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俺と変化

 王宮に来て三ヶ月が経った。




 稽古にも慣れ、稽古後も余力がある。偶にではあるが、ヨーゼと同じメニューを行って貰えるようにもなった。稽古の成果が出てきたのか体つきも変わったような気がする。

 ただ指導者のせいでアザが絶えることはない……。



 日常生活においては三ヶ月経ったということで、基本自由に行動させてもらっている。

 しかし自由に行動とは言っても俺は王宮で知り合いが少ないため、ヨーゼと過ごすことが多い。ヨーゼは嫌な顔を一切せず俺を迎え入れてくれているため、正直嬉しい。


 その嬉しさもあってか、今日も俺は朝からヨーゼの部屋をノックする。

 その様子を見たメイド達は手で口元を隠しながら笑っているが気にしない。


 ギィーー


 少し古い戸が廊下に音を響かせながらゆっくりと開く。俺はいつもの様にヨーゼが開けたと思って口を開くが、出てきた者は護衛の男だった。


「本日ヨーゼ様は用事がありお会いすることはできません。また日を改めてお越しください」


「用事? 朝食のときはそんな事言ってなかったけど……。


なあどうしてもだめなのか?」


「はい、重要な用事ですので」


 男は愛想笑いもせずにそう言ってくる。俺の対応をするのが面倒くさいらしく、早く帰れという雰囲気を惜しみ無く出している。

 俺も何か用事があるなら仕方ないと思い、自分の部屋に帰ろうとするがその対応を見て面白くない者がいた。

 それはメイド達じゃない、精霊達だった……。


「何なノ、その対応ハ!」

「そうよ、大して強いわけでもあるまいニ」


 彼女たちは今にも攻撃を開始しそうな勢いで男に話しかけるが、どうやら男は見えない者だったらしく効果はない。

 むしろ相手にされていないと思って余計に腹を立てる結果となった。


 これでは状況がどんどん悪くなると思った矢先、「騒がしいわね」という声と共にヨーゼの部屋からアンが出てきた。

 俺は部屋にヨーゼ以外の者がいたことを知らなかったため、思わず大きな声を出してしまう。

 

「アン!? 何でヨーゼの部屋にいるの?」


「朝から大きな声を出さないで。そんなの用事があるからに決まっているじゃない」


「そうだけどさぁ……」


 アンは部屋に何の用事でいたか答えない。これ以上聞いても何も教えてくれなそうだ。

 俺は内容を知るのを諦め、アンに一つ質問する。

 

「あのさ、用事いつ頃終わるの?」


「いつ頃か? ……難しいわね。早くて五日後じゃないかしら。後それにはレオも同行することになっているから暫く魔術の稽古はないわ」


「五日?! 結構長いなー。それにレオもいなくなっちゃうのか。ねえ、レオはどうしてついてくの?」


 返事はないだろうと思いながらアンに聞くと、ボソッと「レオは仕事よ」っと答えてくれた。いや答えたというより無意識で言ったような感じだ。


「え、それって」「さてと、私はヨーゼとの話が終わったから帰らせてもらうわね。じゃあまた武術の時間のときに」


 アンはそう言って部屋の前から立ち去った。その背中を見ながら俺はさっきの光景を思い出す。

 レオに関する質問に答えた後、アンの顔には珍しく感情が出ていた。それはしまったとでも言いそうな顔。

 俺だけ知らない事情がありそうだが深く考えないようにし、俺は自分の部屋に戻ることにした。




 この日を境によく誰かが用事で抜けることが多くなった。俺には事情を教えてもらえなかったが、周りの状況が変化していっていることは子供ながらにわかった。

お待たせしました

大臣のお仕事とは何でしょうね?

もう少し話が進んだら答えが出てくるので待ってて下さい!

読んでいて時間経つの早くない?と思った方すみません

次の話ではまたもう少し月日が経ちます

執筆していくなかでもう少し上手く話を繋げられそうになったら改稿しますね


では次話もよろしくお願いします

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