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幻影道 第五巻    作者: SAKI
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「私だけの特別訓練」その6

 レヴィちゃんが言っていたことは気掛かりだけどそれよりも先にゆいゆいの事が心配だ、私が居ない所で酒浸りしてないといいけど。


 地球に帰って来て先ず初めに一旦アスカちゃんと離れてゆいゆいの所へ向かった。朝早くてもゆいゆい早起きさんだからもう起きてるはず!


 そして多分私がいないから私の家のソファーで寝てる!そう確信して家に帰ると案の定寝ていた、そして私の苦手であるお酒の匂いがする。リビングに向かうと確かにテーブルにワインは乗っていたが中身はあまり減っていなかった。


 自棄酒したようには見えないが一応起こすとすぐに起きてくれた。二日酔いはしていないことを確認して取り敢えず状況を確認する、昨夜はノアちゃんと一緒に酒盛りしていたらしい。


 なんか楽しそうに話していたらしくて少し妬けてしまう、私なんて昨日疲労で泥のように眠ったのに。


 その思いを押し留め、経緯を説明するとゆいゆいはやっぱりピリピリした。それを私が宥めて熱を冷まさせると漸く話を聞いてくれるようになった、ちょっと目が見えない所に行くだけでイライラするゆいゆいは相手にしてて面倒臭い。辺に気を付けないと怒るのに私の行動は随時当ててくる変人と言っても差し支えないだろう。


「む〜〜〜仕方ない、こんなに貰えたから仕方なく、ユカリちゃんの友達として許してあげる」


 でもレヴィちゃんから貰った報酬+私の頑張り?で色目を付けてくれたから何とか許してくれたみまい。


「それでユカリちゃんの武器は?」


 ゆいゆいの言葉に私は事の発端である武器を確認し忘れていた、改めて確認するとなんか装飾品が増えたり盾の中心がガラスのような透明な物が付いてるような、素人目線だとこれしか分からないからゆいゆいに見せると何だか悔しそうに唸らせた。


「はぁ、金に物言わせて作ったから完成度は一級品ね」


 そしてゆいゆいは武器について深く語ってくれると再びアスカちゃんを呼び出して地星のとある場所に移動した。


剣の方は元々レプリカだから材質だったけどそれが金属材質に変わっている、殴ったら最悪死ぬけどその為に色んな物がくっついていて、ボタン切り替えで【スタン】、【妨害波】、【煙】が付与されてるらしい。


 盾は魔法反射装甲である魔石がふんだんに使われていてゆいゆいが試しに魔法を放つと弾ける代物にもなっていた。


「す、凄い凄い!これで少しは強くなれるかな!?」


 私達には無かった財力の力に私はレヴィちゃんにお礼と感激の意味を込めてメールしたけど既読してくれたけどノーコメントだった。


 それはさて置き喜ぶとゆいゆいはとある提案をした。


「なら一回お姉さんと殺りあって見る?」


 ゆいゆいは多少強引ながら腕試しと私とアスカちゃんの二対一の模擬戦をしようと提案された、私は断ったけどアスカちゃんからやってみようと目を輝かせながら私にせがむから断り切れなくて一回だけと許してしまった。


 家族を攻撃するなんて死んでも嫌だけど私も内心強くなった私を見て欲しいのかもしれない、私は武器について動作確認、慣れこなし、使用感を確かめるとゆいゆいの元に戻った。


「よし、お姉さんの憂さ――――― じゃなくて模擬戦始めるよ〜!!全力で掛かって来なさい!」


 眠かった頭に一気に火が付いた私とアスカちゃんはゆいゆいの猛者のオーラを体感しつつも負けじと地面を駆け上がった。

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