覚悟と、必殺技
D-3と連絡を取ったけど、お互い微妙に日程がすれ違ってしまった。
検証作業は、まだ色々とあって、忙しいらしい。
ただ、あの後別のグループで挑んだときは、嫉妬の仮面が出なかったらしい。
出来れば、もう一度挑戦して欲しいとあったので、レベルアップのために挑戦することにした。
その前に、迷宮の管理人の所に向かう。
「・・・」
管理人の態度は、かなり悪い。寄付した事で、高感度の現象が収まったとは言え、厳しい視線は仕方ない。
「荷物持ちをお願いします」
「・・・」
管理人は、無言で作業をする。
「ほむらです」
やって来たのは、赤髪の女の子。個人で会った女の子だろう。属性が現れているのか、赤い髪と、赤い瞳が目立つ。
「よろしく頼む」
「はい」
よるとは違い、返事をしてくる。
「と言っても、用事があるから、迷宮探索はもう少し後でね」
「むーーー」
すぐに行かないことを理解してか、膨れてしまう。
「準備が色々と必要だからね。ごめんね」
「うん」
とてとてと、近づいてきたので、頭を撫でる。
「へへへへ」
とても、嬉しそうだ。何となく、好感度の数値が高い気がする。
「一つ、お願いしてもいいかな?」
「???」
「嫌かもしれないけど、勉強してもらっていいかな、孤児院で」
精霊は勉強嫌いなので、好感度が下がるらしいけど、お願いしてみる。
「ほむら、勉強してるよ」
「そうなの?」
「お姉ちゃんが、そうしなさいっていうの、だから、ほむらは勉強中」
「そうか、えらいぞ」
「にへへへ」
も一度、あまたを撫でる。
「兄ちゃん、これを持っていけ」
管理人が2つの指輪を渡された。
「これは?」
「防御の腕輪の指輪版」
「ありがとうございます」
これも、魔力を充電しないと使えないそうです。早速充電して、ほむらに渡します。
「はい」
受け取ったほむらは、大事に収納する。
「ついでに、これもあげるね」
勉強を頼むつもりで持っていた、ノートと色鉛筆を手渡す。
「ありがとう」
それも、嬉しそうに収納する。
「じゃあ、準備が出来たらまたくるから、それまで、頑張って勉強してね」
「うん」
今日は迷宮に行かないので、これで分かれる。
去り際に見た、管理人の表情が、一層厳しくなっていたのが気になった。
塔に行き、101匹ゴブリン大行進に再挑戦する。
このイベントは、この場所に行けば何度でも挑戦できる。
事前に、必殺技を登録しておいたので、それも使ってみる。
「行くぞ!」
動画の撮影も行う。
ソロでの討伐映像は、かなりの数がある。ほとんどが、魔砲使いによる、ごり押しの討伐だった。
集中して見て、相手の攻撃をギリギリでかわす。
カウンターを意識して、すれ違いざまに、胴を切り裂く。
懸かり稽古の要領で、ひたすら動き回り、敵を斬る。蹴り飛ばし、魔導銃を撃つ。
「乱戦だと、魔法を使う何かが欲しいな・・・」
魔剣導を目指す身としては、もう一つインパクトが欲しい。
「面、胴、つききゃやぁぁ!!」
テンションが上がり、気合が入る。
囲まれても、上手く立ち回り、一匹ずつ確実にしとめていく。ゴブリンはあっという間に減って、最後のゴブリンキングが登場する。
「覚悟!」
出現した瞬間、必殺技を発動する。あの時、届かなかった思い込め、あのときの動きを登録した。
「招雷超音突きっ!」
雷をまとい、超高速で突進しての突きの一撃。
ゴブリンキングは、その一撃で消滅した。
後には、嫉妬の仮面が出現していた。
「なぜ?」
レベル上げの為、何度か繰り返す。
時には、心眼を使い第3者視点で体を動かし、戦ってみたりした。
スキルポイントが増えたので、新しく、火魔法を習得した。
最初の魔法が、基礎になる。火魔法は、基礎の火の矢を使う。
侍初級がMAXになったので、称号の効果で転職できる鎧武者に転職した。
ステータスが上がり、特殊技能が開放される。
これで、もう一度挑戦・・・。
まだ、何もできていない。力だけでは駄目だ。
ここは慎重に、失敗は許されない。
自分を確認して、今日はログアウトしよう。
シュガー
鎧武者 L1(未開放)
筋力 65 知力 35 運 80 残りP 15
刀術(上級)L 5
投擲(中級)L2 歩く(上級)L 3 走る(上級)L3 蹴り(上級) L2
見る (上級) L 8 集中(上級)L8
自然回復 L6 ・気配探知 L6
心眼 MAX
結界魔法L5・光魔法 MAX 雷魔法 MAX爆発魔法 MAX 火魔法 MAX
SP40
筋力知力運に関しては、転職の時特殊職ということで、若干調整が入ったみたいだった。
スキルは、ポイントがもったいないので、新しいのは火魔法だけ。
何気に、嫉妬の仮面が毎回出現したので、10以上集まってしまった。
今のところ、変な称号がついていないから、所持しているだけでは大丈夫みたいだ。
装備したら、絶対変な称号が増える。
危険な物なので、封印しておく。
後日、うらまれし者の効果で、嫉妬のアイテムの出現率が増加したことが判明。
仮面に選ばれた者たちとの戦いは、自分でまいた種になるとは、思いもしなかった。
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