登場人物設定集・霞家
氏名:霞雪子
容姿:身長は百七十八センチ。姉妹の中で乳房が一番小さい事と若干高すぎる身長が悩み。
腰まで伸ばした黒髪をポニーテールにしている。顔立ちは精悍でシャープな顎を持つ小顔美人。
常に瞼が閉じられていて、開くとその瞳の色は美しい緑色。
肌は雪のように白く、紅を塗っていないのに唇は鮮やかに赤い。
服には頓着しない性格で道着のまま一日を過ごす事も珍しくない。
両の肩甲骨付近に大きく抉ったような傷がある。
性格:家族を常に最優先にしており、両親と兄を亡くしてからは特に二人の妹を溺愛している。
極度の自嘲癖があり、妹達にその事をよく窘められているが直る気配は一向に見受けられない。
普段は穏やかで絶えず優しげな笑みを浮かべているが、いざ戦闘になると容赦は無い。
戦闘で人を斬る事に躊躇いはないが、まるで平気という訳ではない。
盗賊や辻斬りといったこの世に居ては為にならぬ者達や賞金首など、仕事や修行と割り切る事で人を斬る罪悪感を薄れさせている。
逆に云えば、相手がどれだけ憎くても仕事ではない限り斬ってはならぬと自制している。
技能:霞流剣術・免許皆伝。
霞流手裏剣術・免許皆伝。
武士道論書『葉隠』に裏付けされた理論武装。
広範囲空間認識能力『心の眼』。
鍼灸及び按摩。
三味線や唄などの芸事。
設定:十八歳。生来からの盲目だが、それをものともしないバイタリティを持って東京で剣術道場の師範を務める。
心無い者達からの目に関する揶揄は無視する事にしているが、その事は少なからず心に影を落としている。
しかし、逆に鼻や舌は人より優れていて、香水や香木の香りや料理に癒しを求め、またその批評眼もかなりのもの。
色事に免疫が無く、誰かが誰と口付けした程度の他愛無い話題でも赤面して身を捩る。
ただ房術の作法は、結婚してから恥を掻かぬよう遊女だった母親から知識だけ叩き込まれている。
甘い物が苦手で人から貰った甘いお菓子は全て桜花に回す。
食事の好みは和洋を問わないところもあり、洋食屋に足を運ぶ事も珍しくない。
将来的には桜花と巴に道場を譲るつもりであり、その後は道場を出て独立する為に鍼灸と按摩の修行も幼い頃から始めている。
裏では『地獄代行人』と自らを称する暗殺者としての一面も持つ。
暗殺の際は忍者顔負けの隠密行動で標的に近づき、一太刀のもとに斬り捨てる。
また標的の得物を使った偽装自害や周囲の地形や物を利用した偽装事故も得意。
氏名:霞月夜
容姿:身長は百四十八センチ。背こそ低いが姉妹の中で乳房が一番大きい。
やや小太り気味ではあるが、見苦しくはなく、男を惹きつける色香がある。
肩で切り揃えた黒髪が乱れた所を見たものは誰もいない。
顔立ちは見る者を惹きつけてやまないツリ目の美形。
全体から冷たい雰囲気を醸し出しているが、姉妹と接する時は微笑を見せる。
紺を主体とした渋めの着物を好んで着る。
異世界召喚後は旅をしやすいよう純白のローブを纏うようになった。
性格:普段が無口という事もあって一見冷たい印象を受けるが、姉妹に対する愛情は炎の如しである。
礼儀作法にもうるさく、特に作法に疎い桜花に対してはついつい厳しい態度を取ってしまい、その都度後悔している。
左の袖にいつも紅い水晶玉のようなものを忍ばせており、一人になるとそれを取り出して眺めては冷笑を浮かべる一面も。
両刀使いであり、かつての恋人である弥三郎を忘れられずにいながらも、雪子にも恋心を抱いている。
技能:火術や投毒術に代表される霞流兵法の奥義の数々。
和洋を問わぬ料理。
一家の財政管理。
薬及び毒の処方。
隠行術(気配を断つ技)。
設定:十六歳。昔は美しい声だったが過去の事件により自ら毒を飲んで自害を図る。
幸い発見が早くて一命を取りとめるがその為喉が潰れ老婆のような声になる。
意志を伝えたい相手には体を突いたり、奥歯の鳴らす音の強弱緩急をもって『言葉』とする。
現在、彼女の言葉を解読できるのは雪子と桜花、巴、数人の友人のみ。
夜中に彼女の部屋の前を通ると、彼女しかいないはずの部屋から複数人の会話が聞こえる。
幼い頃から病弱で剣術の稽古は不可能であったが、それを補うかのように明晰な頭脳を持つ。
また、元忍者の門下生から気配を断つ術や薬の調合の技を学んでいる為、病弱ではあるが軟弱ではない。
彼女もまた『地獄代行人』であり、雪子と共に暗殺を請け負う。
暗殺の際は、標的の調査や爆破による陽動などのサポートが中心。
自身が暗殺をする場合は、色仕掛けで油断を誘ってからの毒殺が得意。
氏名:霞桜花
容姿:身長は百六十センチ。姉、雪子より乳房がやや大きいらしい。
肩甲骨の辺りまで伸ばした髪をオールバックにして前髪を幾条かほつれさせて前に垂らしている。
大人と子供の中間のような顔立ちで子供のように無邪気な笑顔を見せる時もあれば、妖艶に微笑む事も。
黄や橙色などの暖色系の着物を好んで着る。
性格:非常に人懐っこい。誰にでも笑顔で挨拶をする近所でも老若男女の区別無く人気者。
言動は年齢にしては幼すぎる嫌いがある。
二人の姉が大好きで雪子には無防備に抱きつき、月夜にも礼儀指南に辟易しながらも尊敬している。
勉学が苦手で時折り知識不足で危機に陥る事もあるが、時々脳裏に響く“天の声”に助けられる事がある。
技能:霞流剣術・目録。
霞流手裏剣術・目録。
軽業(低い木なら一跳びで枝に乗れる)。
裁縫などの家事。
設定:十四歳。とにかく元気で無邪気。
色事に興味を持ち始める年頃で友人から教わった卑猥な言葉の意味を雪子に尋ねて目を白黒させる事も珍しくない。
時折り“天の声”と称する声に助言を与えられ、その通りに行動した事で危機的状況から抜け出せた例は多数在る。
剣は目録を許されているが、実は霞流道場は荒稽古で知られており、この道場における目録は他道場の免許皆伝に匹敵する。
人気者故に変わった友人も多く、彼らから特殊な技術や知識を与えられており、それがプラスになっている。
氏名:霞巴
容姿:身長は百六十四センチ。顔立ちは桜花と瓜二つだが、常に不敵な笑みを浮かべている。
一見華奢に見えるが剣術で鍛えられ無駄な贅肉を削ぎ落としている故に細く見えるだけである。
また無駄な筋肉も一切無くしなやかで力強い。
性格:二人の姉からの愛情を返すかのように雪子と月夜に危難が降りかからないように目を光らせている。
姉を心から尊敬していて、もし何者かが危害を加えたならば徹底的に対象を攻撃する激しい気性を持つ。
また知識欲が旺盛で歴史から数学、礼法まで教われるものは何でも吸収しようとする。
役に立たない雑学も例外ではない。
技能:霞流剣術・目録。
霞流手裏剣術・目録。
呼吸の見切り(相手の呼吸を読み、隙を見出す)。
設定:十四歳。本来桜花と共にこの世に生を受けるはずだった双子の片割れが母親の胎内で桜花の体に吸収されて生まれてきた。
二人の姉に仇をなす者がいれば、ただちに桜花の人格を眠らせて体の主導権を握り救出に向かう。
その際、体も男の子に変わり、戦闘能力の質も変化する。
桜花は持ち前の身軽さを生かした戦い方であるが、巴は攻撃力重視の戦法が得意。
また姉だけではなく桜花も溺愛しており、桜花が知識不足で困ると彼女の脳裏に声を送り助言(桜花の云う“天の声”)する。
氏名:聖
容姿:身長は百八十八センチ。桜花と巴の面影はあるものの大人びた色気のある顔立ち。
髪型はオールバックのまま。
非常に張りのある豊かな乳房は抱きしめた雪子の顔を覆ってしまうほど。
また男女の性的特徴を備えた完全なる両性具有である。
性格:一人称は『俺』で、さばさばした女言葉を使う。
桜花の情、巴の敬意が合わさり崇拝に近い気持ちを雪子に対して抱いている。
己が所有する聖剣の力をよく理解している故に、あまり聖剣に頼らず己を磨こうと自戒を心に刻んでいる。
月夜に対しては尊敬と愛情をもって接し、彼女の教えを素直に受け止めている。
技能:霞流剣術・目録。
霞流手裏剣術・目録。
軽業。
呼吸の見切り。
聖剣を用いた秘術の数々。
設定:星神教の最高神から授けられた二振りの聖剣を使えるようにする為、聖剣により桜花と巴が一時的に融合させられて現れた奇跡の剣士。
桜花と巴が修得してきた技能や経験、知識を併せ持つ最強の存在。
聖剣を使う状況でもない限り剣の姿になることはないが、桜花も巴も内心では雪子に釣り合う(と思っている)聖の姿が常態で無い事が不満であるらしい
投稿の間隔がまた長くなりそうなので、繋ぎに設定集を投稿しました。
もう少しすれば執筆の時間が取れるようになると思いますので、ご容赦を。