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幻影道 第五巻    作者: SAKI
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「火薬と血」その5

「てえぇぇぇぇい!!」


 ユカリさんは横凪に剣を払うと赤黒い斬撃が放たれる。化物は大きく飛び上がり回避すると狙い定めた風魔法が直撃する。


「んーーだこりゃあ?」


 顔面から激突すると更にそこからユカリさんのワイヤーで両腕を拘束しユカリさんが突っ込む。


「死んどけや!」


 化物は毒液を散布し、更にそこから拳を構えユカリさんおの距離が縮まった瞬間に打ち出すも普段のユカリさんとは思えない挙動で回避し背後から赤黒い斬撃と共に背中を切り裂いた。


「隙だらけです!」


 切り裂かれた悲鳴と共に私は双剣に変形させ間合いを一気に詰めて二本の腕を切り落とす、ですか相手も安々とは殺されてくれない、直後に化物は私の首に歯を突き立てられ毒を注入された。


「私に触れないでくたさい!」


 気持ち悪い、私にふれていいのは家族だけ―――


「ノアちゃん!!」


 意識が飛びそうになるのを我慢していたら吐血していた、私―――― まだ。


「死ね、女ぁ!!」


 化物は鉄槌を下そうと躱せない私は背中を砕かれてしまった。


 背骨が折れたような激痛に私は起き上がれなくなってしまった、踏ん張ろうにも臓器が破裂してるのか血しか出てきませ―――― 意識――――― あっ。


「ぎゃははは!!」


 化物――――― 私のくびら――― 肉――――――――


「汚い口でノアちゃんを食べないで!!」


 ―――――――――――


「ぎゃあぁぁぁぁ!!」


☆★☆★ ユカリ


 ノアちゃんが倒れてしまい動かなくなってしまった、アヤちゃんも息をするので精一杯、絶望的状況だけど私は負けない、ゆいゆいの為に家族の為に勝って見せる!


「えいや!」


 飛び上がり唐竹割りを振るが大胆過ぎてガードされる、けどそれを狙っていた!


「ぐぬ!?」


 腰に付いてあるワイヤーを気付かれずに首に巻きつけることが出来た!!


「逃さない!!」


 ワイヤーを解こうとするのを私は残った二本の腕を腕部にあるアンカーで絡め取る、後は銃で止めをさせれば・・・あれ?


 相手も気付かなかったように私も気付かなかった、さっきまでホルスターに入れてた銃が無くなってることに。


 私は冷静から一気に動揺しワイヤーを引く力か弱まりすぐに解かれてしまった。私はもうパニック状態になって照らす光源を見ると地面に銃が転がっていたことに気付いた。


 もしかしなくても私の飛び上がりと共に銃が落ちてしまったようだ、ホルスターもあまり深く入れてなかったせいもあって落としてしまったようだ。


 そこからの敵の怒涛の連撃に私は防御することさえできず形成逆転してしまった。


「っ……」


 焦りで汗が吹き出て心臓が高鳴る、こうなってはもう巻き返すことが出来ない、私にはゆいゆいみたいに冷静に物事を判断したりサナエちゃんみたいに頭も良くない、カイト君みたい剣の腕も良くない、絶望的状況でしかないけど私は絶対に諦めない。


「うおらぁぁぁ!!!」


 敵の攻撃が来る、多分躱せない、だからもう奥の手だ!!


 私は突撃し拳が私の顔面を捉え壁に叩きつけられた。ごめんね、私。


☆★☆★


「ちっ」


 私を倒れたと見てあいつは茶髪女へ方へと身体を向けた。その背後を取り拾った銃で膝を撃ち抜く。


「そこだ」


 相手が怯むとすかさず剣を取り呪血を纏わせて思いっきり投げつける。


「ぐがぁぁぁぁぁ!!!」


 頭部直撃、敵はタフなせいで生きている、ならば全力で叩きのめす。緑頭、剣借りる。


 私は疾風迅雷の如く目にも留まらぬ剣撃を膝を突き刺し行動不能にさせる。奴の膝はもう壊れた、後は狩り取る。


「ユカリちゃん!」


 まだ動こうとする化物に茶髪の女と緑頭は再起する、一瞬だけだが私は武器を返すと狙撃銃へと武器を変えた。茶髪の方は何やら魔法を唱えている。


「私だって役立たずのまま終わらないわ……特性能力解放・・・【重力砕き(ブレイクザグラビティ)】!」


 そう唱えると化物の周辺を円形状に囲むと地に伏せた、藻掻こうが全く動けず地面を砕く。


「緑、外さないでよ」


 私はもう一度自分の武器に呪血を纏わせ、今度は勢いよく投げ付ける。重力の心配はあったが何故か此方の重力は関係なく歪まない、そのまま心臓部位に突き刺さると緑頭が止めの一撃と言わんばかりに銃のトリガーを引く。


「特性能力します、【荊眼】!!」


 緑頭の眼帯が風で吹き飛び赤黒い肉から薔薇が刻まれた眼球が創造され放つ弾丸は頭部に命中すると風穴が空いた肉から花の蕾が実り、開花すると同時に爆発四散する。


 飛散した肉塊が飛び散り、私は地面に腰を降ろし口を開けて大きく呼吸する。


 そして何かが口の中に入り、間違って飲み込んでしまった、私は顔を青くし吐き出そうにも嘔吐出来ない、口の中がヌルヌルしてて鉄のような味が残っている、間違いない私は化物の肉を食べてしまった。


「うっ」


 腹を裂こうとしたが私が生きられる保証がない、何より二人が死ぬ方が先になりそうだ、二人からは腐敗の臭いがする。私は二人を担いで光星の病院へと急ぐと不甲斐なく受付前で意識を失ってしまった。後は任せたよ私、変なもの中に入れてごめん。

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