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幻影道 第五巻    作者: SAKI
43/72

「刺客」その2

「この女ヤバイ撤退を!!」


 何十人を殺していたら残った奴等が撤退命令を下す、誰も生き残れないのに生にしがみつくなんて恥ね。


「逃げてる場合?」


 殺した人間からニードルガンを手に取り首元に百発百中に狙い撃つと残りの人間は皆綺麗に殺害してやった。


「うっ…ぷ」


 無理に起こしてしまったユカリちゃんは私の解体作業を見て気を悪くしてしまった。そこら辺の茂みに隠れて我慢していると目の前から一人の女性がやって来た。


「あらあら、大枚叩いて雇ったのに皆殺しにするなんて酷いわ」

 

 そいつには見覚えがある、研究員の確か総合秘書だったかな?黒髪の三編みにスーツを纏う身なりの綺麗な女性だ。


「こんなゴミでも売り物になるから世のためよね?」


 私はそう言って…臓器を引き千切ると女性の胸から投げナイフを飛ばした。


 刃に毒が塗ってある、しかも猛毒のね、私はクナイで撃ち落とすと彼女は黒い鞭を取り出して私の太腿に直撃させる。


「っ」


 あんな細い腕に何処に力があるのか叩かれた太腿は真っ赤に腫れ上がり激痛を感じる。


 あの鞭、ただの鞭じゃないね。


「バーストウイップ!」


 彼女は更に鞭を地面に叩きつけられると鞭は何十本に分かれたような分身で私を攻撃する。


 痛みからして鞭の中に石みたいなのが入ってる、完全に殺害用の武器か。節は分かれてないから上級者向けのラバー鞭だっけか?


 折角日焼け止めとか普段美容に気を使ってないけどユカリちゃんとのデートがあるから色んなもん漬けてきたのにこれじゃ台無しよ全く。


「はあぁぁぁ!!」

  

 そして彼女は鞭に炎を纏わせると強烈な一撃をお見舞いするがそろそろ眠くなってきたから終わらせよう。


 鞭の軌道は大方予測できたし乱雑に叩いて攻撃するからそれさえ躱せれば問題ない。蛇行に動き背後に回るように立ち回ると彼女もそれに沿って鞭の軌道を変えていくが鞭は一度叩いた後の時間が掛かる、その為一撃で殺す気でやらないと近距離に持ち込まれたら終りだ。

 

 しかも背後に回って応じて取る行動は逆に跳ね返った時に自分に命中する恐れもある、打たれれば最悪骨折もある鞭の扱いを我が物にするには練度と戦い抜いた経験が重要ね。


 私は全て予測した上で迂回するの隙が出るのが早かった、横打ちをした際に自分の身体に当たらないように力を調整したその行動が命取りだと知らずにね。


「っ!?」


 私が突進して来るのを見て振り被ろうとするのはもう遅い!!私は全力疾走してる時にスピードを落とすために足を力一杯踏み込み拳を腹に渾身のストレートを打つ。


「ぐは………げほ……げほ!」


 隙を付いた横っ腹の一撃は致命傷へ繋がった、彼女は大量に吐血し腹を抱えて嘔吐する。骨は確実に折った、臓器も潰れているだろうな、だがこいつはまだ死なせない。


 “使い終わったら殺すんだから”


 私は顔面を持って廃工場の壁に叩きつけて髪を引っ張る。


「さってと、鴨が葱を背負って来た事だし尋問しないとね?」


 彼女は顔面蒼白で抵抗してきたから取り敢えず肩を脱臼させて足を膝から斬り落として三回ぐらい顔面を壁に叩きつけると助けてくださいと物乞いしてくれた、助ける気は無いけど情報だけ貰おうかな?


 私は幾つか知りたい情報を吐かせ、拷問しながら楽しい会話をした。ユカリちゃんはまだ茂みの方で吐いてるかな?

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