「私だけの特別訓練」その4
☆★☆★ アスカ 食事場
ユカリちゃんが眠っている間私はレヴィアサンに武器の調整を見させてもらうことになりました。ユカリちゃんの剣はレプリカでとても戦闘用には使えない代物、ユイお姉様から授かった命により殺害は重く禁じられているという。
レヴィアサンからその武器を預かると面影は残っていてあまり変化の差異が見えませんが盾を見ても感想に差異はありません。
「この剣サクラユカリにしてはあまり色が似合わないから少し暗めにしてより打撃特化になるようにしたわ、盾は元々魔力耐性しか高くないから敢えて変えずに魔法反射する魔石と吸収を融合した物にしたわ」
ユカリちゃんはあまり言いたくはないけど戦闘のセンスや経験、人に対しての躊躇が強く反映されてしまいとてもじゃありませんが戦場に出る資格は無いと思います。
ですがユカリちゃんは家族の為なら切り裂かれようが折られようが勇猛果敢に突き進み任務を遂行させる力があります。優しさや家族を守る鋼の意思は誰にも負けないぐらい女の子だと思います。
「サクラユカリ、あの子には少し悪いことをしてしまったわ」
ユカリちゃんの評価を改めているとレヴィアサンは書類を整理しながらふと溜息を漏らした。
「今からすることの為にユカリちゃんを睡魔に襲わせその内に“刻ませる”なんてちょっとやり方が卑怯かしら?」
刻ませる?一体どういう意味なのか解り兼ねますがレヴィアサンは徐ろに立ち上がりユカリちゃんが寝ている寝室に足を運び、私も警戒し後を追うことにしました。
お部屋に辿り着くと既にレヴィアサンが寝ているユカリちゃんの首筋を噛み付いていた。
私は一気に焦り離すとレヴィアサンが噛み付いた首筋には奇妙な噛み跡が残っていた。
「邪魔しないで頂戴、今サクラユカリに私の加護を授けているんだから」
私は不思議と感じているとレヴィアサンから無理矢理引き剥がされ今度は太腿に痕を残した。
これは悪魔の牙?そう言えばレヴィアサンは混血族と呼ばれるレア種族だったような……それにしても可愛いユカリちゃんの柔肌に痕を付けるなんて!!
レヴィアサンの行動に納得できない事が多いですが一体何をしているのか言ってくれずなんとついにユカリちゃんのブラジャー??を下げてお胸に齧りついた。
「うぅ………」
敏感な部位だからユカリちゃんはピクリと動いたがよっぽど疲れているのか目を覚まさなかった。
私はもう我慢できずまた引き剥がして唾液が付いている胸をハンカチで優しく拭き取ることにしました。私はレヴィアサンに柔肌に触れていいのは私以外の家族かユイお姉様だけだど怒ってしまいました。
「ったく、これだからサクラユカリ過保護者は」
その行為さえレヴィアサンは呆れやっとそれについて語ってくれました。どうやらあれは精霊の加護を付与させているらしい、彼女は悪魔の契約として噛み付き痕を残し、精霊の力で命の危険を回避する命の危険を回避するものらしい。
「だからと言って過激なことは許されません」
「最後のは心臓部位の付与だからもしもの時の為よ」
レヴィアサンは加護について悠々と語られますが正直な所私にはあまり興味が沸きません、何よりユカリちゃんを守ることが第一として今後は警戒度を引き伸ばした方が良いかもしれません。
私の訝しげな態度は何を語られても直らず寝る時はユカリちゃんのお部屋で壁を背にして寝ることにしました。




