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幻影道 第五巻    作者: SAKI
34/72

「サマータイムメモリーズ・海編」その1

☆★☆★ ノア


 サナエさん達が来ると全員集まったとユイさんは嬉しそうに笑う。


「さてと!ご飯は誰が持ってくるかどう決める?」


 ユイさんの発案にユーゴさんは一つ提案する。


「ジャンケンじゃねーか?」


 拳をかがけると数名だけ小首を傾げる。


「ユーゴ君、じゃんけんって何??」


 アスカさんは手を上げるとユーゴさんは呆けた顔で聞き返す。


「ジャンケンはジャンケンだろ?」


「??」


 アスカさん、アヤさん、プレアさんは全く理解していない様子。この世界に来て浅い人は地球の文化には疎く、常識が通じない女の子達なんです。


「えっと確か…最初はグーから始めてジャンケンで構えて……そしてグー、チョキ、パーで勝負する遊びだったかしら??」


 常識を少し知っていてもこの世界に慣れていない異世界から来た人達でさえも不得手となる者も多かれ少なかれ実在しています。そこには文化の行き違い、習った人に寄って差異も生じます。


 私は知識を確かめようとジャンケンの仕方を教えて見ましたがやはり難しい様子で不評でした。


「ならクジはどうかな?」


 するとユカリさんからくじ引きという比較的簡単な提案を発しました。やり方は簡単でくじを引いて先が赤く塗られたものを引いた人が買出しに行くという。


「いいじゃんそれー!さっきのジャージャー麺みたいなのより面白そー!」


「ジャンケンです、私も賛成です」


 私も賛同するとシンプルで解りやすいクジに決定しました、ユイさんはこんなこともあろうかと予め作っておいた割り箸を赤い色が見えないように指で隠して一人ずつ行うことにしました。


「子どもちゃん達〜皆持ったね♪せーの!!」


「ちょっと待って、レヴィアサンは??」


 ユカリさんの言葉に皆さんはふと思い出す、そういえばレヴィアサンの姿が見えません。


「まぁ、いいんじゃない?疲れて帰ったんじゃない?」


「それなら一言言ってくれそうだけど??」


「まーいいじゃない♪そんなことより見せよー♪」


 ユイさんは相変わらず大人嫌い&そもそも皇帝の人達全員嫌いでどうでも良さそうに話を戻しました。


「せーの♪」


 ユカリさんは少し不満そうですが致し方なく受け入れて一斉に見せ合うとそこには先端部分に赤く塗られた割り箸が三名いました。


「あら?何やってるのアンタ達?」


 そして都合よく現れたレヴィアサンに一同顔を向けるとそこには何やら大きな袋を両手いっぱいに持ち上げていました。

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