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俺といつかの夢

短めです。


「あーー、疲れたーー!」


 仕事が終わり家に着くと、俺はベッドに倒れこむ。ナツに指導を始めたものの、慣れないことをしたせいか普段よりだいぶ疲れていた。

 物覚えが良いナツに教える事がこんなに疲れるなんて、教えて始めたときは思わなかった。


(体洗わなきゃ。でも面倒くさいなぁ。ご飯は……今日はいいか)


 回らない頭でうだうだと考えていると、呆れた顔をしてウンディーネがこっちを見ていた。その目をじっと見つめ、無言で見る。


「しょうがないわネー。全く、私もジグロに甘いワ」


 どうやら、ウンディーネには俺の思っている事が伝わったらしい。綺麗な羽を動かしながらベッドに近づいて来た。

 そのままウンディーネが俺に手をのばすと、俺の体の周りに水滴が現れる。その水滴はくるくると意思を持った様に体にくっつくと、暫くして宙に消えていく。

 それと同時に体についていた不快感も、水滴と同時に消えていった。


「ありがとな、ウンディーネ」


「どういたしましテ」


 そう言ってウンディーネは笑う。その声は鈴の様で、更に俺の目は閉じていくそんなとき、いつの間にかベッドに登っていたアルクの声が聞こえた。


「ジグロ、今日来た二人組はあのとき一緒にいた奴らか?」


 そうか、今日はあいつらも来たんだった。『竜のうたた寝』として。今日は色々ありすぎて、そんな重要な事も忘れていた。


 しかし幼いときから一緒に過ごしていた精霊は二人を知っていると思うが、アルクには話していないはずだ。


「何で、それを……?」


「シンクロしたときに見えた」


(あぁ、そうか。俺がアルクの記憶を見るのは大変だったが、アルクにとっては人の人生などほんの一瞬か。

人と竜では生きた長さが違うから、それに伴って記憶の長さも多くなるしな)


 どうやらあのシンクロをしたとき、俺はアルクの記憶を見ている途中だったが、アルクは俺の記憶を全て見終わってたらしい。


「うん、そうだよ……あの二人は……」


 俺はアルクと話しながら、二人を思い出しながら、いつの間にか夢の中へと誘われていった。







*     *     *     *


   *    *     *     *






 辺りの風景は、見渡す限り木しか見えないつまらないもの。しかし何故かいつもより多くの精霊が俺の周りに飛んでいる。けど今の俺にとってそんな事はどうでも良かった。


(早く帰らなきゃ!)


 今はその一心で家へと急ぐ。短い手足を懸命に動かしながら、俺は1歩ずつ家に近づいていった。


(見えた! ふふ、今日は母様に褒めてもらわなきゃ。父様にも喜んでもらわなきゃ)


 早く家に帰りたいあまり、俺は近道をして森を駆けていく。

 

「父様、母様、今帰りました!」


 勢い良く戸を開けると、静かに広がる暗い部屋。その暗闇が、俺には何故かとても恐ろしく見えた。


(何だこの匂い?)


 違和感を感じつつ、俺はサラマンダーの力を借りて蝋燭に火をつけると奥の部屋へ進む。


「ここですか?」


 扉を開けるとそこには_____。


これからジグロの過去になっていきます!

物語の一番重要なところになっていくと思っているので、ぜひ楽しみに待ってて下さい!

あ、まだまだ終わりませんからね??

今日もお読み頂きありがとうございました。


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