「サマーキラキララブラブサンシャイン」その3
その声の正体はビーチバレーだった、先程女の子水着で興奮してカメラ激写していたユーゴ君とプレアちゃんペア対カイト君ローグ君ペアでの対決をしていた。
圧倒的にカイト君ペアが強いかなと思いきやローグ君はフォローに回るだけでアタックすることが殆ど無い。
「ほいさ!!」
カイトが打ったボールをプレアちゃんが防ぎ、ユーゴ君がボールを高く打ち上げるとプレアちゃんは驚くべき脚力で飛び上がり相手陣地に豪速球叩きつけた。
「そこまで!!七点マッチだから三対四点でユーゴ達の勝ちよ」
するとサナエちゃんはそう告げるとプレアちゃんは飛び上がるように喜んだ、ユーゴ君はほっとしているみたい。
「あぶねー飯奢る賭けての即席だから勝てるか分からねぇから勝てて良かったぜ」
「あはは、プレアちゃんのフォロー頑張ってたもんね」
カイト君達は特に悔やむことなく笑い合っているとレヴィアサンは目を光らせていた。
「サクラユカリ、私にあの球遊びのやり方教えなさい」
レヴィアサンが言うなり私に指示をしてきた、だが残念なことに私はビーチバレーのやり方を知らない、なのでプレアちゃんユーゴ君の力を借りてやり方を手取り足取り教えてもらった。そして二人で学びながら切磋琢磨としてるとやっぱりゆいゆいがぶっきら坊に絡んでくる。私を取られたのが相当ご立腹なのか理不尽にも変な要求をしてくる。
「妹を取ったから私達と勝負しなさい」
と言ってノアちゃんを引き連れて (半ば無理矢理)勝負を申し込まれた、私は普通に拒否した。
「嫌だよ」
「許しません、断るなら婚姻届書いて」
何処からか婚姻届を取り出してきた、常備するもんじゃないよね?
「それも嫌だよ」
「許しません、離しません、地獄の果までストーカーします」
私に人権か存在するのかと言うぐらい理不尽要求、どうしても私達をボコりたいらしい、ここまで来ると執念さえ感じる。
「もしお姉さん達に一点でも取れたら許す、勝てたらユカリちゃんが欲しい最近人気のミニスカート買ってあげる♪」
「ほ、ほんとに!?」
私の今月の消費金額がギリギリだからちょっとお高めのミニスカートが買えないでいた、それを買ってもらえるなら挑んでもいいのでは!?
「それに家族の誰かのヌード写真も・・・って近いよユカリちゃん!?」
ぬぬぬぬヌード写真!?それはつまりゆいゆいの!?あわわわわわ私はなんてことを!?
一番初めにゆいゆいが浮かんでしまったことに赤面してしまう、ゆいゆいは私との距離に困惑していて言葉が詰まっているみたい。
「わ、分かったよ!その勝負乗ったわ!」
私の燃える瞳に引かれるとボソリとレヴィアサンに突っ込まれる。
「サクラユカリ、物欲に負けたわね?」
うぐっ、痛いところを突かれた。でも私はミニスカートの為に命を張る!!レヴィアサンが犠牲になろうとも私はこの勝負負けるわけにはいかない!!
私は後悔やゆいゆいの条件を完全に無視して盲目となり初めて返ってくるリスクと羞恥心について痛いくらいに知ることが出来た。物欲に負けた私を今殴りたい。




