「バネ足は何も残さない」その1
家に帰って少し仮眠を取ると今日はあまり寝付けない、仕方なく起きてデバイスを確認すると私が知りたい情報をたまに持ってくる女性情報屋からメールが来ていた、深夜に私はすぐに移動し場所は世界一治安が悪い闇星のとあるスラム街。
来るなり私を狙ったナイフや通り魔に遭ったけど素人に殺される私じゃないのでしょうが無いのでそのボロボロのナイフを取り上げて腹を裂いた後、目玉をどっちも引き抜いて最後に首をへし折ってやった。
何人もいるから殺すのは面倒だから途中からブラジャーに隠してある銀色の針を投げつけて目玉を串刺しにする。因みにその針は私得性の暗器であり刺さると数秒で溶け出してしまう。その溶けようはまるでチョコレート、甘い香りの代わりに美味しそうな肉の香りがする。私は特に気に留めることも無く去った。
☆★☆★ スラム街
待ち合わせ場所に着くと既に女性は壁に持たれながら待っていた。
「相変わらず化け物みたいな能力ね」
さっきの行動を見られていたのか彼女は呆れた顔をしている、フードを深く被ってるから目元は見えない。
「邪魔だからね、それで例の情報は取れたの?」
彼女の言葉を無視して会話を進めると彼女はバッチリだと次の戦闘による情報を話した。あの男がいる研究施設の場所と周辺の状況、手が薄い所をくまやく調べで貰っていた。
「どう、こんなもんね」
彼女は私に金を要求すると私は褒美として銃を突き出した。
「ちょ!!アンタ約束と違うじゃない!!」
彼女は本物の銃を目にすると血相変えて私を罵る、元から報酬なんか出す気なんか無いよ。
「アンタさ、誰かに私達の情報を売ってるでしょ?契約前にあれ程“私達には触れるな”って忠告までしたのにさ〜♪」
私が言葉を質してやるとあの女は冷や汗をかいている。何処でバレたのか、いつ知ったのか、泳がされていたのかこんなところかな?
「ちょ、ちょっとだけよ!!何も知らない奴を信用するのは情報屋として仕事にならないで―――――っ!?」
私はちゃんと弾が入ってると知らせる為に威嚇射撃を行う、流石はローグちゃんの改造された拳銃、威力抜群ね。
「私達は“騎士団”じゃないから殺しても何も言われない、言われても知らないけどね」
「―――――っ………この殺し屋がぁ!!!」
女性は指を鳴らすと何処からかみすぼらしい人間が集まってくる。
「はぁ……情報屋のクセに逃げずに戦うの?」
情報屋に必要なのはバレずに必要なものだけを収集し消えるように立ち去るのが仕事、戦闘向けにせず逃げる力と咄嗟の判断が大事だと思ったのに今時の情報屋は体術も身につけてるのかな?
「アンタ達、こいつを捉えた暁にはアンタ達の好き放題にさせてやるわ!奴隷でもエロいことにも使っていいわ!」
彼女はそう言うと全員こちらに向かって躙り寄ってくる、こんな口車に乗るなんて私の方がもっといい話があるのにね♪
「ふふ♪」
彼女の満悦な笑顔に私は泥を投げつけてやった。
「残念ね、私の勝ちよ?」
私はそう言って獣にある話を持ちかけた。
「アンタ達、私はあの女の契約よりも良い契約があるわ♪」
それはあの女を売り飛ばし、その内臓を単品に売れば契約金よりも何倍もの金が入ってくるという面白い話。しかも女は特に値打ちが高くて胸のカップサイズにはより良い色を付けて買い取ってくれる業者を私は知っている。しかもあの女のカップはHカップ、恐らくとんでもないくらいの収益が返ってくる筈、その話をすると獣は一気に鞍替えをした。
「なっ、何よ!?」
顔色が一気に真っ青になると私は絶望を褒美としてあげる。
「このスラム街はね、性欲よりも金欲の方が勝るのよ?かつて貴族だった奴等も蔓延ってるから尚更ね♪」
ここは魑魅魍魎が跋扈する堕落した人間たちの巣窟、こんな所にいたらいつの間ににか人の心なんか捨てるもんよ。
「や、やめて………来ないで!?」
形勢逆転する状況に彼女は逃げようとしたが、私はすぐに背後を取り後ろ髪を無理矢理引っ張る。
「大丈夫、貴女は良い肥料になるわ、腹の中身はどうなってるのかな?」
耳元で囁くと彼女は怯えて私に助けを求め命乞いする、もしユカリちゃんなら優しいから許すだろうけど私は違う。
「さっさと死ねよ、俗物が」
そう言って私は太腿に隠してあるロングナイフを胸部から突き刺した。




