惨劇への道 その4
情報収集は、正直微妙な結果だった。
多分、まだ情報を引き出すのに足りない事があるのだろう。
仕方ないので、次の事を試す。
俺自身の、戦力を底上げする。
レベルを上げるだけでなく、強くなる方法は色々とある。
知識を得る事もそうだけど、単純に装備を整えようと思う。
幸い、資金は豊富にある。それを使って、今そろえられる最高の物を探してみる事にした。
「といっても、最初の街ではこの程度なのか?」
正直、満足できる物は売っていなかった。
この街にあるのは、最初の職業向けの装備だった。
転職した人向けは、第3の街から売っているみたいだ。
新しい街に行っても、拠点へは転送でいけるので問題はない。
新世界では、当たらし街に行くためには試練を受けることになっている。
見知らぬ土地の場合は、フィールドを探検して謎を解き、ボスを倒すことで道が開ける。
最初の解放者には、色々と特典があり、それを目指す人も多い。もっとも、3年の間に大陸の地図はほとんど埋まっている、飛行魔法が確立して、行動範囲が広がった結果、地図は物凄い勢いで完成した。
巨大な砂嵐で塞がれているエリアと、巨大な重力波が発せしていて、飛行不能の場所があり、大陸最後の謎と言われている。
塔の攻略をしていないギルドは、こちらの攻略を目指していた。
とにかく、まずは第3の街まで行こう。
その前に、勝った物を武家屋敷に配備する。
拠点となる場所に設置する事で、効果のあるものが色々と売られていた。
中には、怪しい効果のあるものを売っていたけど、資金に余裕があったので購入してしまった。
「炬燵セットは、良い買い物をしたというべきだろう」
インテリアとしてだけでなく、設置しておくとお客さんが来るらしい。
荷物持ちと、精霊は関係あるみたいなので、それに関するインテリアを色々と探してみた。
すると、街の中には結構の種類の物が販売されていた。
それらを、片っ端肩購入したので、資金が減ったと思ったけど、意外と安く、全部で5000Gだった。
「精霊の木、精霊の門灯、精霊の岩、精霊のお風呂(和風)、精霊猫の置物、これで全部かな?」
それぞれを、セットしていく。管理者モードで、自由に配置できるので、色々と考えながら設置する。
武家屋敷の道場に、精霊猫の置物を置く。そう言えば、猫神様のお礼の品はどうなったのだろう?
称号の効果で、猫達から、何かもらえるはずだった。
折角なので、猫が集まりやすいように、材木置き場を設置する。小さな池も購入しておく。
精霊関係のインテリアは、精霊に関しての高感度が上昇するらしい。あとは、運の上昇。この場合の運は、ステータスには反映されない。入手アイテムの品質が上昇するらしい。
道場には、ありがたい掛け軸を購入して飾ってある。
好きな言葉を書けるみたいで、”誠”と書いてある。
掛け軸だけの効果は、道場での訓練時、スキルの経験値が上昇(小)となっている。
十二支の置物だと、この効果が大なので、奪い合う気持ちも解る気がする。
武家屋敷の設定も、色々と変更しておく。
屋敷に名前を付けられるみたいなので、山羊の館と命名した。別に、山羊がすきというわけではない。
あるものにちなんで命名しただけのことである。
他にも、入れる人の設定も出来るみたいだった。ギルドメンバーや、フレンドの登録も出来る。
それらは、まだないので今の所設定はしない。
現状、黒姫と連絡が取れないので、取れてからでいいだろう。
念のため、メールを出しておく。あいつは気まぐれだから、返事が遅いのはいつもの事だ。
あと、インテリアの影響で、猫と精霊に関して出入りの設定ができるようになっていた。
何かあるかもしれないので、両方とも可能にしておく。
良い時間になっていたので、一度ログアウトする事にする。
一眠りしてから、再度ログインする。
山羊の館の中に、なぜか小判が落ちていた。
裏庭を見ると、木材置き場に猫が集まっている。どうやら、猫からの贈り物らしい。
俺に気づくと、貫禄のある猫がやってきて、一枚の小判を差し出してきた。
これだけで、10000G以上の価値がある。
もう少し、猫関係の設備を揃えようと思う。カタログには、色々とあったはずです。
猫関係の事は、これくらいでいいでしょう。
問題は、精霊関係です。
ログアウトしている間に、精霊に関しての情報を集めていました。
こちらも、実はあまり知れ渡っていませんでした。
エルフは、精霊ではなく亜人というくくりで存在していました。
エルフ好きによって、大規模な戦争があり、その影響で精霊との関係も悪化しているみたいです。
それ以外の要素も感じましたが、禁則事項に触れているみたいです。
その割には、ここには精霊関係のインテリアが売っています。
黒姫からの連絡は、まだありません。
これは、何か意図的にこちらとの連絡を絶っていると思えてきました。
となると、この荷物持ちのイベント、彼女は何か致命的なミスをしたのでしょう。
俺が何をしているのか、おそらく監視しているのでしょう。そう言う気配を感じています。
あいつでもクリアできないイベント、これはもっと覚悟を決める必要がありそうです。
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