登校と下校
僕の家から高校までは結構近い。自転車で十五分ほどだ。近くに友達がいるわけでもないので一人で通うことになる。帰りも同様で、独りになる。
部活動には入っていない上に、帰り道による場所がコンビニぐらいしかないため時間がすこぶる余る。ぼっちは往々にして時間を持て余すものだ。ただ、その時間を有意義に使えているかと言うと全然そんなことはない。選択肢は勉強、アニメ、漫画、ゲームといった具合だろうか。
勉強に関してだが、勉強はつまらない。大体のロジックは、授業で覚えてしまうので面白いと思ったことがない。しかし、それが試験まで覚えているかというとそうでもなく、結果平均点前後の点数を取ることになる。
読書に関しては、一向に話が進まない文を見ていると苛立ち読みきることがない。話が面白くないとは言わない。ただし、自分の読むスピードが遅すぎてだれる。
ゲームや漫画に関しては、新しく買うためのお金がない。以前に買った漫画やゲームをやり直す形になる。ただ、飽きるスピードが早いのでゲームが上達した試しはない。ゲーマーいわゆる廃人という人種は理解できん。
アニメは適当に見ている。最近は深夜帯にばかり移行してしまって、少し残念に感じている。前情報なしに、適当に録り、持て余した大量の時間を使って消化するのが日課の一つだ。
つまりは、ぼっちは(僕以外のぼっちを知らないが)時間を無駄に過ごしているわけだ。だからといって、リア充共が時間を有効利用できているかといえばそうだとも思わないが。