惨劇への道 その8
カイと協力する事で、色々と変化があった。
まずは装備。
朱色の太刀 攻撃力 40 (技 袈裟切り)
無名 改 攻撃力 25 (獲得経験値上昇 大)
脇差 攻撃力 5 (MP回復速度上昇 小)
武器を3つ装備している。朱色の太刀は、イベントリに収納していて、切り替えで装備できる。
大きな刀で、袈裟切りという技を持っている。
無名は、素材をもらって強化した。付属能力が捨てがたいので、もう少し強化できるのでこのまま使う予定。
脇差は、おまけみたいな物だ。二刀流になるつもりは無い。あくまでサポートとしての装備になる。
侍の裃 セット装備 防御力 20 (刀攻撃力上昇 中)
旅人の足袋 改 防御力 10 (駄洒落耐性 小)
猫の根付 改 (猫神様の加護 大)
防具に関しては、こうなっている。新撰組隊士服もあったけど、無難な裃姿となった。
足袋は、素材を使って強化した。駄洒落耐性に関しては、結局意味不明のまま。
猫の根付は、気がついたら変化していた。猫神様の加護は、猫からもらえるアイテムの質が上がるらしい。
山羊の館に、猫専用の離れを作り、炬燵を設置しておいたら、部屋の墨に色々なアイテムが増えていた。
役に立つ物から、鼠の尻尾まで、色々とある。山羊の館の倉庫に、それらは収納しておいた。
ちなみに、役に立たないと思った鼠の尻尾は、錬金術の素材で、商人を通じて高値で売れた。
素材関係はまだ未知の領域なので、詳しい人を探す必要がありそうだ。
新しい装備になれるために、道場でカイと練習をする。
防具姿とは違う、装備による戦闘は、最初は色々と戸惑った。
道場の機能で、色々と条件を選べるので、実戦形式の方法や、HPを削る方式の訓練など、色々と行う。
「先輩、あの子は?」
カイと練習していると、いつの間にか子供が1人紛れ込んでいた。
「孤児院の子供かな?」
服装は、街の孤児院の子供の服装だ。それ以前に、許可無く館には入れないはずなのに、なんで子供がいるんだ?
「どこから来たのかな?」
出来るだけど、やさしく声をかける。
「ん~~♪」
俺が近づくと、嬉しそうな顔をして、抱きついてくる。そして、俺に触れた瞬間、その姿が変わる。
「よる?」
こくこく
それは、荷物持ちのよるだった。精霊なら、勝手に入れるので、ここにいても不思議ではない。
「誰です?」
「荷物持ちの精霊さんだよ」
「今、姿変わりましたよね?」
「俺もはじめて知った。あの孤児院にいる子供、精霊だったんだ・・・」
「何で、孤児院に精霊が?」
「何でだろう?」
あそこにいた全ての子供が、精霊とは思えない。ファンタジーの世界で、孤児院は定番の場所だ。
冒険者と言う存在は、死に易いと聞く。住人は死んだら生き返らない。親が死んで、残される子供は多いと思う。
その面倒を見る場所が、街にないとは思えない。
ただ、そこに精霊が混ざっているのは、何故だろうか?
「それにしても、先輩に凄くなついていますね?」
「そうだな・・・」
丁度良い場所に頭があるので、思わず撫でてしまった。サラサラで、ふわふわの髪は、とても優しい感じがした。
撫でられているよるは、とても嬉しそうだ。その笑顔に、俺とカイは撃沈されている。
「荷物持ちは、迷宮にいるんですよね?」
「そうだ」
「私も、迷宮攻略しようかな・・・」
「何か、問題でも?」
「シルバーファングは、現在迷宮探索中止命令が出ているんです」
「いつから?」
「先日の、ギルド防衛戦の後からです。塔の攻略に、しばらく専念するからと言う理由でした」
「それまでは、迷宮に行っていた人いたの?」
「その辺は解りませんが、そんなに多くないと思いますよ」
「黒姫と、白姫は?」
「あの2人は、塔専門です」
「そうなのか?」
黒姫がいて、迷宮のクリアがされいない事に、若干違和感を感じていた。あいつが、これほどポイントの高そうな物に挑んでいないと言うことに、違和感を感じる。
「何か、理由があるのか?」
「解りません。ただ、シルバーファングのメンバーは、基本的に塔の攻略をしている人が多いですよ」
「カイは、塔にいった事は?」
「私は、最前線での大規模戦闘なら、参加したことありますよ」
ただ、侍だと活躍は微妙だったらしい。
「現状、魔法で遠距離から火力をぶつけるのが主流ですから」
大抵の敵は、それでお終い。近接系は、魔法使いの準備が出来るまでの露払いがメインらしい。
「詠唱の早い人は、連続で大火力を出せますからね。敵にしたくは無いです」
闘技場でも、魔法使いの人気は高い。魔砲使いと呼ばれる戦法が、上位を占め過ぎている。
「迷宮だと、近接系が活躍できる痛いですけど、結局私は行っていないから、アドバイスできません」
「それは仕方ない。現状、素材や武器を調達してくれたのは助かる」
「そうですか?」
カイは、にへらと笑う。それを見て、よるがふてくされる。
「どうかしたのか?」
つーーーん
態度が、少し冷たくなった気がする。
「変なやつだな。これからどうする?俺たちはここで練習するけど、見ていくか?」
こくこく
どうやら、見学をするらしい。
俺から離れて、道場の隅にちょこんと座る。
「情けない姿は、見せられないな・・・」
「それは、こちらの台詞です。いいところを見せて、よるちゃんを私も撫でたいです」
なぜか、先程よりも殺る気を出すカイ。
本気で殺りあった結果、おびえてしまったよるをなだめるのに、俺たちはかなり苦労した。
これは、かけがえの無い、記憶になった一場面の出来事。
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