表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

71/80

遭遇戦

第1陣と2陣はポリネスから20キロ程離れた平野で無事合流し、ポリネス攻略のための作戦会議が開かれていた。

第1陣と2陣の情報からすり合わせると敵の部隊はほぼ悪魔や魔物で編成されており、戦力となるような領主軍こそ多少は残っているものの聖堂騎士団テンプルオーダーなどの教会関係者は皆殺しにされていた。


「そうなるとやはり聖堂騎士団テンプルオーダーを主力として攻めた方が良さそうだな」

「そうですね。対悪魔であれば我々聖堂騎士団テンプルオーダーの領分です。それと傭兵団からも目を見張る戦果を挙げたもの達がいます。是非彼女たちも主力として組み込みたいですね」

「彼女たち?」

「ええ。戦乙女というパーティなのですが、単騎で大悪魔を屠るなど素晴らしい戦果を挙げています」

「なるほど、それはいい」


ライオネスの天幕でライオネスとエライネは編成の打ち合わせをしていた。他にも各騎士団や聖堂騎士団テンプルオーダーの団長や軍の重鎮もその話を聞くため参加しているのだが、時間短縮のためライオネスが強権を発動して意見をまとめ、編成と作戦を練っていた。


「では第1陣は部隊を6つに分け三角の形にこう並べよう。先頭を第1部隊として配置する。そしてこう」


ライオネスが提案したのは魚鱗と呼ばれる陣形である。本来囲まれる恐れのある平野では使われないが、第2、第3にゼナとサヴァードを配置しておけば対処は可能だろうという判断であった。


「シュンは大将の位置に置いて全方位のバックアップが出来る位置にいてもらおう。そしてポリネスの攻略に入れば両脇が上がり、シュンを第1部隊に入れてその第1部隊が街の中に入れるよう他の5部隊がサポートだな。これでいこう」


テーブル上の地図で6つの石を動かし動きを説明する。今回の戦いでは悪魔達を殲滅し、街を解放することが目的となる。第1部隊が街中に入る頃には概ね外も片付くだろう。


「第2陣は第1陣のバックアップだな。補給部隊の警護も併せて頼むことになる。編成は…」


と次々と編成を決めていき、その指示を各部隊の長に指示していく。指示を受けた部隊長はすぐに自分の部隊にその指示を伝えに行った。




そして翌日。ベルムントはポリネス攻略のため進軍を開始した。陣形を維持しながら周囲を警戒していると哨戒に出ていた傭兵達が血相を変えて戻って来た。


「た、大変です!魔物の大軍がこちらに向かっています!」

「数はわかりませんが、ベヒーモスなど大型の魔獣も!」

「わかった。後方へ下がり、殿下にも報告を。スオー子爵にも来てもらってくれ」

「はっ!」


エライネからの指示を受け傭兵達は馬を駆り、ライオネス達のいる第6部隊目指して走っていった。


「各部隊に伝令! 魔物の大軍をここで迎え撃つ! 全体第1防衛陣形に入れ!」


エライネの命令で各部隊に伝令が行き、横陣おうじんの形を取る。スタンピードにおける聖堂騎士団テンプルオーダーの基本戦術で、今の場合第2と第3が第1の横に並び、前方に防御プロテクションで壁を何重にも作って矢や魔法で数を減らし、突破してきた魔物を各個撃破するのである。


各部隊で防御プロテクションを使える者は前へ出て壁を作り、後ろへ下がって迎撃態勢を整える。瞬も第1部隊に到着し、飛翔レイウィングで空から様子を探る。


「結構いるねー。あの位置まで届くかな?」


瞬は神光気ディバインオーラを展開、収束させた。


神気閃光ディバインバスター!」


ざっくり4キロくらい離れていたが、お構い無しに収束砲撃魔法を放つ。楽々届くと瞬時に魔物の集団にぶち当たり、大地を抉り魔物を蒸発させる。ただ瞬からは遠いためどの程度の効果があったかはわかりにくかった。


「うーん、やっぱり竜巻のが使いやすいな」


瞬は前方に出て氷砕の竜巻(アイシクルトルネード)を放つとエライネの横に戻る。これで少しは進軍も遅れるだろう。


距離300メートルまで近づいて来たところで後方の部隊が矢をつがえ始める。

距離200メートルになるとエライネが合図を送り、後方から矢が射られる。魔物の集団の先頭にはベヒーモスが3体おり、その体長は20メートルを超えていた。さらにサイクロプスや身長20メートル以上の巨人にオーガも複数、ドラゴンまでいて普通なら国ごと壊滅しかねないレベルの軍勢である。


「矢では大した効果無しか。あれでは防御プロテクションも持つまい。かまわずやってくれ」


「…ならいく。深淵気閃光アビスマッシャー!」


エアリアの収束砲撃魔法が一気に複数の魔物を飲み込み蒸発させると、各部隊からも次々と魔法攻撃を開始する。

特にサヴァードの浄滅範囲魔法は凄まじく、広範囲に渡って魔物を消滅させてしまう。


「素材取れないのは勿体ないな…。使うか」


瞬は飛翔で一気に飛ぶと2キロくらい離れ、集団の真ん中辺りに千の光矢(サウザンドアロー)を撃ち込んで隙間を作り、そこに降り立つ。そして禁断の即死魔法を行使した。


死の呪文(デススペル)!」


瞬を中心に即死の呪いが振りまかれる。死は全ての魔物に等しく平等に、そして無慈悲に訪れた。瞬の半径1キロ以内にいる生物は微生物であろうと植物であろうとドラゴンや巨人でさえも生命活動を停止させられ、静寂の世界と化した。

木々は枯れ死の大地となり、動く物は一切いない。当分この地に草花が咲くことはないだろう。


「うーん、この魔法相当やばいな…」


魔物の死体を回収しつつ、木々草花まで枯れたことに危険性を実感する。もしこの魔法を広範囲に渡って連発すれば不毛の大地の出来上がりである。


「仕方ない。地道にやろう」


瞬は他の位置に水爆(ハイドロボム)を設置し、前線まで後退する。そして前線で奮闘しているエライネ達の援護に入った。

ちょうどその頃仕掛けた水爆ハイドロボムが大爆発を起こし、辺りは焦土と化していた。爆風はあったが加減したため

前線に影響はなかったようだ。


エアリアも魔物の死体をミスリルリングで収納しながら場所を作りベヒーモスの両脚を切り落として動きを奪う。その後は他に任せ、強敵を狙って狩っていく。

エライネや戦乙女のメンバーもサイクロプスなど5メートルサイズの魔物を中心に狩っていき奮闘していた。




長い戦闘が終わり、魔物の死体がそこかしこに転がっていたため収納魔法を使える者達でその死体を集めていった。レアモンスターが多く、宝の山である。

そして瞬は怒り狂ったサヴァードに正座させられ、めちゃくちゃ説教されていた。


「全く、なんて魔法使うんですか! 異世界から来てるあなたの方がそういうことは知ってるはずです! もうあの辺りに微生物がいなくなっちゃったじゃないですか! もうあの広範囲即死魔法は今後使用禁止です! この地を砂漠にするつもりですか! それにあの爆発魔法もですよ!」


もう皆の前で怒られ、面目丸潰れで涙目の瞬であった。

説教は30分にも渡り、サヴァードは怒らせてはいけない男としてベルムントでも認知されるのだった。

更にもう1話いくです(っ'ヮ'c)ウゥッヒョオアアァアアアァ


おもしろいな、続きが気になる、と感じていただけたら、広告下の評価やいいね、ブックマークをいただけると嬉しいです(๑•̀ㅁ•́ฅ✨


また、もっとこうして欲しいなどの要望や感想などのコメントをいただけると励みになります꒰ঌ(๑≧ᗜ≦)໒꒱⋆⸜♡⸝⋆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ