表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幻影道 第五巻    作者: SAKI
12/72

エクストラ 「Knights of shadow」その1

 数週間前、俺はあの洞窟について単独で調査をしにきた。サクラ達の話からある違和感を覚えた。本来魔石は種類が違かろうが統一されるはずだ、それが何故色が変わるのは魔石が何かの魔力を感知して色が変わる、ならば彼女達によって色が変わるめすればそれもおかしい、何故なら“サクラは魔力を所持していない”のにも関わらず色が変化した、それが気になってそれだけは記憶に残っている。


 洞窟内は真っ暗だが俺の失った瞳がその時だけ見えて逆に普段見えている目が何も見えなくなっている、そのお陰で洞窟内でも明り無しで突破出来た。


 歩いてみると意外と網のように張り巡らされた長い坑道と採掘場だらけだが一箇所だけ不自然に掘り進められておらず手付かずの採掘場を見つけた。


「ほう」


 辺りを見渡すとここの空洞は自然に出来た訳ではないな、本意で誰かが放っておいた形跡だ。下から魔力を感じる、魔石ではない。


「シャドウ」


 ならば真相を確かめまいと闇魔法で地面に溶け込み下へ目指すと数キロ離れた場所に地下施設があった。情報にはそんなものは存在しない、意図的に造られたのだろうか。


 明りの照明は施設を囲うように設置され失った瞳は見えなくなり片目がまた見えるようになった。


「な、なんだき――― 」


 そして運悪く出てきた場所が敵の背後だった為即座に気づかれたが首をへし折り絶名させた。雑魚はその他にもいたが取り敢えず全滅させた。


 殺した奴は皆炭鉱夫ではない、雇われ兵だ。中には女もいたがどうでもいいと後で中身を取り出して稼ぎの足しにでもするかと全員凍結させて進むことにした。


「さてとどうやらこの場所は何かあるようだ」


 俺は施設の扉を蹴りで破壊して道行く先の人を薙ぎ倒し進んだ。


☆★☆★ 生物複製兼研究所


「これは・・・」


 この施設に来た時あまりにも衝撃的な光景に圧巻した。


 何やら培養液のカプセルに姉さんみたいなのが沢山入っている、何十人もの同じ体型、容姿で気持ち悪さが湧き出すがテーブルにある資料を見るとそこには【オリジナルと欠陥品】の研究結果が記されていた。


【ユイ=オリジン】 局長様が連れてきた少女を元にして作り出したオリジナルコピー。


 それは人とは思えない身体能力、常軌を逸した天才的な頭脳に神経の鋭さ、卓越した戦闘能力を併せ持つ“神”に匹敵する程の能力を操る生命体。


 更に彼女は個人で所有できる能力の他に【世界喰らい】という感情が爆発すると発動する我々の想定する能力よりも遥か上の力を持つ。だがその代わり命は短命で三十路までは生きられない。


 尚そのオリジンを作ろうと懸命に研究をしているが皆欠陥品で必ず何処かの能力が欠如して使い物にならない。


 その後は研究員達の生物実験の資料が多く綴られていて興味深い内容だ、だがそれを上回る事実のせいで他の事はどうでも良くなった。


 局長様から預かったユイはとある場所で冷凍保存されており、問題なのは完成したユイ=オリジンは研究の為外に逃げるように仕向けたが何の冗談なのか“恋人”を作り、今は“幻影守衛騎士団ファントム・ガーディアンズ”を名乗って我々を殲滅しようと企んでいる。彼女はまだ自分の本当の能力に気付いていない、だがもし彼女が感情が爆発しあの能力を発動させたら我々の存在は一瞬で“無かった”ことになる為捕まえ次第四肢を切り落とし、臓物や皮膚を剥いで殺すようにすることになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ