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逆襲 その2

「撃っていいのは・・・」

 奇襲で、黒姫を撃退できた。卑怯者呼びたくば呼べばいい。流石に、蹴り飛ばすのは止めたけど、相棒の白姫はこちらを睨んでいる。流石、すぐに反応できるのは、素晴らしい。

「撃たれる覚悟のあるやつだけ!」

 更に、俺の台詞を横彫りして、魔法を展開する。

「光の矢」

 単純だけど、速度があり威力もある矢が飛んでくる。

「なんとぉっぅ」

 ギリギリで回避しようとしたけど、恐ろしい悪寒がしたので、出せる全力で、回避する。

「爆撒!」

 その言葉で、光の矢が爆発する。ギリギリ回避をしていたら、巻き込まれていただろう。

「な、なんでぇ?」

 全力で回避しながら、棒立ちだった男に、勢い任せの突きを差し込んでいた。

「邪魔しないで!」

 かろうじて残っていた男のHPは、白姫が放った次の光の矢に巻き込まれて0になる。

「なるほど・・・」

 ログを確認すると、白姫にやられた男の持ち物は、こちらに入っていない。経験は、若干入っている。

「白姫、止まれ!」

 ここに来て、オリオンが介入する。

「邪魔しないで、黒ちゃんの仇は、私が討つ」

「流石は、最強と呼ばれるグループに属しているだけの事はある。装備のレベルが高いだけでなく、動きがゲーム慣れしている。人を攻撃する事に、まったくためらいが無い。

 お子様の容姿だけど、それで油断できる相手ではない。と言うか、こいつの中の人、多分知り合いだ。

 シューティング系のゲーム大会で殺し合った相手と、行動が似ている。

「こいつ、あいつに似てるから、私が倒す!」

 もし、中身が知り合いなら、得意の攻撃パターンがくる可能性がある。

「なら、ここぐぎゃ・・・」

 前に集中しすぎた。オリオンと、最初にいたもう1人の男。いつの間にか、背後にいて、何かをこちらに行った。

「もう、邪魔しないでよ!」

「頼むから、オリオンの話を聞いてくれ」

「むぅ・・・」

 背後の男にそういわれ、白姫は大人しくなる。それなりの、実力者なのだろうか?

「コ、これはしびれ毒?」

 自分の状況を確認すると、麻痺となっている。これを解除できるアイテムは手元に無い。

「悪いとは思わんが、心を折るためにも、痛めつけさせてもらう」

「ぎゃぁぁぁあぅ」

 麻痺した体に、何かが障ってくる。

「ぐ、ひ、卑怯すぎるぞ・・・」

 全身が、しびれてるのに、その上に猫が乗ってきた。足を踏みふみ楽しそうに、俺の体の上を歩く。

「なんで、お前らシルバーファングなのに、牛とか猫なんだ・・・」

「それを、言われるとこちらにも色々とあるとしかいえない」

 シルバーファングの猫使い。12匹の猫を操るサモナーがいると話題になっていた。こいつが、そうみたいだ。

「お前みたいなやつが、コンなのに付き合うとは・・・」

「仕方なかったんです・・・。と言うか、麻痺しているのに、普通に話せるのですか?」

「しびれて、つらいぞ、ただ、口だけは普通に無理して動かしているだけだ」

「中々、やりますね。それでは、増量します」

「て、天国なのに、地獄にいる気分だよ・・・」

 上に乗っている猫の数が増えている。しかも、こいつら確実に渋れて敏感になっている分を的確に猫パンチしてくる。じりじりと、HPが減っているのが恐ろしい。

 ただ、痺れ状態は眼を閉じていると感じなくなった。動けないけど、辛くない。

 便利な称号を手に入れられたのは、ラッキーだった。

 ただ、眼を閉じると猫が見えない。それは、とても残念だ。

 眼を閉じたまま、意識を集中して猫を感じる。見れるようにと、集中する。すると、猫の感じが判るような気がした。微妙に、眼を閉じていても外が見える気がする。


”条件を達成しました。新しいスキルが習得可能になりました”


 すぐにそのスキルにポイントをつぎ込む。

 心の眼と書いて”心眼”。ある意味約束なスキルだけど、手に入れられたのはラッキーだった。

 これを手に入れると、周りの様子が、第三者視点で見える気がする。レベルが高くなれば、もっと有効に使えそうだ。今は。、まだぼんやりとしか効果が無い。だが、猫を感じられるので幸せ指数は上昇した。

「なるほど、この手があったか・・・」

 微妙に減っているHPを見ながら、作戦を考える。

「俺の防御力は、猫より劣っているのか・・・」

 HPが減っていると言う事は、そう言うことだろう。召喚者の命令に従い、大人しくしている。だが、所詮獣。

「電撃っ!」

 極微量の電流を、自分に流す。ある程度自由に魔法は発動できる。間違って、猫を倒すことない様に、最大限の注意を払い、実行する。

 この攻撃で、自分はダメージを受ける事は無いだろう。だが、驚いた猫が暴れだす。

 命令を無視して、こちらに襲い掛かってくる。

 12匹猫の攻撃派は、あっという間に俺のHPを0にする。


”初号、猫に殺された男を獲得しました”


 薄れ行く意識の中、そんな声が聞こえたのだった。



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