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幻影道 第五巻    作者: SAKI
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「最凶天才殺し屋お姉さん」その1

 私とアスカちゃんは交互に挟み込み、私が初めに攻撃を仕掛ける。


「やあぁぁぁ!!」


 力強く踏み込み骨折させる勢いで振りかぶるが剣を持つ腕を掴まれそのまま戦闘体勢のアスカちゃん目がけて投げ飛ばされてしまった。


「はあぁぁ!!」


 けれど私は腕のアンカーをゆいゆいに絡ませるもその力を逆に利用されて反対方向に投げ飛ばされてしまった。


「行きますユイお姉様!」


 アスカちゃんは私と同じだけど剣は鉄で帯びていて本気で殺す勢いで横薙ぎするも容易に躱され優しく足を払う。


「モード変更、トリッキー!」


 新たな武装変更にゆいゆいは一瞬息を漏らすが何故か私に突進する。


「私のワイヤーは拡散するよ!」


 トリッキーモードの時、ワイヤーは拡散し触手のように乱雑に枝分かれする拘束武器となる!のにゆいゆいは一度も触れずに掻い潜ってきた!?


「面白い武装ね♪」

 

 でもまだまだねと可愛らしい笑顔とは裏腹にワイヤーを発射部位を掴まれ私が逆に拘束されてしまった。絡め手で武器を使おうにも硬く縛られて動けない!!


「ユカリちゃん!!」

  

 アスカちゃんはゆいゆいに飛び交うように義手で持っておる鉄骨のような巨大な肉切り包丁を振りかざす前にゆいゆいは背中に回りトンと優しく押されて回避した。あんな大きいもの振られたら私ビビっちゃうかも。


「ユイお姉様、お覚悟を!!」


 突き刺さった包丁を軽々しく持ち上げ不均一の二刀流でゆいゆいに挑む、アスカちゃんは私と違って実戦経験を積み重ねた女の子だからと期待してしまうがゆいゆいには足元に及ばなかった。


 細い剣は生成した剣でいなして巨大な包丁にはまさか片足で蹴り飛ばされ吹き飛んでしまった。無防備になったアスカちゃんは焦ってしまうと同時に隙を見せてしまいゆいゆいに一気に詰められて撫でられてしまった。


「まだ義手の調整が上手く行ってないみたいね♪お姉さんと一緒にやろうね♪」


 とアスカちゃんを誘うと目を輝かせながら頷いてしまった。しかしまだ戦闘中、私は太腿にある準備を取り出して分断させるがゆいゆいは物怖じせず突っ込んで来る。

 

「お姉さんを当てる気でいないと当たらないよ?」


 そして詰め寄られ近距離、銃で適うはず無く取り上げられて抱きしめられてしまった。

 

「ユカリちゃんが一番抱き心地が良いね♪」


 人を縫い包みみたいな発言してるけど振り払うと不満そうに見つめるから後でねと言葉を残すとやる気が上がったみたい。


「ユカリちゃん!」


 アスナちゃんは武器を拾い上げて二人で同時に剣を横薙ぎするも恐ろしい程の身体能力に躱された。私達が振る剣の隙間を前屈みで躱し私のワイヤーで薙ぎ払うもバク転して軽快に避けた。  


「ふっふっふ〜二人の華を掴むためにお姉さんも攻撃しよーかな!」


 そしてもういいかなとにこやかに微笑むと姿勢が低くなる、先程までのふんわりゆいゆいとは違う殺伐としたオーラが溢れ出ている。


「来るよユカリちゃん」


「うっ、うん!」


 息が詰まる程の殺気に足元が掬われそうになるけど私だって少しは強くなったんだ、秒で負けることにならないように気を付けないと!


 ゆいゆいの行動を見て隙や癖を何度も見て来た私の努力を見せる時とその時までは思っていた、実際はそんなことすら暇ない程の怒涛の連撃を防ぐのに精一杯だった。

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