精霊の宴 その3
トーナメント、2回戦が始まった。
会場は盛り上がり、早いペースで試合が終わっていく。
白虎 VS カイ
カイの精霊武装を警戒しすぎた白虎が、あっけなく負けてしまいました。日本での試合は面白かったと、終った後インタビューを受けていました。海外勢との交流が、これからは増えるかもしれません。
クラッシュ VS 13
ある意味、遠距離と近距離の対決。接近戦を徹底的に裂け、罠を駆使して善戦していた13ですが、弾切れになり、負けてしまいました。色々と見所が多く、観客は大満足な試合だったみたいです。
黒姫 VS さくら
勝負は、あっけなく終わったみたいです。さくらが、100を超えるレーザーを、一斉に照射。魔砲使いのオーソドックスだけど、驚異的な大技を、ここ一番で発動に成功しました。ただ、命中すると同時に、黒姫が投げた大鎌がさくらに命中。今までに例の無い相打ちとなりました。
恐ろしい事に、データで検証すると、1秒以下のタイミングでの相打ちでした。
大会規定に、相打ちの場合は両者敗北とあったので、2人の負けになりました。悔しそうな顔をする黒姫を見たので、さくら選手には感謝です。
そして、長門さんとの試合が始まります。
「武装、海の男!」
開始早々、長門さんは精霊武装を展開します。
「武装、星の太刀!」
こちらも、展開します。長門さんは、重武装の西洋鎧に似た格好です。両肩に、大砲を装備しています。
両手に、丸い盾をそれぞれ装備しています。前回は無かった装備です。どこかで見た気もする盾でした。
「シールドミサイル乱れうち!」
その直後、シールドから、ミサイルらしき光弾が連続で飛び出してきます。その形状から、一瞬予想した事ですが、まさかそのまんまだとは流石です。
「魔力シールド、全開!」
盾を用意しといて良かったです。魔力で発生した盾が、ミサイルを防ぎます。
「これなら、どうします?」
今度は、その盾を投げてきました。
「鎖?」
盾には、いつの間にか鎖がつなげてありました。
「うりゃ、うりゃぁ!」
振り回し、投げつける。引き戻し、また投げる。途切れる事の無い、連続攻撃です。
「何処かの、戦士ですか!」
こんな感じの武器を使う、ゲームをレトロ勉強中に見た気がします。この人も、その辺を調べている可能性があります。
そうなると、変な効果の称号を持っている可能性もあるので、警戒が必要です。
「そこですっ!」
タイミングを学び、鎖が延びきった瞬間を狙って狙撃します。魔導銃は、盾に当たりましたが、直後爆発しました。
「しまった」
盾にミサイルを仕込んであったあら、暴発するんじゃないかと思った事もあるけど、それを撃ったら爆発しても不思議ではありません。
「もらいましたよ」
両肩の大砲が火を噴きます。
「猫の炎っ!」
爆発で、体制が崩れているので、回避は難しいです。火を噴く猫の鎧から、巨大な火を出すことで、迎撃します。
「最大出力、フルパワー!
お互いの、中間地点で大爆発が起こります。肩のバーニアを点火して、爆風を回避します。
今後は、重装備なのが災いして、長門さんは爆風の直撃を受けて転がる。
「チャンス!」
すぐに起き上がれないみたいなので、接近して斬りつけます。
「緊急脱出!」
こちらが攻撃する前に、鎧がはじけ飛びます。中から、長門さんが飛び出てきます。鎧を強制的に解除する方法が在った見たいです。
粉々になる鎧。ご丁寧に煙幕まで発生しています。
粉々になった鎧は、きらきらと輝きながら舞い落ちます。
「ティア」
「主に力を・・・」
危険を感じたので、サテライトを使用します。普通の破片なら、散らばってすぐに落下します。
長門さんの鎧は、落ちません、敵は煙幕の中。可能性としては、中から鎧の破片を使った反射攻撃です。
「拡散レーザー!」
長門さんの声。流石声の発生源から位置が把握できないよう工夫してあります。
10本の光線が、中から飛び出します。
「予測どおり!」
鎧の破片に当たると、向きを変えます。ただ反射するのではなく、分裂して数を増やしていきます。それはやがて、俺の周囲を囲むように広がってきます。
「間に合え!」
完全に包囲される前に、飛び上がります。強引に突破したので少しダメージを受けましたが、粉の程度なら問題ありません。
「チャージ完了!」
上空からの光を、猫の額で受け止めます。体中に溢れるエネルギー。
「サテライトバスター!」
展開した砲塔が火を噴きます。現状、これを防ぐ手だけはありません。煙幕ごと、長門さんを吹き飛ばしてこの試合は終了。
中々楽しい試合でした。
俺は次の試合は不戦勝。
カイ VS クラッシュは、素手と武器の勝負となり、素手でも強いクラッシュだけど、剣士としてのカイの力量は高く、優勢のまま勝利を収めた。
決勝の相手は、カイとなった。ここ数日、色々と面倒見たり見られたり、お互いの手の内は知っている。
それでも、試合となれば色々と隠していた事もあるだろう。
面白い試合が、できるか楽しみだ。
もしよろしければ、ブックマークや評価をしてもらえると嬉しいです。
ポイントを入れてもらえると、励みになります。




