惨劇への道 その3
準備できる事は、何があるだろうか?
荷物持ちに関してのイベント、その謎を攻略する事にした。
・荷物持ちに関しての情報を、出来る限り集める
・戦力を充実される
出来る事といえば、これくらいかもしれない。
情報に関しては、プレイヤーは禁則事項に縛られているから、住人に頼るしかない。
ただ、今の所住人と交流が無いので、色々と動く必要がある。
最初の街には、基本的な施設が揃っている。
情報の基本と言えば、酒場か図書館だろう。
ただ、今まで攻略出来ていないなら、ここを調べていないプレイヤーがいないと言う事は無いだろう。
見落としている何かがあると思うから、念のために調べてみる。
「酒場の情報は、それなりか・・・」
冒険者の住人と色々と、話が出来た。彼らも、迷宮探査のために、荷物持ちを雇うらしい。
プレイヤーと違い、下を目指さない彼らは、安全第一で行動する。深くても、どの迷宮も5階ぐらいまで。
深い場所をもぐっている冒険者は、荷物持ちを雇わない。危険な場所に、連れて行って良い存在ではないと怒っている。
プレイヤーの多くが、荷物持ちをつれて迷宮に向かい、失っている。
「あの子たちは、何なんだ?」
これを聞いて、疑問になった事がる。孤児院で働けない子達だと思ったけど、違うような気がする。
「あの子達は、精霊様が使わした存在。孤児院の守り人」
それ以上は、酒場にいた冒険者では解らないらしい。昔から、そう言う存在と言う認識らしい。
行くべき場所に、孤児院を追加しておこう。
次の目的地、図書館は荷物持ち関係の情報はなかった。
ただ、迷宮ギルドの資料室に情報があるということを司書の人から聞けた。
あとは、図書館の中に隠し部屋を発見。
見るで、空間を調べていたら、隠し部屋の痕跡を発見。
そこには、結界魔法の手がかりの痕跡があった。既に誰かに発見されて、破棄されていた。
ここまで、徹底している相手がいるのは凄いと思う。
「それでも、ヒントは残っていた」
結界魔法に関して、名も無き神の迷宮の最下層に何かある。その為には、荷物持ちの協力が必要らしい。
今の階層なら、難なく連れて行くことが出来るが、この先は不安だ。
迷宮ギルドの資料室は、大した情報が無かったの。
荷物持ちに関して、空間魔法の使い手で、精霊の子供らしいと言う事しか判明していない事。
迷宮探索に同行するのは、その一族の役目らしい。
この辺は、謎を解く必要があるみたいだった。
「これが、孤児院なのか・・・」
町の外れにある、大きな建物。
この手のゲームの孤児院と言うと、不当な差別を受けていたり、貧乏なイメージがあるけど、中々立派な建物だった。
中庭らしき場所で遊んでいる子供達は、健康的で元気が良い。
「寄付金の受付でしょうか?」
何となく、孤児院を見ていると、後ろから声をかけられた。振り向くと、シスターがいた。
まだ若いシスターだが、その声には棘を感じる。
「すまない、通りかかっただけだ・・・」
「そうですか。寄付金の受付ではないのですね?」
「申し訳ないが、違う」
「そうですか」
シスターは、そう言って笑う。普通、寄付金を求める物で、違うといったら逆の反応をすると思う。
「旅人の寄付金は、あまり受けたくないだけです」
「何故?」
「それを知らないなら、知らないほうがいいでしょう。知らないまま、ここに来たのなら、忠告です」
「忠告?」
「あの子達を連れて行かないで・・・」
そう言う、シスターさんは、とても悲しそうだった。あの子達と言うのは、荷物持ちのことだろう。
「あの子達はいったい何なんだ?」
「神様の作った存在。大いなる、試練です」
住人言う神様と言うのは、新世界の設定上存在する。神様のいる世界で、それが作った試練となれば、挑むのがゲーマーだろう。
シスターの発言は、火に油を注ぐ物になりかねない。
「ここに来た人に、いつもそう言っているのか?」
「それが、私達の願いだから・・・」
これ以上ここにいても、得られる物はない気がする。
荷物持ちの子たちが、ここで生活していると思ったけど、どうやら違うみたいだった。
元気に中庭を駆け回る子供達。
ただ、俺は知らないだけだった。
新世界のサービスが始まった当初は、ここは酷い環境だった。
子供たちはやせ細り、明日の事さえ考えられないほど、困り果てていた。
旅人がこの世界に来るようになり、生活は改善されていった。
多額の寄付が集まり、孤児院は豊かになって言った。
ただ、子供達は知らない。
シスターは知っている。
その寄付金に、込められた存在の事を・・・。
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