仕事は押し付けられるもの?
期末テスト後、うちの高校では夏休み前に文化祭の出し物を決めることになっている。理由は知らないが、文化祭は夏休み明けの初週にあるためだろう。
出し物に関しては特にしたいことがない。出された案から多数決に決まることになるのも大体どこのクラスも一緒だろう。
そして、自分のクラスがやることになったのはどこぞの会社のCMの真似事だ。エア・スカイダイビングならぬエア・熱気球。
これを行うために映像編集が必要になる。文化祭実行委員がパソコンを使える人―と手を挙げるように促す。
責任感の無い僕に仕事が回ってくるはずはないから嘘をつく必要もないので、手を挙げた。が、周りを見渡すとだれも手を挙げなかった。…嘘だろ。ってか、絶対嘘吐いてるだろ。こいつら携帯、スマホを使うくせしてパソコン使わないってなんなの? 馬鹿なの? 死ぬの? 絶対家にあるだろ。と恨み言を心中で吐きまくった。
そして、文化祭実行委員に
「じゃあ、任せてもいいかな?」
と聞かれて
「うん。え、あぁ、まぁ」
と、生返事を返し、そのまま任された。
ぼっちに任せてどうなっても知らんぞ!
声には出さなかったが苛立ちだけは募り続けた。