逆襲 その3
「おかしいな?」
死に戻りして、謎の空間に戻ってきたのに、あの嫌な体験をしていない。
「今回は、猫神様の計らいで、ペナルティーは無しとなりました」
「猫神様?」
「GMの1人がそう名乗っています。猫に関して思い入れが強すぎる人で、新世界の猫のクオリティを物凄く高めた人材です」
「猫使いの人との関係は?」
「あの人は、難易度クエストを攻略した普通のプレイヤーです。猫神様からの加護を得ていました」
「過去形?」
「今回の事で、加護が消えました」
「あらら」
「再度試練に挑むそうで、既にログアウトしています」
「少し、話をしたかったのに、残念だ」
「何を?」
「そんな人物が、加担していたのか、気になっただけだ」
「そうですか」
その事には、興味ないみたいだ。懲罰天使の判断基準は不明だ。集団で脅すと言うのは、認められているのだろうか?多分、聞いても返事はもらえないだろう。
どちらにしても、時間が無い。今は現状の確認をしよう。
猫に殺された男 不慮の事故で、殺害された存在。新世界の猫から、お詫びの品がもらえる事がある。(運の値に比例する)
剣客 刀を使い、人を殺害した者への称号 刀装備時の攻撃力上昇
この二つの称号を新しく得ていた。猫とは、普通に遭遇していないので、何がもらえるのか少し気になる。鼠の死骸を貢がれるのは、出来れば遠慮したい。
剣客は、粉の時点で何故もらえたのか謎だけど、効果があるならそれでいい。
レベルは、更に上昇して20になっている。
ここで、転職の選択肢が出ていたので、転職する。神殿に行かなくても転職できるのはありがたい。
選択は、剣士の発生の職業、侍(初級)を選んだ。
ボーナスポイントで、ステータスが上昇。各数値に10が加算された。
筋力 25 知力 15 運 40 ステータスポイント 9
確認すると運だけ、20上昇していた。
「転職時に、一番高いステータスは、更にボーナスポイントが入ります」
調べると、そう言う仕様らしい。強力な武器を装備するには、筋力を伸ばしたほうが良い気がしたけど、このポイントだと、運だけ伸び続ける可能性もある。
転職すと、更にレベルが上昇して21まで一気に上がってしまった。どうやら、転職前に経験がたまっていると持ち越しになるみたいだった。
最強と言われる存在の1人を倒したのだから、当然かもしれない。
しかし、これだけのレベルと、装備の差があったのに、一撃で倒せるとは、何かおかしい気もする。
「不意打ち効果に、急所攻撃と運が作用して、それと単純に威力のある一撃でした。少し聞きますが、あそこまで普通に攻撃しても威力出せないと、別のGMが疑問に思っています。何か、特別のことしました?」
「あれは、俺でも改心の一撃だった。特に今まで上手く行かなかった足の踏み込みが上手く行ったのは、気持ちよかった」
地面を思いっきり蹴ったことで、蹴りの効果が攻撃に加算された気がする。これは、色々と研究する必要がある。
まぁ、黒姫を倒せた理由に関して、もう一つあるのだが、それは言わない。
確信がないからね。
「なるほど。その線で確認するように指示をしておきます」
「このゲーム、サービス開始から日にち経っている割に、色々と未定の部分多すぎないか?」
「規模が多すぎて、混乱しているのです。予想外の行動をするプレイヤーが多すぎました。上も変な人が多いので、苦労の連続です」
「その辺なのに、自分は含まれないのか?」
「勿論、含まれますよ」
そう言って、楽しそうに笑う。
「当たり前じゃないですか」
深く、追求するのが怖い。怖いので、確認作業に戻る。
スキルも、色々と上昇している。開始して数日で、ここまでレベルが上がっていいのだろうか?
刀術(中級)L9
投擲(初級)L9歩く(中級)L9 走る(中級)L9 蹴り(初級) L9
見る (中級) L9 集中(中級)L9
と、嫌がらせのように、レベル10の手前で止まっている。
技の習得はどれも無い。どうやら、それぞれ専門の場所で習う必要があるみたいだ。
自然回復 L1 ・気配探知 L1
こちらは、相変わらず変化が無い。
心眼 MAX
手に入れた心眼は、MAXになっていた。第3者視点で、一定の距離から自分を見ることが出来る。
なれる必要があるけど、中々便利な機能だった。
新しく、開放されたスキルもある。
どれを選ぶか、考える必要がるので、これも時間がないので後回し。やるべき事とやりたい事が増えていく。
結界魔法L5・光魔法 MAX 雷魔法 MAX
魔法使いを倒したからか、光と雷が最大まで増えている。これも、どこかで教えてもらう必要があるらしい。
簡単な魔法は、自分で作れるので、光魔法を試しに設定しておく。
新しく習得できる魔法を見ると、面白いのを見つけた。先程の戦闘で、出来れば使ってみたいと思っていたので、習得する。これはなぜか必要スキルポイントが2だった。
アイテムは、色々と入っている。特に、黒姫の所持品と思われる物は、中々の品揃えだと思う。
ただ、要求水準が高すぎて、装備できない物が多い。
所有権はあっても、勝手に使うと怒られそうだから、そのままにしておこう。
怒らせると、怖い相手だ。
さて、確認できる事はこれくらいだろう。
ちょっと、物足りない何かを感じながら、道場へと戻るのだった。
明日とあさっての更新はお休みします。
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