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幻影道 第五巻    作者: SAKI
46/72

エクストラ 「絆士ファミレンジャー」

 ゆいゆいが負けて寝込んでいる時の夜、私はローグ君に呼ばれてこのDVDを渡された。


「恐らくあのアホの事だ“負け”を認めないだろうから単騎で復讐しに行くと思ってな、無駄事を避けるためにもサクラに渡した方が効果的だろう」


 と渡してくれた、私は初めて特撮ヒーローを視聴した、短い時間の放送だったけど面白くて胸が熱くなる展開が沢山あって物語に引き込まれたような余韻に浸かった、内容は家族を恨む悪い人達が次々に家族を不幸にさせようとあらゆる非道な手段で不幸へ陥れようとするのに対してそれを守るヒーロー達とその時に助けられて他の家族達も守りたいと熱い志を持つ天才気質の主人公がとの物語らしい。その時誓った【俺も皆の幸せや笑顔を守るヒーローになりたい!】という言葉に主人公の成長姿が見たくて視聴を続けてしまった。


 その中で一番心にきたのがローグ君からピックアップされた【主人公が負ける】シーンと【守ることよりも勝つ事に拘り仲間達に見限られる】シーンだった。


 今まで格好良くて熱いハートを持つ主人公がたった一回負けたぐらいで自暴自棄になり仲間が助けてくれなかったら負けていたぐらいで酷いストーリーだった、主人公は謝りや礼を言わず醜いヒーローに成り下がった時は私は怒りが込み上げてしまった。


 そんな時にあるヒロインが仲間達の想いや独り善がりの行いに怒って揉め合いにはなったが最後には主人公が一番最初に誓った【幸せや笑顔を守るヒーロー】に戻ってくれた。そして何度も負けそうになってもあの事を思い出して最後は悪役のリーダーすら改心させる程の熱い主人公になり平和を取り戻したというオチだった。


 時間は一話十五分しか無かったけどこんなに充実した時間は無かった。私は感想をローグ君に言ったらゆいゆいの評価は低かったらしい、負ける主人公に萎えてしまったらしい。


 私はそんな言葉を聞いて初めてゆいゆいの部屋に言っても私の大好きなゆいゆいの面影は消えて現実をから目を背けてしまった。

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