情報屋との接触
個人から出て、次の事を考える。
以前掲示板で見た、情報屋という存在と接触したいと思っている。
色々と、ロールプレイングを決め、情報屋として活動している人がいるらしい。
住人の情報屋もいるみたいなので、出来れば両方とに接触したい。
「となると、まずは資金が必要だな」
孤児院の寄付で、所持金の大半を使ってしまった。黒姫に預けた資産運用分は、すぐに回収できない。
情報屋との接触は、色々とパターンがあるらしい。当然費用もかかる。
なので、冒険者ギルドに行く事にする。
情報と、金が集まる場所。それが冒険者ギルド。
「報酬の良い、依頼は無いのかな・・・」
依頼用の掲示板を見てみる。素材の買取や、パーティへの誘いの依頼が多い。
パーティの勧誘は、野良の人たちが集まって、特定の敵を倒すために行っている。
撃破報酬がそのまま以来料になる。単独だと達成が難しい物が多いので、協力するという物だった。
大手ギルドがほぼ固定となり、中小のギルドが乱立している現状、新規や古参のソロプレイヤーは、地味に強力をしている。
ギルドに属していても、メンバーが揃わない時に、ここに依頼している人もいる。
「シュガーと言います、よろしくお願いします」
その依頼の内、塔のエリアボスとの戦闘を目的としたパーティへ参加する事にした。
「よろしく頼む」
D-3と言う人がリーダーとなっている。でぃーさんと読んでくれと言われた。職業は盗賊で、レベルは50と、上限に達しているらしい。
「僕は、普段ソロだけど、確認のために最初の塔の20階のボスを倒す必要があって、メンバーを募集しました」
この人は、色々とデータを集めるのが好きな人で、色々とやっているらしい。
「直前までは、転送の魔法陣でいけるようになっているから、よろしく」
今回参加しているのは、レベル的には初心者に分類されるほうだと思う。
職業が専門的になって、初級から中級の人が集まっていた。
大剣士(初級)L15 マックス
盾剣士(初級)L22 シードル
治癒士(中級)L15 ミーシャ
火魔法使い(初級)L35 カシャ
侍 (初級) L35 シュガー
盗賊(MAX) D-3
この6人で、挑む事になっています。ちなみに、全員男性。これも、募集条件に含まれていた。
「この、性別も関係あるのか?」
「はい。男性のみの場合、ドロップアイテムに変化があるという情報がありまして」
「そんな事で、変わる敵なのか?」
「あのボスは、カップルに人気のボスなんですよ」
「そんなのがいるのか?」
「行けばわかると思いますよ」
「他の人は、行った事ないのですか?」
「俺は、まだ塔に行った事無い」
「俺も、同じ」
「僕は、ありますけど、友達が一緒でした」
「カップルに人気の要素あるの?」
「女性を積極的に狙ってくるボスなので、それを守る男性として、高感度上昇を狙うと言う感じです」
「それって、ゴブリン?」
「正解です」
転送して、ボスと対面する。そこには、無数のゴブリンがいた。
「101匹ゴブリン大行進と言うのが、ここのボスです」
「俺たちだけで、勝てるのか?」
「おそらく大丈夫でしょう。連携も必要ありません。ここの判断で戦闘してください」
「了解」
このゴブリンは、レベルが低く、一撃で倒せる。囲まれないように注意すれば、よほどの事がない限り、勝てると言う。
「連携の練習も少し、やりたかったのだが・・・」
パーティでの戦闘の経験も積みたかったけど、今回は意味なさそうだった。
全員、それなりに戦っている。D-3だけは、少し引いた場所で全体を見ている。
「範囲魔法を使うから、少し離れてください!」
カシャが、そう言って魔法の準備をしている。
「そう言うことなら・・・」
カシャの示している場所に、ゴブリンを集める。蹴り飛ばし、積み上げる。
「俺も、やってみる」
シードルが、盾を使ってゴブリンを弾き飛ばす。他のメンバーも協力して、一箇所にゴブリンが集まっていく。
「火炎柱!」
炎が上がり、ゴブリンを包み込む。
「これで、全部か?」
「ほう、これは初見だ」
D-3が、何かを見つけたみたいだった。
嫉妬の仮面というアイテムが落ちている。
「何です?」
「ゴブリン達の無念の結晶らしいです。女性を見ることなく、死んでいったゴブリンの、怨念の集まった物みたいですね」
「レアな物なのか?」
「オークションに出品すれば、それなりに売れるでしょう。報酬は、約束どおり2000Gになります」
「ちょっと、少なくないか?」
マックスと、シードルが、剣をD-3に突きつけながら、文句を言う。
「この条件で参加したのですよね?」
「最初から、こうするつもりだったんだよ!」
シードルが、D-3に斬りかかる。
「うぎゃぁぁぁ」
シードルが動いた瞬間、ミーシャが悲鳴をあげた。
「な、なんで分ったんだ?」
胸にナイフが刺さり、ミーシャは退場した。D-3の投げナイフだった。
「僕を、甘く見ないで欲しいです」
シードルの攻撃を、簡単に交わして、その首にナイフを突き刺す。
「援護は?」
「必要だと思いますか?」
一応、聞いてみたけど、あっさりと拒否された。
「な、なんで?」
攻撃した形跡がないのに、マックスのHPは0になり、消えてしまう。
「あなたたちは、報酬に不満がありますか?」
「あるわけ無いだろ」
「ありません」
最後の攻撃が、何だったのかわからない。
「もしかして、あの3人を倒すのも、計画のひとつだったのか?」
「それは、違いますよ」
利用されたと言うのなら、あまり良い気分ではない。
「3人組のPKの噂は、ありましたから、用心していただけです。この仮面が目的です」
「納得できないけど、そう言うものだと思う事にしておく」
「そうしてください」
とりあえず、このD-3と言う人物と接触できただけでいいだろう。この人は、おそらく情報屋。
検証大好きといっているけど、情報も色々と集めているはずだ。
報酬を受け取り、別れ際にメッセージを手渡した。
2000Gのお金だと、動いてくれないと思う。
だから、こちらも情報での取引に掛けて見る。
果たして、来てくれるのか、明日まで待つとしよう。
もしよろしければ、ブックマークや評価をしてもらえると嬉しいです。
励みになるので、よろしくお願いします。




