赤と緑の選択
ゆーちゃん……
ーーーーうそだろ?
秋山啓一が見せられた映像は凄いものだった。
二人のあいだに秋山自身が居るような錯覚。
実際にその場に居たような感じだった。
「かわいそうにね…キミは彼女に幼い時から騙されていたんだよ。秋山くん、これで私の言葉を信じれるかい?」
じゃ、じゃあ!毎年くれていたバレンタインのチョコは?
「あんなの友達やクラスの男子に配っていた余りだよ?もちろん、キミを特別だと勘違いさせるように包装紙を替えてね」
ーーっ!?
いや、それなら何で優花に彼氏とか居なかったんだよ!おかしいだろ?
「…キミは勘違いしてると思うから言うけど。彼女、ちゃんと彼氏は作ってたよ。何で彼女が部活に入部せずにいたのか。その理由がまさか……お気の毒だね」
ーーーーーそう言われると
なぜだか納得してしまった。
こいつが何者かは知らないけど、あんなものを見せられては…………
あれは本当に優花だったのだろうか?
これはあいつの嘘の映像だったのではないか?
「そーいえば自己紹介がまだだったね。私は姿こそみせれないが、一応神さま。時之神と呼んでもらえると助かるよ。」
神さまか………やっぱりか。
時の神「ついでに言うけれどキミに見てもらったモノは本当だよ。残念ながらね。第一、キミを騙しても私になんのメリットもないじゃないか」
本当に……神は嘘をつかないのか?
時の神「私はこの世界に来た者に対して最初に嘘は言わない。我が名、時之神の名の下に誓おうじゃないか」
はは、そうはっきりと言われると信じるしかないか……
で、オレにあんなモノを見せて何がしたいんだよ…
笑いモノにしたいだけかよ?
時之神「やっと私の言葉を信じてくれるみたいだね、よかった。秋山啓一くん…実は若くして亡くなった秋山くんにチャンスをあげたくてこの世界に呼んだんだよ」
チャンス…?どーゆーことだ?オレは死んだからチャンスをくれるって………?!まさかっーー
時之神「察しがいーね。流石は学生さんってとこかな。秋山くんに生きるチャンスを与えよう…」
時之神の言葉と同時に、オレの前に二つの光が現れた。
右が赤色で、左が緑色。
若干だが、赤色のほうが輝いて見える。気のせいかな?
時之神「さーて…こちらに二つの光があるよね?選択した色によって秋山くんの第2の人生が決まるからよくきいてね?」
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時之神の説明はこうだった。
一つは緑色の光。
こちらの光を選ぶと今までの生きてきた人生の中で、最も輝いていた年代に戻してもらえるととゆーこと。しかもメリットとして、今まで培った知識や記憶をはっきりと持ったまま。デメリットは特にない。
強いて言うなれば、三宅優花との一緒の過去まで遡らなければならないとゆーところか…
そう思ったら、吐き気が襲ってきた。
ヤバい。完全にトラウマになってる。
二つ目は今の世界とは完全に違う世界。
異世界にて第2の人生を歩む事だった。
こちらはデメリットが多く、転移してすぐに死んでしまうかもしれないとのこと。
なぜなら魔物というモノがこの世界には存在するらしく、戦闘経験が無い者はかなりヤバい世界らしい。
メリットとしてはいくつかの武器と防具をくれるのと、向こうの世界の言語を理解するために”声帯万全化“と”聴力万全化“の能力を付与して転移してくれるとのこと。
そしてなにより、こちらの世界にはオレを知るものはいない。つまり三宅優花は存在しないわけだ!!
今度は逆に心が軽くなった。
本当にオレはトラウマを持ってしまったらしい…
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一通りの説明を受け、オレは考えていた。
元の世界の一番良い年代に戻してもらえる……
凄く魅力的だ!
だがーーーーーーこの世界にはトラウマが存在する。
親とか今まで一緒だった友達とか、確かに気になるけど。
オレはやっぱり………
時之神「秋山啓一くん、時間だよ。さぁ、選択の答えを教えてもらおうかな」
オレは、オレは…………
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秋山啓一は今まで過ごしてきた世界を捨てた
赤い光を鷲掴み
異世界で第2の人生を歩むことを決めた
やっと異世界編に突入できそうです。
とりあえず早くここまでもっていきたかった……




