それにしても、スキル一覧がなく、検索しなければならないのはダンジョンマスターの発想力を試しているのだろうか?
だとしたら、一筋縄ではいかない神のようだ。俺は嫌いではないけどな。
そして、いろいろ検索しているうちに、ある天才的な考えが浮かんだのだった。
【スキル紹介】
・人間共通語
その名の通り、人間の共通語。どうでもいいが正式にはイライアス語という。ちなみに文字は表音文字。もっとどうでもいいが、イライアス帝国は700年前に建国され、大陸南半分を統一し、450年前に滅んでいる。もちろん大陸北部や一部地域ではほかの言葉が主流であるが、イライアス語も話せる人が多い。いわゆる英語みたいなもの。聞き取りから読み書きまでできるようになる万能スキル。
・ダンジョン鑑定眼
ダンジョンマスター・ダンジョンモンスター等、ダンジョンに所属するもののステータスを見れるようになる。万能鑑定眼の劣化版スキル。もし万能鑑定眼を獲れば、能力が重複し、自動的にスキルが消滅し、ダンジョンポイントに還元される。