精霊の生贄 その4
「名前を呼んで下さい」
「ティア」
「はい」
それだけで、物凄く笑顔になる。
>新しい称号を得ました。
>星の精霊ティアとの契約が完了しました。
>精霊契約者の条件が完了しました。精霊武装が解禁されます。
>アイテムを一つ失いました。
メッセージが流れてくる。
ぐりぐりと、頭をこすり付けているティアは、まだ時間かかりそうなので、その間に確認する。
精霊契約者 精霊と契約した者。精霊武装の使用が可能になる。
精霊鎧武者 星 鎧武者が、精霊の力でパワーアップした証 属性は星
望み叶えた者 多くの人の願望を達成した証。 感謝の気持ちで、幸運の値が上昇 現在値 MAX
猫ミミマニア 精霊に猫属性を加算された者 猫からの高感度増 大
猫尻尾マニア 精霊に猫属性を加算させた者 猫からの貢献度増 大
嫉妬の王 多くの人から嫉妬された者への称号 暗い夜道は注意しましょう
称号は、これだけ増えていた。内容の変わった物もある。
その代わり、”精霊に求婚した男 >ようじょにぷろぽーずしたおとこ<”の称号が消えていた。
メッセージの色合いが強いので、消えてもいい。と言うか、消えて良かった。
猫関連の称号、望んで加算させたわけだ無いのに、させたとあるのは何故だろう?
消えたアイテムは、猫根付。結構気に言っていたアイテムなので、無くなったのが寂しい。
「寂しいって、思ってくれるんだ、ちょっと嬉しく思う」
ティアが、そう言う。
「ティア?」
「物に宿る精霊。猫の根付が、大切にされていて、猫神様のお力で、混ざったの」
「それが、その姿の理由?」
「そう。そのせいで、縮んだ」
「そうなのか?}
「もっと大きくなる予定だった。残念」
確かに、可愛いからこれでいいかもしれないけど、この状態だと、色々と問題が起きるかもしれない。個人的名誉に関わる問題が・・・。
「試練を乗り越えし者、シュガーよ、これを受け取れ!」
精霊王は、一振りの刀を俺の前に浮かべる。
「これは?」
「精霊の媒体。精霊武装」
使っていた無名に、精霊が宿って形を変えたもの。
大きさが若干大きくなり、太刀に分類される。等身は80cmぐらいだろう。
刀身に、星のような模様がついている。
柄の部分には、猫の彫り物がしてある。そのデザインは、猫の根付の物だった。
「精霊武装は、成長する武器。色々な素材を組み合わせる事で、能力を開放する」
精霊との、信頼度でも、能力は開放されるらしい。
「これは、凄いな・・・」
刀を手に取る。
「名はそなたが付けるとよい」
「星の太刀で・・・」
シンプルだけど、手にした瞬間浮かんだ名前。
「これにて、試練は終わりとする。精霊の門が開く!」
その瞬間、世界に変化が起きた。
多くの人が、涙を流す。
過去に別れた精霊達。その存在を、感じることが出来たのだ。
「咎人達よ、望むなら、もう一度探すが良い」
大歓声が沸き起こる。街が、震えている。
「道が険しいものもいる。だが、諦めなければ共存の道はある」
その言葉に、暗い顔をする者もいる。道を誤った人は、確かに存在する。
>条件を満たしました。称号が変化します。
確認すると、咎人の称号が変化した。
罪人 過去に過ちを犯した者。試練を超え、望みを叶えた証 住民からの高感度 増 小
罪は消えないと言うことかもしれない。
「シュガーよ!」
「何でしょうか?」
「最後の試練を与える。これは、最初に試練を超えた者への、褒美である」
「褒美?」
「我も、子供たち可愛さに旅人を苦しめた。その罪滅ぼしとは言わないが、一発殴ってもらってかまわない」
「それが、褒美だと?」
「与えた、ダメージに応じて、褒美を与えよう」
「全力で良いのか?」
「かまわない。今出せる、本気の力を出し切るが良い!」
「ティア」
「勿論です、お父様はやり過ぎました。他の精霊からのお願いでおあります」
「では、やるぞ!」
後の事を考えれば。大勢の人の前で切り札を出すのは良い手ではない。
でも、全力を出さないといけない場面だ。
「武装、星の太刀!」
鎧武者へと、変身する。
星の太刀をかざして、振り切ると、真っ白の光り輝く鎧武者になった。
体に溢れる、エネルギーが凄いことになっている。今までより速く、そして力強い。
>新しい称号を得ました。
ここに来て、称号の取得。
祝福された者 多くの人の願いを叶えた者。祈りの言葉の影響で、爆発魔法が強化される。
掲示板の影響だと思う称号が増えています。
強化された内容が、頭に流れます。連続使用の制限が無くなり、効果が持続するようになったみたいです。
バーニア全開の、全力噴射みたいな事も可能。一度起こした爆発を、そのまま続けられるので、ホバー移動みたいな事も出来そうな気がする。
色々と試したいけど、今回は一つの大爆発で充分。
必殺技の設定を、一部変更する。加減が難しいけど、ティアが協力してくれるらしいので、大丈夫と思いたい。ちなみに、今の状態は精霊と一体化しているみたいで、制限時間がある。
信頼度と、レベルで、その時間は長くなる。
今回は、信頼度は高いけど、レベルが低いのであまり余裕は無い。
中段の構えで、精霊王の前に出る。
「来るがよい」
余裕の表情で、立ちふさがる。その余裕、少しは焦らせてやる!
気持ちを高め、意識を集中する。
「いざ参るっ!」
次の瞬間、全力の一撃が、精霊王を襲う。
その結果、あんな事態になってしまうとは、迂闊だった。
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