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幻影道 第五巻    作者: SAKI
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「サマータイムメモリーズ・夏編」 その5

☆★☆★ ノア


「ゆかりんってさ実はユイより垂らししてるよね」


 二人を見送るその背中が幸せだったもので私は少し羨ましく思えました。


「ユカリちゃんは()()()じゃなくて()()()娘でしょ?」


 サナエさんはユカリさんを勘違い娘と言いますが確かにそうかもしれません。


 ユカリさんは皆に対して距離感が近くて当たり前のように腕組や好きと連呼する困った女の子なんです。そして遊ぶ時は色んな人を誘ったり二人きりで、遊ぼうなんて言われたら色々と勘違いしてしまいそうになります。実際はユカリさんには何の背景もなくただ遊ぶ友達と視認してるだけらしいです。


 距離感近くて愛でると喜んで多少のスキンシップも許してくれるので皆さんは勘違い娘or勘違い妹と称しています。


「ユイはいつの間にか浴衣着てるし何かあったのかしら?」


「さぁ?ユイ姉はあんなに嫌がってたのにな」


 ユイさん、ユカリに好かれる為におしゃれな服を買ったり下着の新調してファッション雑誌を見るぐらいの人ですから好感度アップの為なのでしょうか?


「ま、あのカップルのことは置いておきましょう、私達は私なりに楽しみましょうか」


 サナエさんの指示により好きな人と過ごすことになりましたが私はどうしましょう?


 サナエさんはカイトさんと何故か手を繋いでいることを突っ込まないしプレアさんはユーゴさんと一緒に腕を組んで屋台制覇しに行きましたしアヤさんはアスカさんと仲良く談笑していて私は完全に取り残されてしまいました。


「俺等も行くぞ」


 ボッチになり焦っているとまさかローグさんからお声を掛けてもらいました。私は突然の出来事に対処出来ず悲鳴を上げてしまいました。


「い、良いんですか!?」


 私は言質を取るとローグさんはなんと頷いてくれました!?つまりこれは脈ありという事なのでしょうか!?で、デートしてるなんて夢じゃないですよね!?もしかして水着パワーでしょうか!?


 私は天にも昇る幸せに頭の仲がショートするとローグさんから手を繋いでくれました!?これはつまり…つまりですよね!?


「どっかのアホみたいに迷子になるのは面倒だからな、俺が先行する。何かあれば………ノア?」


 気持ち悪い顔になるまで蕩ける私に我に返ると少し引きつったローグさんがいました。


「はい!私ローグさんと回りたい所があるので行きましょう〜!レッツゴーです!」


 嬉しくて幸せで顔が緩んでしまっています私に物凄い引かれてる気がしますがまた我に返ると羞恥心で死んでしまいそうなので本日はテンション有頂天に上げて行くことにしました。後日土下座するまで謝ることは言うまでもありません!


「のあっちってあんなやばい奴だったっけ?」


「まぁ、人はいつネジが飛ぶか分からねぇしな」


「目をハートマークにしてまで喜ぶのはヤバくない?」


「それほど嬉しい事があったんだろ?」


「ローグが手を繋いだだけで?」


 後ろから家族がドン引きしていたことは気付かないようにしましょう、今は人生初のデートにテンション上げることに集中しましょう。このままゴールインしてしまったらどうしましょう!?うふふ幸せです♪

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