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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

初めてのお外~極ハードモードからのほのぼの異世界転生~

作者: 榛名のの

初めましての方もよろしくお願いします!

初めての短編です。

そんなに泣かないで。

愛してくれてありがとう。

苦しまずに逝けるのは貴女達のおかげです。

母さん、父さん。

生まれてから今まで幸せでした。

だから、笑顔でお別れします。

 この病室ともお別れだね。

どうか、僕と同じ病気にかかる人がいなくなるよう、神様にお願いします。


*******


「あっぱれな死に様であった!生まれてから14年もの闘病生活、そなたは腐ることなく精一杯生きた!何か叶えて欲しい事は無いか?今なら何でも叶えてやるぞ!」


戦国武将みたいな格好の陽気なおじさんが、青空をバックにしてそう言ったので無理を承知で、口に出してみる。


(フォローズリアルワールドオンラインのNPCになりたい)


「奇妙な事を言う。それは無理じゃ!そなたがバグになり、その世界を壊しても良いのか?それともバグとして永遠にさよならとなるが、それでも構わぬのか?」


(良くないです)


 フォローズリアルワールドオンラインシリーズは僕の為に父さんが開発した学習VRMMOで、世界中の身体を動かせない人達がゲームの中の学校に通って勉強や運動する事をフォローするゲームである。

 シリーズには、RPGの要素がガッツリ組み込まれた一般向けソフトがある。

医療用の専用ポッドも買わなきゃいけないから、売り出した直後はゲーム廃人とセレブにしか売れなかったのだが、僕たちのような子供を持つ親がせめてもの闘病生活の慰めにと買い求めて、口コミでその世界の美しさが広まりやがて独身貴族達の間にジワジワと浸透し世界中のゲーマー達の憧れになった。

 ただし価格が価格なので、家を買うか、FRWOLを買うか、一般の家庭では妻とゲーマーの夫の熾烈なバトルが繰り広げられたらしい。

 そこで女性も楽しめるように、料理シリーズが発売され、乙女ゲームが発売されると、一家に一台と言われるようになった。

 もちろん一番最初の被験者は僕だが、料理シリーズは良いとして乙女ゲームは、何というか、厳しかった。

 恋って何?美味しいの?って感じだ。


「実はな、フォローズリアルワールドオンラインシリーズにはまって、その世界を丸ごと作ったイタイ神がおってのう、そこで暮らすのは、どうじゃ?むろん命は一つだから、ゲームのようにやり直しは出来ぬし、安全な保障は無いが、イージーモードからハードモードまで出自は選ばせてやろう」


「極ハードモードでお願いします!」


その方が強くなれるのだ。

 ちなみにイージーモードはゴブリンに食べられて死ぬくらい弱い。

 極ハードモードは、2つ名を持つくらいやり込んだし、もし、そこで死んだとしたらそう言う運命だったのだと諦められる。


「……そなたも廃人という奴か。仕方ないのう。アイテムを3つの中から一つ選ばせてやる」


そう言って僕の前に3つのアイテムをおじさん武将は置いた。


「水が湧く竹筒と、無くならない岩塩。良く切れるナイフじゃ。どれか、一つ選ぶのじゃ」


(僕は何歳で覚醒しますか?)


「解らんが、覚醒した時にアイテムが取り出せるようにアイテムボックスをやろう。あ!一つやってしまったから選ぶのは無しじゃ!ではな!」


僕はア然としてる間に異世界に送られてしまった。


そして生み落とされたら、捨てられた。

さすが極ハードモード。関心してる間にどんどん身体が冷えて来る。


「おぎゃー、おぎゃー!」


「シャーーーーっ」


ヤバい!何か来た!

 殺される!喰われる!


ギャン泣きしたが、ガッツリ丸呑みされた。

終わった。僕の人生、体感1時間で終わり。


観念してウンコになるのを待った。


お読み下さりありがとうございます!

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