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幻影道 第五巻    作者: SAKI
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「サマータイムメモリーズ・夏祭り編」その1

 今日は待ちに待った夏祭り!!街から少し離れた見慣れない土地だけどサナエちゃんとユーゴ君の視察により難なく足を運べました。海から日にちがだいぶ経ったからもうすぐ学校も始まることを憂鬱とする私にとっての最後の一週間となる。有意義な日を過ごしたいけど生憎仕事三昧にしかならず何だかやるせない気持ちだ。


 お仕事休みの日には家族の誰かと一緒に遊んだり食べたり買ったりと幸せな一日だけど今日はきっと最高な一日になるはず!


 しかも私達は昨日皆で浴衣を試着してそれぞれ好きな浴衣を選んだんだ可愛い浴衣姿が見れるに違いない!と最初はそう思っていた、確かに皆浴衣だった、一部を除いては。


「涼涅姉弟は何で轍を踏もうとしないの〜!?」


 そう、ゆいゆいとローグ君は普通のカジュアル姿で来てしまった。あんなに選んだのに何着せても微妙な反応と渋面を浮かべていた事が気掛かりだと思っていたけどその予想は当たったみたいだ。


「だってさ〜動きにくいし私達には合わないって思ったからね」


 ゆいゆいの言葉にローグ君は小さく頷いた、私は心底落ち込んでしまい立ち直るのに時間が掛かった、ゆいゆいの水着と浴衣をどっちも拝めると思っていたのに……


「ユカリさん、そう落ち込まないでください」


 そんな時に優しく宥めてくれるのはいつだってノアちゃんだ、ノアちゃんカラーの緑色に薔薇の柄が入った浴衣姿に気分が良くなった。毎回イジるとキレるけどやっぱり眼帯は外して欲しいけど確か目玉が無いから隠してるんだった。その件も早く終わらせたい。折角髪型も変えて魅力倍増なのに眼帯があると相殺されちゃうからね。


「よーし!勝手に落ち込んでるバカりんはほっといて花火前に食うぞー!!」


 そして私の事をディスって宥める気もない金髪碧眼のプレアちゃんの浴衣は花は無いけど麻の葉を基調とした珍しく黒色の浴衣だ、髪も何故かパンクになって金髪に黒色のグラデーションが染められていてカッコ可愛い、耳に何個もピアス付けて舌を見るとピアスが付いているのを確認すると皆プレアちゃんの心配をしている。


「あ、アンタ痛くないの!?」


「は?これくらいフツーじゃん?」


「い、痛そうですよ?舌は重要なものなんですから丁寧に扱った方が・・・」


「だ〜か〜ら〜!!ファッションだって!!」


 プレアちゃんのファッションに対しての情熱は家族に一切伝わらない、唯一私なら仕方ないと思えるけど家族は皆プレアちゃんを心配している、私と見えてる世界が違うのかな?


「も〜来て早々騒がしいぞ?プレアちゃんのことは心配だけどファッション?らしいから諦めなさい」


 皆バラバラになるといつもゆいゆいが纏めて仕切ってくれるから助かる、プレアちゃんは私に助けてくれとせごまれ仕方なくファッションについて出来るだけ語ることにした。


「ユカリちゃんが言うなら仕方ない………のかな??」


 あれ、私が分かりやすく説明したつもりが皆不服そうなんだけど?一部は諦めてくれたけど何か訝しげな表情の人もいるような?


「ゆかりんって説明ヘタだよね」


 そしてここぞのばかりにプレアちゃんは裏切り、私を馬鹿にする、助けるんじゃ無かった。


「まぁ、ユカリちゃんだから仕方ないわ」


「私イコール馬鹿は止めてよ!?」


 私はむっと熱くなってしまうとゆいゆいは肩を叩きながら耳元で囁やいた。


「ユカリちゃんは頭がお花畑なだけだもんね♪」


 うん、キレそう☆こんなに清々しく馬鹿にされると私は激怒ちゃうぞ☆


 取り敢えずゆいゆいにお仕置きしてから屋台巡りにでもしようかな、そう言い聞かせてお仕置きすることにした。相変わらずドタバタの家族達だけど人生初のお祭りに内心ワクワクしてて楽しい思い出を沢山作りたいと心底思っています。

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