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幻影道 第五巻    作者: SAKI
59/72

「サマータイムメモリーズ・夏祭り編」その2

「ユカリちゃん何あれ!?」


 早速屋台を回ると直様ゆいゆいが屋台を指を差す、あれは綿飴だ。市販の物とは比べ物にならないくらいに大きい、取り敢えず買おうとしたらもう買っていた。


「わぁ〜ふわふわ〜♪」


 愛くるしい表情に私も一口貰うと確かにふわふわだ、確か原材料はザラメ糖なのにふわふわで色鮮やかなカラーになるなんて!


「「まるで魔法ね」だ!」


 二人して息の合ったコメントに家族達は微笑する。


「なんかアンタ達最近似てきてない?」


 サナエちゃんの発言に私は拒絶反応を起こして否定する、こんな美人と見比べてはいけないんだ。


「そぉ〜?お姉さん達だいぶ似てると思うけどな〜特にユカリちゃんが♪」


「そ、そんなことないよ!?だ、大体ゆいゆいがいつも一人で突っ走るから追いつくのがやっとなんだよ?」


「そーなの?結構ノリノリだからてっきり私と息が合うと思ったんだけどな」


 ゆいゆいは少し俯くとそれはショックを受けたと察して慌てて修正する。


「あわわわ、息は合うけど方向性が違うだけだからね!?」


 私の言葉にゆいゆいは分かってると大人の対応をされて何だか悔しい、ゆいゆいは意外と傷つきやすいのかもしれない。


「はむはむ」


 そしていつの間にか綿飴が魔法のように消えて無くなっていた。


「次行こうか」


 手招きするゆいゆいに私は頷くと後ろからとんでもない数を頼んでいる家族が見えたがあれは放って置こう。


☆★☆★ 


「ユカリちゃん見てみて〜おっきなりんご飴!」


 いつの間にか連れ回されている私に対して過剰に動き回るゆいゆいの目に止まったのがりんご飴だった。


 折角だから私が買おうとしたらゆいゆいが既に確保していた、早すぎる行動に打つ手がない。


「あ〜む♪」


 本当に大人なのか怪しいくらいに悶絶する可愛い口で頬張る、幸せいっぱいに笑うゆいゆいに胸が苦しくなる。


「美味しい〜!!ユカリちゃんもどーぞ♪」


 こ、これは間接キスじゃないの!?折角ゆいゆいが幸せな顔を見れたのにそれを奪おうとするのは―――― あれ?いつの間にか手を繋いでいて離してくれない。顔を見るとムスッとしている、これは逃げられないパターンだ。


「えっと、頂きます」


 この場から絶対動かしてくれないから間接キスを余儀なくされた私はりんご飴を舐めて見る。飴の方は甘味が強くて、りんご本体は少し甘さ控えめでこれはまた美味しい、しつこく無い絶妙の甘さを保っている。


「美味しいね」


 私の言葉にゆいゆいは大いに頷き、恥ずかしながらも交互に味わって完食したと思ったら次はヨーヨーが目に止まったみたいで目を輝かせる。


「ほえーこれは凄いね」


 ヨーヨーと言っても縁日に売っているのは大体風船に彩色が施され空気と水を入れてある風船に輪ゴムで縛った水風船のヨーヨーだ、取り敢えず買おうとはさせてくれないが買ったら私にそのままプレゼントしてくれた。


「ありがとうゆいゆい♪」 


 お礼を言って少し屋台から外れて遊んでみると輪ゴムが長くて本当にヨーヨーのように扱える、もしもっと幼ければ好きになっていたかもしれない。


「ユカリちゃんそろそろ行こう♪」


 ヨーヨーを堪能しているとゆいゆいから声が掛かり装着したまま腕を振り上げるもんだから装着したヨーヨーをゆいゆい目がけて投げつけてしまった!


「きゃっ!?」


 だが投げたヨーヨーはゆいゆいの咄嗟の手刀に切断された・・・のは良かったけど中身が水なので身体に水を被ってしまった。今回の服装は白い長袖のロングスカート、被った水で完全に下着が透けてしまっている。下着の色はピンク色で薔薇型のブラジャーだからゆいゆいが気付く前に私はすぐに腕を引っ張り、人が見えない場所まで移動することにした。

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