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幻影道 第五巻    作者: SAKI
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「のんびり家族と破壊少女」その2

☆★☆★ ユイ


 数週間経ち、ユカリちゃんに殺されかけて数日無事ユカリちゃんと仲直りしてソファーで私の膝でユカリちゃんが眠っている、相変わらず可愛い。


 こんな妹とハルカは隠してたなんてズルい、頭を撫でると気持ち良さそうに微笑む。


「・・・・・・・」


 クローンか………ユカリちゃんももしかしたらクローンだと推測した時のユカリちゃんを思い出す、光が消えて俯く彼女、それでもユカリは前へ進むことを決意した。空元気だとしても私は尊敬している、私だったら生きるのを止めてしまうかもしれないと、そして今真実を目の当たりにして気持ちの整理が付かないまま数週間、食事は喉を通らず水しか飲んでいない。


 これがユカリちゃんとの差か・・・私は皆が思ってるほど心は強くもない、寧ろ脆くて死なないように監視する為に最初は全員にGPSの発信機を付けていた。今はもう子どもを配慮して止めたけど時折不安になる。


 そんなストーカー気味の私が大嫌い、気持ち悪いし不細工で胸がデカいだけの女なんて誰も好いてはくれない、よっぽどの女好きか酔狂じゃないと好きになってくれないと思っていた。


 それはユカリちゃんによって壊された、私を愛してくれてる、それだけで私は生きていて良いんだと知った。それからはユカリちゃんを頼りにして生きている、大好きになるくらいにね。

 

 だからこうしてユカリが好いてくれるように最近はファッションに気を使っている、私を好きになってくれるようにと。


「ユカリちゃん、早く私を好きになって………」

  

 ユカリちゃんの全てが欲しい、金で買えるなら何でも買う、嫌いな奴が居たら何でも殺すし嫌な仕草や癖も直す、ユカリちゃん好みに私の手足を切り落としたり臓物を変えるから“私”だけを見て欲しい。


 他の男に可愛いユカリちゃんを取られたくない、ユカリちゃんの物なら何でも貰う、髪の毛だろうが爪だろうが血だろうが本当に何でもいい私の虜になって欲しい、狂ったようにお願いするが未だに良い兆しが見えない、だけど今回の海と夏祭りでユカリちゃんの心臓を抜き取るぐらいの勢いでメロメロにしてスキンシップ多めで畳めかける!


 私はユカリちゃんのパターンを考えながら私の野望を胸に妄想に耽ることにした。

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