表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

1話

今日は日曜日。普通のサラリーマン西村は会社の独身寮で人気アニメを見ていた。「ミドリの声は特徴的で可愛くてすごく好きだなー。」


数分後、話は終わりエンディング。「今回も面白かったなー。お、ミドリ役の声優は川野麻衣っていうのか。どんな人か気になるから検索してみようっと。」スマホで名前を検索してみた。それが西村の人生を大きく変えることを彼はまだ知らなかった。


画面に現れた女性を見て西村は固まってしまった。「あれ、すごくタイプ、、、動いているところも見たいな。」動画サイトで名前を検索すると、イベントの映像がいくつも出てきた。「なんて素敵な人なんだ。話し方や仕草の一つ一つがとても上品だし、すごく穏やかな人であることが良くわかる。でもアニメだと普段のしゃべり方からは想像もつかないような感情をあらわにするシーンがあってそこのギャップもキュンとくる。」西村は完全に恋に落ちてしまった。

さらに調べてみるとかわのん(川野麻衣)と糸電話でお話できるイベントの参加者を募集しているではないか。当然即エントリーだ。締め切りギリギリに間に合ってよかった。


翌日、会社で昼ご飯を食べながら同僚の清原に話した。「声優の川野麻衣さんのことが好きになっちゃって、そのこと以外考えられなくなっちゃった。」清原「確かにかわいいと思うけど声優オタクは社会的には認められにくいよね。」スマホを見ながら西村「はあ、好き、、、」清原「気持ち悪いな」


帰宅すると落選のメールが来た。「なんてことだ、、、」西村は絶望した。「はあ、僕とかわのんは結ばれないうんめいだったのかな、、、」かわのんのラジオを聞いて泣きながら眠りについた。


翌朝、昨夜の悲しみを引きずったまま起床した。行きたくないが会社にはいかなければならないので準備をする。そんななかテレビからとあるニュースが流れてきた。「漫画家の○○さんとそのアニメの声優△△さんがご結婚されました!」西村の準備の手が止まった。彼の脳が高速で回転し始めた。「ふふふ、、、これならいける、、、」


昼休み、息を荒くしながら清原に言った。「朝のニュースみた?漫画を描いてアニメ化して声を当ててもらえばつながりが作れるぞ!昔漫画家を目指す漫画あったけどそれと一緒だよね?漫画家目指す主人公と声優目指すヒロインがどっちも成功したら結婚するって話と一緒だよね?」はしゃぐ西村を見て清原は落ち着いた口調で言った「いやだいぶ違うよ。あれは同じスタートラインの二人が夢を追う話だから。それに西村は絵うまかったっけ?」西村は固まってしまった。


帰宅後絵を書いてみたが全然だめだった。「そういえば美術の成績めちゃくちゃ悪かったな、、、ん?アニメってマンガだけじゃなくてラノベ原作もいっぱいあるよね?そっちなら絵心いらないぞ!よし、かわのんに会うためにラノベ作家を目指すぞー!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ