”10年後、もしお互い独身なら俺と一緒になってくれないか?“ と言われた私は、、、。
”10年後、もしお互い独身なら俺と一緒になってくれないか?“
と言われた私は、、、。
私の名前は、山本ひずる35歳、事務の仕事をしている。
私の職場では、次々と女性社員の女の子が寿退社をしていっている。
”昔ながらのこの仕来り!“
うちの会社は古臭い事が凄く好きな会社だ!
今どき手書きの手紙や書類もそう、ハンコや連絡も電話のみ。
普通ならLINEや他の方法で休みを伝えてもいいともうのだが、、、。
うちの会社の社長が、”昭和大好き人間で職場の人達も皆、社長に合わせて
いる事が多い。“
例えば? 女性が25歳を超えても独り身で居ると、”社長が直々にお見合い
相手を探してきて無理矢理お見合いをさせられる。“
だからうちの会社では、結婚する女の子が多いのだ!
当たり前のように、パワハラ、セクハラは日常茶飯事。
胸が大きな女の子はウチの社長から一度は触れる。
新人社員の男性は、入ってきて1ヶ月は職場の人達から無視され、
それを乗り越えたらやっと一人前として扱われる。
ここの会社のお局様は、社長の娘で何をやってもいいとされているのか?
私達、女性社員は皆ビクビクしながら仕事しているのだ!
『ねえ? そこの席、なんでアンタが座る訳? 下っ端だろうが、
お前はよ!』
『・・・す、スミマセン!』
『ムカつく! 明日からもう来なくていいから。』
『えぇ!?』
『”アンタ、クビだから! ワタシが社長に直接言っとくわ!“』
『ちょ、ちょっと待ってください!』
『はぁ!? 山本さんは黙っててくれる? あなたは関係ないでしょ!』
『”分かりました、私が彼女の代わりに辞めます! それならいいですよね。“』
『なんでそうなるのよ、この子を庇って辞める気なの?』
『そうじゃありません! もう私が我慢の限界なんです!』
『じゃあ、アンタが辞めなさいよ、好きにしな!』
『はい、ありがとうございます!』
『チッ、ムカつく女!』
『・・・や、山本さん、』
『・・・・・・』
・・・私はこうしてやっと、この会社を辞める事が出来た!
今までは辞めたくてもなかなか辞めさせてもらえなかった。
私が事務員の中で今では古株だし、殆どの仕事を私が出来るからだ!
誰も引き継がせないと社長に私は直接言われ、この会社にずっと居る
ように、殆ど強制的に休みもまともにもらえず働かせられていた。
でも今回は、私が後輩の事務の女の子に引継ぎをして辞めらるように
社長もOKを出してくれたらしい。
さすが、実の娘にはめちゃめちゃ甘いバカオヤジ!
まあそれもそうだが、“最近、社長のお気に入りの事務の女の子も出来た
のもあって私はようやくこのブラック企業の会社を辞められる日が来たのだ!“
『”長い間、本当にお世話になりました!“』
『・・・本当に山本さん、辞めるんですか?』
『ごめんね、』
『いいんです、10年以上ずっとこの会社に閉じ込められてたんですから、
やっと山本さんが解放されて良かったです!』
『そう言ってもらえて嬉しいわ、頑張ってね!』
『ワタシも無理なら、“退職代行で辞めます! 法的処置を取って辞めます!』
『そうしなさい、ココの会社は本当にダメよ。』
『”こんな昔ながらのやり方、令和の今も通用する訳ないですよね!“』
『そうね。』
『みんなでデモ起こしますか?』
『どうしても辞められないなら、それもアリかも!』
『山本さん、幸せになってくださいね!』
『うん、ありがとう! 無理しないでね。』
【はい!】
*
こうして10年務めた会社を私はやっと辞める事が出来たの。
そしてもう一つ!
”10年後、もしお互い独身なら俺と一緒になってくれないか?“
そう私に言ってくれた男性に私は会いに行く事に決めたわ!
私は10年間、ずっと彼が好きだった。
でも彼はもう私の事なんか忘れてるかもしれない!
それでも彼に会わない訳にはいかないわ。
【プルルルル プルルルル プルルルル】
『もしもし?』
『憶えてますか? 山本ひずるです。』
『・・・ひ、ひずるか? 会いたい!』
『私も力斗さんと一度会いたいと思ってたんです。』
『いつ会える?』
『明日でもいいですか?』
『じゃあ明日会おう。』
『うん。』
*
・・・10年ぶりに会う彼に私はときめいていた。
勿論! 10年も月日が経っているから、既に彼女が居るか?
結婚して幸せな生活を送っているかもしれない。
それでも一度、彼と会ってちゃんと話したいと私は思っていたわ。
『ごめんなさい。』
『いいんだ!』
『・・・力斗さん、結婚は?』
『”してたよ、でも9年前に別れた。“』
『えぇ!?』
『やっぱり俺はひずるが良くて、』
『・・・力斗さん!』
『”俺と結婚を前提に付き合ってくれないか?“』
『えぇ!?』
『・・・まあ、俺は何も変わってないつもりだが、ひずるから見て、
俺は変ってるかもしれないし、結婚相手に向いてないなら直ぐに別れて
くれていい! だけどちゃんと付き合って見て俺を判断してほしんだ!』
『・・・り、力斗さん、』
『頼む! 俺と付き合ってくれないか?』
『はい!』
『・・・あぁ、よ、良かった!』
・・・10年後、彼とまた付き合って見て、何にも変わっていなかった。
“だから! 私は彼と結婚しようと思う!“
今までの私の人生は、辛い事ばかりだったけど?
これからは彼と穏やかで幸せな家庭を作っていきたいと想っているわ。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。