表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/72

目指せマ剣道 その1

「人の過去を知っている運営さんがいるとは・・・」

「誰かは、詮索しないでもらえると助かります」

 懲罰天使さんは、どうやら俺の事を知っているらしい。斉藤一に憧れて、色々と馬鹿をやった中学時代の古傷が痛い。

 あと一文字、いがあれば、新撰組になれたのにと、わけのわからない事を言っていた古傷が、うずく。

 忘れていた、あの頃の情熱が、、物凄く熱を持って、蘇ったら危険だ。あれは、封印すべき出来事。この天使ごと、抹殺する必要もあるかもしれない。

「あの、微妙にこちらに敵意を向けるのは、止めてもらえます?」

「何の事かな?」

「えっと、脳波測定で、溢れている何かを感知しているのですが?」

「今の技術は、凄いねぇ・・・」

 あふれ出そうな、何かを抑えてみる。

「お互い、この事は詮索無しと行きましょう」

「そうだな、そうしよう」

「試練の達成、おめでとうございます」

「あれで、試練と呼べるのか?」

 相手の動きは遅いし、連携も微妙だった。

「いきなり、あれだけ動ければ、凄いです。さすがは、プロと言うべきでしょうか?」

「それも、知っているわけか・・・」

「あうっ」

「まぁ、その辺は聞かなかった事にしておく」

「あ、ありがとうございます」

「これで、ゲームの本編に行っていいのかな?」

「そうですね、折角なので、注意事項を説明します」

「注意事項?」

「他のゲームと違って、気をつける部分です」

「時間経過関係?」

「はい。この新世界は、ゲームの中の時間が現実の時間と違った流れになっています」

「これだけは、世界初だったよね?」

「似たような物は、ありましたが公式に安全と認定されたのは、本作が初めてです」

「3年間、事故は無かったのかな?」

「初期の頃にあります。その問題改善もかねて、接続時間に厳しい制限があります」

「連続4時間までだったかな?」

「はい。ゲームの中では8時間になります」

「それを経過すると?」

「強制的にログアウトになります。戦闘中でも、P×P戦の途中でも、強制ログアウトになります」

「その場合、勝負はどうなる?」

「ログアウトしたほうの負けになります。ゲーム内で、6時間経過すると、警告が出ます。それ以後は、細かく警告されますが、これは設定で消す事ができます」

「6時間の時に、止めるべきだと?」

「それを推奨しています」

「再ログインまでの間隔は?」

「1時間です」

「ゲームの中では2時間か・・・」

「この問題に対処すべく、ゲーム内では色々と対応しています」

「たとえば?」

「ダンジョン等へは、ギルドから転送で移動時間を短縮できます。ダンジョン内部も、こまめに休憩地点があり、安全にログアウトできるようになっています」

「それだと、ユーザーに不満が出るのでは?」

「その辺は、我々の腕の見せ所だと思っています。厳しい意見もありますが、何とかやっています」

「1日の上限あるのか?」

「4時間後に1時間空ければ、上限はありません。ただ、ログインの時に脳波チェックをするので、そこで疲労がありますと、ログインは出来ません。推奨は1日の上限は12時間までに抑えてもらえるとありがたいです」

「それは、仕方ないだろう。色々とありがとう。、とりあえず、いったんログアウトして、新世界に挑戦するよ」

「わかりました。新世界を楽しんでください」

「もちろん」

 俺がそう返事すると、天使さんは消えてしまう。中身が誰なのか、何となくわかったけど追求はしない事にしたので、気にしないことにする。それほど、親しかった相手ではない。

 丁度いいので、最後に獲得した称号を確認する。


 裏試練の達成者 チュートリアルの裏の試練の達成者。情報を隠匿可能になる。


 これ、結構大事な称号だよね?


もしよろしければ、ブックマークや評価をしてもらえると嬉しいです。

励みになるので、よろしくお願いします。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ