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球技大会
球技大会の日
バスケ、サッカー、ドッジボールが行われる大会である。クラスの仲を深めるために行われているようだが、僕にとっては大して意味をなさない。
基本的に希望した競技に参加し、男女を分けて全員でドッジボールが行われる。当然、僕はドッジボールだけに参加である。
ドッジボールにおいて、ぼっちはしぶといことが多い。僕は運動能力に長けているわけではないが悪いというわけでもない。柔らかいボールを使っているとはいえ、それなりのスピードが出ていればそれなりに痛い。それに、わざと当たれば非難を浴びてしまうことは必至。ならば、避け続けることは必然と言える。中心あたりにいると周りが当たっていき、最後のほうまで残ってしまう。そして、地味に生き残り続けると外野が当てて内野に戻ってくる。つまりは勝利の立役者になるわけだ。しかし、勝とうが負けようが特に何も言われることはない。それが現実である。
実際、トーナメント方式で準優勝になりその全てで最後まで生き残っていたのだが、何も言われなかった。……終わったからいいか。