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剣を作ろう

話がまとまり、さっそくエライネに加護を与える。


「どう?」

「凄いわこれ…。恩恵ギフトが進化してるんだけど…」

「そ、それは凄い!」


瞬の神代の洗礼により、エライネの恩恵ギフト『剣師』が『剣聖』に進化。聖光気セイクリッドオーラの習得と身体能力、反応の向上、魔力の超回復力を手に入れる。


「シュンは何歳だ?」

「え? 15ですけど…」

「10ほど歳上だが妾にする気はないか? お前の子なら欲しいと思ってしまった」

「…エライネでもダメ!」


瞬が断るより早くエアリアが瞬を抱き寄せた。胸鎧が壊れて付けていないため、胸の感触がモロである。


「独占欲が強いな。あまり束縛すると棄てられるぞ」


その一言にショックを受けエアリアが涙目になった。


「ない! ないから!」


瞬は必死でエアリアをなだめる。エアリアの抱き締める手に力が入り、瞬は溶けてしまいそうだった。





次の日、瞬は領主の案内でとある工房に招かれていた。


「できる限り沢山のミスリル、希硬鉱石アダマンタイトを用意した。好きに使ってくれたまえ。それと用事があるならこのベルを鳴らせばメイドが来る。何でも言いつけてかまわん。夜伽も了解をとってあるからな」

「夜伽は要りませんがありがとうございます」


サラッと夜伽の話を流し、工房内を見渡す。今は使われていない鍛冶場と聞いていたが、綺麗に掃除され剣を打つための設備は一通り整っているようだ。

スキルで作るから材料さえあればいいと事前に伝えてあったのだが、そのへんはボルフォードなりの配慮である。


鍛冶場の片隅には大量のミスリルといくつかの希硬鉱石アダマンタイトも置いてある。後は柄用の木材に巻布も。ミスリルも希硬鉱石アダマンタイトも瞬は見るのが初めてだったが、置いてある分量で見当がついた。


まずは見本用の剣をばらし、構造を把握する。そもそも構造を知らないと作りようがないので用意してもらったのである。

一般的な柄の太さや、どの程度差し込む部分があるか、止め方、布の巻き方など入念にチェックしイメージを作る。


「とりあえず作ってみるか」


まずはミスリルの剣を付与無しで作ってみる。

そして出来上がった剣と見本の剣を見比べた。

持った感じ長さ、太さ、重さはほぼ同等。外見上の問題はなさそうだった。見本の鞘にもいい感じに収まっている。

次は試し斬りなのだが、剣を使ったことがない瞬は当然善し悪しや改善点がわからない。そのためエアリアに別室で待っててもらっていた。


別室のエアリアに早速試し斬りを頼む。試し斬り用に用意されたのは戦いでボロボロになった鎧を数点である。

まずエアリアが剣を振る。最初は普通の素振り。そして高速の円舞のように剣を振るい、最後に鎧を横に一閃。

支えの木ごと真横に両断する。


「…いい出来。このままでもグレーターデーモンくらいなら両断できそう」


と上々の評価。実戦に耐えるなら後は量産である。だがその前に分析アナライズで品質も確認する。


ミスリルソード 品質 極上 聖属性(中)


「普通に作っても聖属性不要されてる…」


本気で作ったらどうなるか興味が出てくる。さっそく攻防に戻り、本気でミスリルソードを作って分析アナライズ


祝福の聖剣 材料 ミスリル 品質 ユニーク 聖属性(極)

スキル 魔力増幅(中) 魔力制御補助(中)


付与無しだが聖剣が出来たことに驚く。エアリアに本気の量産を禁止される程であった。

そこで普通に作ったミスリルソードを100本、祝福の剣を3本だけ作り、次は希硬鉱石アダマンタイトで剣を作る。

材料が少なく3本分くらいしかない。1本分は報酬で貰うことを了承してもらっているので作るのは2本。


希望の聖剣 材料 希硬鉱石アダマンタイト 品質 レジェンド

聖属性(極) 魔力増幅(強) 魔力制御補助(強)


かなりヤバいのが出来たのでエアリアには内緒であった。

そこから自分用の手甲を以前手に入れた神鉄鉱石オリハルコンとミスリルで作り、エアリアの胸鎧とウェストガード、肩当てをミスリルと希硬鉱石アダマンタイトで作りあげる。

エアリアの物は相当戦気合いを入れたため気に入って貰えたようである。




全て作り終える頃には午後4時頃であった。7時間ほどで剣100本以上。出来も変態だったが作る速度も異常である。領主に完成の報告を出すと領主がエライネと神官を連れてやって来たのだが、完成した量を見て絶句する程であった。


「もう出来たのか…。末恐ろしいな。鑑定を頼む」


領主に促され、神官が鑑定をする。


「ご、極上品質!? こ、こっちは聖剣です!」

「な、なんだと!? 聖剣を作れるのか!」


超一流の職人でも極上品質は会心の一本である。ましてや聖剣など今は作れる鍛冶師が存在しない。瞬はそんなことは知らなくても異常なのは自覚していた。強制ギアスの制約により伝えることはできないからいいか、とやってしまったのである。


「そうなりますか。そちらの神官にも秘密保持のため強制ギアスを使わせて貰いますよ?」


念の為工房についていたメイドにも強制ギアスはかけてあった。当然神官にも強制ギアスを施す。


「それにしてもこれは凄い。この剣があれば…」


エライネは希望の聖剣を手に取ると、普段のキリッとした態度からは想像もつかない程のニヤケ顔をしていた。



後にエライネは聖剣を携えし剣の聖女として名を馳せるのであった。

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今日は都合でもう一本登校します。

ストーリーが進まないのでw

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