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幻影道 第五巻    作者: SAKI
21/72

「サマーキラキララブラブサンシャイン」その2

 皆と合流するなり男の子は大興奮、私はやっぱり魅力が足りてないのか空気だ。興奮する皆を遮ってレヴィアサンの依頼内容についても話した、皆レヴィアサンが嫌いだから叱られると思ったけど折角の海だからと言って今回は受け入れてくれた、私は何度も謝りながら礼を言うとレヴィアサンも珍しく一言礼を言った。


「んじゃあ早速、遊び尽くすぞ〜!!」



「「お〜〜〜〜〜!!!!」」


 プレアちゃんが声を掛けると皆揃って腕を掲げた、レヴィアサンは物珍しそうに見つめるとプレアちゃんがレヴィアサンを連れて行ってしまった。


「はぁ〜仕方ないか」


 ゆいゆいはつまらなそうに溜息を吐くと私はゆいゆいに頭を下げた。深々く謝るとゆいゆいは慌てて顔をあげるように言った。


「まだ子どもがいるから大丈夫よ、家族の為にありがとう」


 ゆいゆいを元気付けるためがまさか逆に下げてしまうなんて………私は酷く後悔した、いくら家族の為でも断るべきだったろうか。家族も納得してくれているのだろうか、怖くて聞けないや。


☆★☆★

  

 私達はレヴィアサンに地球での海への遊びを実際に教える為に先ずは初めに私がやりたかったことをやることにした。


「砂??」


 私は砂を山のように掻き集めて形を整えそこに天辺に旗を突き刺す。遊び方は簡単!二人で交互に砂を削って旗を落ちないようにする所謂バランスゲームみたいな遊び、本でしかやったことないから勝てるかどうか分からない、けど流石に異世界から来た人に負けるわけ無いと罰ゲーム付きでゆいゆいと勝負をした。


 結果は惨敗で私の面子をズタズタにされた、どう足掻いても勝てない、というか強過ぎる。そのせいで罰ゲーム全敗でゆいゆいの好き放題に遊ばれている。当たり前のスキンシップ、夏なのに密着して抱き抱えられ私は赤面しながら顔面を覆う羽目になった。何故か皆は微笑ましそうに見つめている、こんなの公開処刑だよ!


「レヴィアサンもやってみませんか!?」


 私は物珍しそうに見つめるレヴィアサンに声を掛けると少し間があったが頷いてくれた、この人なら勝てるだろうと思ったら結果はまた惨敗した。


 訳の分からない素人に完敗して皆から笑い者にされてしまった、レヴィアサンも最初はたじたじで悪態をつきながら取り敢えず砂を少しずつ減らしていたのが今ではその時に乗じて増減させて何だか子供のように楽しそうに遊ぶレヴィアサンに内心嬉しかった。

  

「うふふ、凡人の嗜みも案外楽しいじゃない」


 やっぱり鼻につくけど楽しんで貰えて良かった、次はどの遊びをやろうと辺りを詮索すると背後から熱狂的な応援の声が聴こえた。

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