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新たな器

これは猫沢竜児が死ぬ1日前のこと。



「ぬふふふふふふ、げへへへへへへへへ、ぐふふふふふふふ。やっと完成したんだ!!!!」

汚ならしい廃屋の中で俺は余りの嬉しさから気持ちの悪い笑い声を上げていた…えぇ、自覚はしております。だって嬉しいもん!!

「女の子好きでありながらも見た目の悪さ故に全く相手にされずその上気キモいだのデブいだの散々言われた俺だが!!魔法の才能には恵まれ、やがて転生の魔法を創り上げた!!!だがしかしそこからが問題で。転生には器となる肉体が必要だった。そして長い年月をかけ肉体を創り上げた。だが俺は思ったどうせ転生するのだから肉体をチートにしてから転生した方がお得じゃね?それから俺は最初に創り上げた肉体を時には伝説の薬草で強化したり古龍の血液で強化したりと苦節75年!!!!遂に最強を創り上げた」

俺は創った肉体に目を向ける。

「くっくっくっ!やはり作った俺が嫉妬するほどの肉体、この肉体のステータスを表すとしたらこうだろう」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

???【レベル1】

体力1000

攻撃力1000

物理防御力1000

魔法防御力1000

知力1000

魔力1000

気力1000

敏捷力1000

魅力1000

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「まぁSSSランクの奴等には足元の糞にも及ばないが。レベル1にしちゃ破格だ!!ぬふふ!見てろよ!!!全世界の女ども俺を否定したこと後悔させてやるぜ!!!!」

そして準備を始める。

ーーーーーーーーーーーーー

一時間後

ーーーーーーーーーーーーー

「ふぅ、ふぅ、はぁー。よし、始めようか」

やはり、転生の魔法ともなれば色々と必要な素材もあるのだが。それは頑張ればすぐ手に入るので全く問題はない。だが…強大な魔法ほど発動するのが難しい。そこで必要になるのが魔方陣だ。魔方陣はいわば構築。そしてそこからはお察しの通り。発動に至るわけだ

しかも俺が今から発動しようとするのは神級魔法。

頑張らないと!!

「転生魔法…神!!!!!!」

廃屋の中が凄まじい光に包まれると、

同時に体から力を奪われる。

んなっ!?神級魔法はこんなに魔力持ってくのか!!!!こんなペースじゃ持たねぇぞ!!

ーーーーーパリンッ

「はぁ!!!!マジックトラブル!!??」

ただでさえ魔力がねぇのに!!?あ、このままじゃーーーーーあーーーーーーーーー


こうしてライオステニアから一人の優秀な魔法使いが消えた。消えた先はあの世か、はたまた異世界か



目が覚めると見慣れた景色が目に入る

いやいや。俺死んだはずだろ!?俺は確かに死を自覚した心臓を射たれ確かに絶命した。ならここはどこだ?

「ニヘヘヘヘヘヘ!!!コイツ!ガキ守って死にやがった!ほっときゃ良いのによぉ!!!」

アイツ!!!…つかあれがいるってことは俺は幽霊!?よく見れば体が有る気がするのに何も見えない…いや、まて!あれがいるなら少年も!!!

「お、にい、ちゃん…お兄ちゃん。…お兄ちゃん!!!!いや、嫌だ死なないで!!…死なないでよ…!本当に一人になっちゃう……」

少年は助けてと悲痛に叫ぶ。既に死体となった俺に

その目はやはり全く同じだった。…八年前の俺に。

「グヘヘ、こ、コイヅも痛め付ける」

「ほどほどにしろよゴズー。そいつは商品なんだから」

一瞬…全身の毛が逆立った気がした。身体なんでないけど。それほど俺の心が怒りで震えていた。

子供を犠牲にしてまで蜜を舐めようとする二人に!!!!助けを求めているこどもに手を差しのべない神に!!!!そして何より、そんな少年を助けられなかった俺自身に…


助けたい助けたい助けたい助けたい助けたい助けたい助けたい助けたい助けたい助けたい助けたい助けたい助けたい!!!!


体が熱い、それが己の怒り故かこの状況をどうにも出来ない自分を恥じている故かは分からない、ただ体のそこから溢れる力を解放したい。

すると、頭にある文字が浮かび上がる。

【奇跡の光を使用しますか?】

なんでも良い!なんでも良いから!!俺に力を寄越せ!!!!!

ーーーーーーーーー

「おい、ゴズー!丁寧に詰めろよ」

こちらでは痛め付けられた子供をゴズーが袋に詰めていた。

「り、了解だ兄貴」

突然側の廃屋が爆発した

「な、なんだ!!??」

「グヘ!?」

ゆらり

爆発の中に一つの人影が現れる

「おいゴズー、何か見えたか?」

「わ、わかんねぇ。兄貴」

人影は確実に二人に近づく、そしてその姿を目にした瞬間、

「てめぇらの罪、地獄に落ちて償いな」

二人を殺した男の手には握り潰された頭があった。

「はぁ、少年は?」

少年を探す男の目はすぐに一ヶ所に留まった

「良かった…生きてる…」

よく考えれば商品などと言っていたので殺される心配は無かったのだが。男は心から安堵したのか少年と呼ぶ子供の隣に行くと倒れてしまった

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