二度目のバイト
高校生になって、二度目の夏。
文化祭の出し物はアイスに決まった。
正直なところつまらなそうというのが正直なところだ。だが、僕がすることはほとんどない。ならば、文句を言う必要もないだろう。
夏休みはだらだらとしていたら、はがきで去年やったバイトの誘いが来た。することもないので、受けることにした。
去年と同じく適当に子供の相手をした。悪くないと思う時間だった。ただいじめ、いじめられの関係にある小学生がいるのは非常に面倒だった。これがフィクションであるならば、解決でもしたのだろうが現実ではそうはならない。問題の原因がもしかしたらと言うよりほぼ間違いなくいじめられる側にあったのではないかという結論で終わっただけだった。詳しく言うのなら、いじめっ子の方は性格的に手が出やすい性格をしている。しかし、何もされなければ特に何もしていない。いじめられている側は先にちょっかいを出すのである。そして、いじめっ子がキレたところに煽りを入れている。これって自業自得だろと思った。
どうでもいいことだが、今年バイトの同僚に大学生が居た。その人には彼女がいた。というか、バイトの最後の日に迎えに来ていた。金髪の外国人だった。一般的に見て美人だと言われる見た目だろう。そして、その人は片言ではあったが僕にお礼を言った。礼儀としてこちらもこちらこそと言っておいた。僕は羨ましいと思っているのかもしれない。そんなことを思いながら帰った。