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二日酔いにはウコンドリンク?んな物ここには有りません!

 ハァ…朝からテンション下げ下げで起きた。


「今日は土曜日か…確かクラーク家のパーティーは夕方からだな」


 そうなのだ、結局今日まで良い案が出ないで、今日を向かえてしまった。


 兄さんにさり気なく事の件を耳に入れときたかったのだが…運悪く兄さんが残業で帰りが深夜になったり、金曜日の昨日に関しては。

 部隊の隊長達と呑みに行っては可成り酒も入っていたみたいで…帰ったと思ったら直ぐに部屋に入る始末。


(…とてもじゃ無いけど言える状況では無かったわ)


「あー…っもうっ一体どうすりゃ良いんだよっ」


 ベッドの上で、頭をバリバリかいていると、いつもの日課でエリンがノックをしては俺を起こしにやって来た。


「お早うございますっエース様っ良い加減おきて…ってあらっ!エース様っ起きていらっしゃったのですね?」


「…ああっ起きてた。つーか…今日の事が有って寝付けなかった」


「今日の事…?ああっパーティーの事ですね?全くエース様ったらどれだけパーティーを楽しみにしていたんですか?」


 まるで小さな子供みたい。とクスクス笑っては部屋のカーテンを勢いよく開ける。


「…るせぇ」


「あっ…所で兄さんは大丈夫か?昨日可成り酔っていたみたいだけど」


「はい。クルーズ氏が先程カリム様のお部屋に二日酔いに効くと言う飲み物をお持ち致しておりましたので、大丈夫かと思われますわ」


「へぇー…流石クルーズだな。気が利くじゃん」


「はいっクルーズ氏はカリム様専属執事の方でらっしゃいますけど、私達メイドにもとても気遣いが出来て立派なお方です」


「ほーん」


 エリンは、クルーズの事が気に入っているのか、はたまた「乙女心」の方なのかは分からないけれど…クルーズの話しをする時のエリンの頬は少し赤い。


 クルーズ・モレル氏。先程エリンが言っていた様に、兄専属の執事である人。

 俺にはエリンと言うメイドなんだけど…何故兄にだけ執事なのか…エースの記憶を辿ってみると。


 以前、兄にも俺と一緒の専属メイドが付いていたんだ。ところが…。


 あの兄の保々「無」のポーカーフェスに問題が有るとみた。

 余程では無い限りの「無」のポーカーフェス。慣れない人には、キツイ空間だったにちげぇねぇ。


 無論、兄には自覚が無い。だから余計にタチが悪かったんだろと、俺は思う。


 エースの記憶では、少なくとも二桁の数字はメイドが変わっているとか…いないとか。


 後、続けれても一週間で辞めてしまうとか…し無いとか?って、おいっ曖昧だなっエースの記憶っ!!


 …いや…エースが悪いんじゃ無い。こんなネームを書いた姉貴が悪いんだっきっと!


 だから…両親が「執事協会」(って、んな物があんのかいっ!)から選りすぐりのエリート。クルーズ・モレルが抜擢された。


 流石は、執事のエリート。クルーズ・モレル。兄と気が合のかは…別として未だに現役で兄のお世話をしていてくれる。


 俺も、クルーズは好きだ。エリンが言っていた様に人当たりが良い人だし良く気が付くし、俺の事も良く見てくれる、そんな人。


 もう一人の兄さんって感じだな。


「さあさあっ早く朝食を済ませて下さい」


 となると差し詰め…エリンは口煩い母さんと言うより…姉ちゃんだな。


「何か仰りました?」


「いーえ?何もぉ?」


 場所は変わり俺はエリンに促されては、朝食を済ませる為、食堂へと向かう。

 ドアを開けた瞬間…食堂中に漂らの異様な空気っ。


「なんだっ!空気おっもっ」


「……るさい…もう少し静かにしろ」


 食堂のテーブルには、二日酔いでグダグダの黒い液状と化した兄がいた。


(うわっめっちゃスライムじゃんっ)


 余程、俺に自分の不甲斐ない、姿を見せたくは無いのか。兄なりにいつもの体制に戻ろうとしている…努力は認めよう。だが直ぐにスライム化してましまう。


(一層の事、スライムの話しを書けば良かったのに)


「…なんだ?なにか言ったか?」 


「いーえ?何もぉ?」


 ううう…と、両手で頭を押さえている兄さんを見ては、生前の姉貴を思い出させる。

 そう言や…姉貴も良く二日酔いになったらこんな風に辛そうにしていたわ。


 辛かったら呑まなきゃ良いのに、まあ、俺には分からない大人の付き合いが有るんだろうけど?


「…兄さん。そんなんで今日のパーティー大丈夫なんですか?」


 俺は、なるべく小さな声で、項垂れいる兄に声掛けをしたら。


「……大…大丈夫だ…先程クルーズに薬を貰った。パーティーには問題無い」


 と、言いつつも痩せ我慢しにしか聞こえ無い。って本当に大丈夫かね?

 そんな体調のままでベル嬢の前に立た無いでくれよと願うばかりだ。


 俺の心配を他所に、流石はクルーズが持って来た二日酔いに効く薬なだけは有る。

 パーティーの時間迄には、兄は嘘の様にいつもよりスッキリとした顔付きになっていた。てか、普段より元気にも見える?


 もしかして、クルーズの薬には疲労回復も入っていたのか?今度、俺も貰おう。


 などなど思っていたら、いつの間にかクラーク家の屋敷の前に到着していた。


 ゴクリ…ッ。俺が生きて来た中で人生初めてのパーティーとやらを拝ませて貰うぜ。















私も…昔は二日酔いを良くやっていた身ですので…辛さは痛い程良く分かります_:(´ཀ`」 ∠):


ここまでお付き合い本当に頂きありがとうございました(*'ω'*)b


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